葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

子宮頸がんワクチン「誤報」を見ぬくポイントは? その3

2018-02-22 | 資料

https://www.asahi.com/articles/ASL2G5DR7L2GUBQU01L.html?iref=pc_extlink

 

「予防はワクチンと検診の両輪で」川名敬氏に聞く

 ワクチン2007年に初めて人に接種され、日本ではそこから2年ほどで承認されました。従来のワクチンに比べ、非常に早かった。つまり、長く広く使われるという歴史を経たワクチンではありませんでした。ですから「安全性をもう一度チェックしよう」となったことは、大事なステップだったと思います。

 

 

 

2007年に人に初めて接種したとありますが、治験が始まったのは1990年代後半でした。

問題は、長く広く使われた歴史がないことではなく、治験のデザインに瑕疵があったからだと言われています。

 

ガーダシル治験 1997年から

https://www.fda.gov/ohrms/dockets/ac/06/briefing/2006-4222B3.pdf

Merck conducted six phase 1 and phase 2 clinical studies between 1997 and 2004. Four smaller phase 1 or early phase 2 studies evaluated monovalent HPV VLP vaccines,

 

サーバリックス治験 フェーズ3 2004年から

https://www.fda.gov/downloads/BiologicsBloodVaccines/Vaccines/ApprovedProducts/UCM237976.pdf

8.7: Trial # 7: A Phase III, double-blind, randomized, controlled study to evaluate the safety and immunogenicity of GlaxoSmithKline Biologicals’ HPV-16/18 L1/AS04 vaccine administered intramuscularly according to a 0, 1, 6 month schedule in healthy female subjects aged 10-14 years.

Study Dates:6/30/04-8/4/05 Study Site: This study was conducted by 52 investigators in 12 countries at 57 centers (Australia, Colombia, Czech Republic, France, Germany, Honduras, Korea, Norway, Panama, Spain, Sweden and Taiwan).

 

 

川名先生は、こんなことを書いています

 「ワクチンが、がんそのものを防ぐ効果は確認されていない」と指摘されます。しかし、オーストラリアなどの研究では、ワクチン接種した人では、していない人に比べ、がんの前段階の状態(前がん病変)を5割減らす効果が確認されています。まだ導入されて間もないワクチンでもあり、がんそのものへの予防効果は、もう少し時間をかけてみないとわかりませんが、そもそもがんに進行するようならば治療されてしまうため、がんの予防効果を立証することは難しいのが実情です。でも、前がん病変を減らすのですから、その先のがんになることもない、と考えられます。そして、ごく最近、海外の専門誌「International Journal of Cancer」に掲載された速報として、フィンランドからがんそのものが減少した、との報告も出ました。14~19歳の女性(計約2万7千人)を7年間追跡した結果、子宮頸がんを発症する頻度は、ワクチン非接種群は10万人あたり年間6・4人であったのに対し、ワクチン接種群では同0人でした。

 

がんの予防効果は時間をかけないとわからないはずなのに、7年追跡調査したフィンランドでは、がんが減少したという報告があると紹介。

 

本日の四字熟語:舌根未乾


ラテックスアレルギー

2018-02-20 | 久住先生ファンクラブ会報
VAERS ID: 258762 (history)  
Form: Version 1.0  
Age: 26.0  
Gender: Female  
Location: North Carolina  
Vaccinated: 2006-06-21
Onset: 2006-06-21
   Days after vaccination: 0
Submitted: 2006-06-24
   Days after onset: 3
Entered: 2006-06-24
Vaccin­ation / Manu­facturer Lot / Dose Site / Route
HEPA: HEP A (HAVRIX) / GLAXOSMITHKLINE BIOLOGICALS AHAVV109AA / 1 LA / IM
YF: YELLOW FEVER (YF-VAX) / SANOFI PASTEUR VE805AA / 1 LA / SC

Administered by: Unknown       Purchased by: Unknown
Symptoms: Anaphylactic reaction, Dyspnoea, Injection site erythema, Latex allergy, Pruritus, Rash, Urticaria, Vaccination complication
SMQs:, Anaphylactic reaction (narrow), Angioedema (narrow), Anaphylactic/anaphylactoid shock conditions (narrow), Acute central respiratory depression (broad), Pulmonary hypertension (broad), Extravasation events (injections, infusions and implants) (broad), Cardiomyopathy (broad), Hypersensitivity (narrow), Drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms syndrome (broad)

Life Threatening? Yes
Birth Defect? No
Died? No
Permanent Disability? No
Recovered? Yes
Office Visit? No
ER Visit? Yes
ER or Doctor Visit? No
Hospitalized? No
Previous Vaccinations:
Other Medications: oral contraceptives (Alesse)
Current Illness: None
Preexisting Conditions: asthma seasonal allergies possible seafood allergy? (undiagnosed)
Allergies:
Diagnostic Lab Data: None
CDC Split Type:

Write-up: Immediate redness at injection site. Within 30 minutes, had developed a rash and had difficulty breathing (anaphylactic reaction). Within 1 hour, skin over majority of body (head, neck, torso, limbs) was itchy, red, and covered in hives (utricaria). Medical records state allergic reaction to vaccine. msv. Follow-up: Allergist suspects Latex, Neomycin Reaction.



Havirx のパッケージインサートには

The tip caps of the prefilled syringes contain natural rubber latex which may cause allergic reactions. (5.1)

と書いてあります

https://www.fda.gov/downloads/BiologicsBloodVaccines/Vaccines/ApprovedProducts/UCM224555.pdf

 

 



情報リテラシー その11

2018-02-20 | 資料

これって本当でしょうか?

メルクは、Vioxxの損害賠償を支払うために、どうしてもGardasilを売らなくてはならない

 

 

Vioxx とは 英語のウィキ https://en.wikipedia.org/wiki/Rofecoxib

 

日本語のウィキから https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81)

ブロックバスター開発の大きな転機となったのは、バイオックスの副作用問題からといわれる。バイオックスはアメリカのメルク社が次世代のブロックバスターとして力を入れていた鎮痛剤で、発売からわずか5年で年商25億ドルを突破したブロックバスターとなっていた。

しかし、発売後に行われた追加の臨床試験によって、バイオックスを服用した患者は服用しない患者と比較して、心疾患のリスクが2倍以上になるという予期しない結果が発表され、2004年に市場から回収、発売中止となった。バイオックスは安全で画期的な薬だとして、発売していた企業が大規模な広告戦略を展開していたため、この発表にアメリカ中が騒然となり、一種の薬害としてアメリカ全土を巻き込む社会問題となった。FDA(アメリカ食品医薬品局)によると、服用によって2万人以上が心臓発作や死亡につながったとされ、8万~13万人が何らかの障害を受けたのではないかと説明している。

この副作用問題は2万件以上もの集団訴訟が提訴され、アメリカの製薬業界は薬の効果よりも自社の利益を優先してきたのではないかと批判され、新薬の承認を審査するFDAに対しても、承認審査が甘かったのではないかという批判が行われた。


生殖器免疫でのIgAとIgG

2018-02-17 | 論文

http://www.pmda.go.jp/drugs/2011/P201100122/170050000_22300AMX00600000_G100_1.pdf#page=218

ガーダシルの資料から

一般的に、粘膜免疫の主要な免疫グロブリンはIgAであり、V501による子宮頸部の粘膜免疫にも関わっている可能性があるが、V501接種後のIgAがどのような挙動を示すかについての情報は得られていない。しかし、生殖器粘膜の免疫は他の臓器の粘膜における免疫とは異なりIgAよりもIgGが優位であるとの報告[資料5.4: 46]や、生殖器粘膜のIgGの多くは、全身性に誘導されたIgGが血清から生殖器粘膜へ移行したものであるとの報告[資料5.4: 47]がある。

 

[資料5.4: 46]

Mucosal Immune System of the Human Genital Tract.

Mestecky J, Fultz PN. J Infectious Dis 1999; 179 Suppl 3: S470-4.

[資料5.4: 47]

Induction of mucosal immune responses in the human genital tract.

Mestecky J, Russell MW. FEMS Immunology and Medical Microbiology 2000; 27: 351-5.

 

もう少し新しい論文

Mucosal Immunity in the Female Genital Tract, HIV/AIDS

https://www.hindawi.com/journals/bmri/2014/350195/

The role of IgG in mucosal secretions is controversial, since this isotype can act both as a protective mechanism and as a cytotoxic mediator due to its ability to activate complement proteins and induce antibody-mediated cytotoxicity via polymorphonuclear leukocyte Fc receptor, which would damage mucosal epithelium [54].

粘膜で分泌されたIgGの役割については、論争の途上である。IgGは、保護的な機序としての作用と、補体を活性化したりFc受容体を介して細胞毒性を誘導する能力があるため、細胞毒性の媒介として作用する可能性があり、この場合は、粘膜上皮を破壊するであろう。


ワクチンを受けなければ、副反応に苦しむこともなかった

2018-02-16 | 資料

https://www.asahi.com/articles/ASL2G5D4VL2GUBQU01J.html

 

佐々木征行・国立精神・神経医療研究センター病院小児神経診療部長

「治療体制の充実に加え、今後、新たに同様の症状に苦しむ人をなるべく出ないようにするためには、ワクチンを受けない選択が尊重されることも必要だと思います。」


子宮頸がんワクチンを接種して子宮頸がんに罹患したケース

2018-02-16 | 資料

日本人の腺がんのHPVは18型が41%、16型が30%だというデータがでていましたが、

ガーダシルの効果も宣伝されているほどではないのでしょうか。

 

松藤美香さんがむーんりばーをリツイートしました

これは、日本における子宮頸がんワクチン HPVワクチンガーダシルの治験に参加し、子宮頸がんになった事例のようですね。 治験は参加要件など、厳密に疾患などがない方を精査している。 にもかかわらず、ワクチン接種後に子宮頸がん。しかも腺がんは進行が早いのでは?

松藤美香さんが追加

http://www.hpvcentre.net/statistics/reports/JPN.pdf

43ページ

 (このグラフには、今野先生のN=7のデータに関連するデータが入っている?)


子宮頸がんワクチン「誤報」を見ぬくポイントは? その2

2018-02-14 | 久住先生ファンクラブ会報

日刊ゲンダイ https://hc.nikkan-gendai.com/articles/220652?page=3

中川恵一医師が、

「なぜ全員ではないかというと、HPVには複数の型があり、ワクチンに含まれるのは、危険度の高い一部のため。それでもワクチン接種の効果は大きい。先進国で年齢調整死亡率が増えているのは、日本だけ。ワクチン接種率が7~8割に上る欧米では、子宮頚がんは“過去のがん”になりつつあるのです。

 

本当でしょうか?まさか、東大の教授が嘘を付くはずはないと思いますので、オリジナルにあたってみましょう。

先進国といえば、まず、スウェーデンですね。

NORDCANのサイトから、スウェーデンのデータを拾ってみました。

 

年齢調整死亡率は、右上のグラフです。過去10年間の年毎の減少率は、0.3%ですので確かに、死亡率はわずかですが減少しています。

しかしながら、左上の発症率は、2010年頃から増加しています。

 

子宮頸がんは、残念ながら、増加中です。増加率は2.5%です。子宮頸がんは、決して「過去のがん」ではありません。

(一見すると、ワクチンの接種が始まってから増加していますね。

ただ欧州は子宮頸がんの発症率の高い国からの移民が増えているので、そのせいかもしれませんが)

https://www.wcrf.org/int/cancer-facts-figures/data-specific-cancers/cervical-cancer-statistics

RankCountryAge-Standardised Rate per 100,000 (World)
1 Malawi 75.9
2 Mozambique 65.0
3 Comoros 61.3
4 Zambia 58.0
5 Zimbabwe 56.4
6 Tanzania 54.0
7 Swaziland 53.1
8 Burundi 49.3
9 Bolivia 47.7
10 Guyana 46.9
11 Madagascar 44.6
12 Uganda 44.4
13 Mali 44.2
14 Rwanda 41.8
15 Senegal 41.4
16 Kenya 40.1
17 Guinea 38.4

 https://www.slideshare.net/bsc-coalition/7turkey-screening-treatment

https://image.slidesharecdn.com/7-turkeyscreeningtreatment-110612014246-phpapp01/95/population-based-cervical-cancer-screening-programme-in-turkey-41-728.jpg?cb=1307843803

では、ムーミンとかもめ食堂の国フィンランドはどうでしょうか

こちらは、過去10年間の年毎の死亡率、罹患率ともに上昇中です。

先進国で死亡率が増えているのは日本だけというのはどうも嘘のようでした。

オリジナルにあたることの大切さを痛感しました。

 

ついでですので、ノルウェーですが、こちらも子宮頸がん急増中です。心配ですね。


ベリリウム肺

2018-02-13 | 論文

慢性アレルギー疾患を起こすベリリウム暴露が、HLAクラスII DPB1の多型と関連があるという話をラジオで聞きましたので、ご紹介します。

 

 

ベリリウム肺(症) (Berylliosis) または慢性ベリリウム症 (chronic beryllium disease, CBD) はベリリウムおよびベリリウム化合物への曝露によってに生ずる慢性アレルギー性疾患であり、ベリリウム中毒英語版の一症状である。航空宇宙産業やベリリウム鉱山、蛍光灯工場(かつて蛍光体にベリリウム化合物が用いられていたため)の作業者に職業病として多発した[1][2]

英語のウィキ

Several studies have shown that there is a genetic component to beryllium sensitivity. Specifically, those beryllium exposed workers with a mutation at the HLA-DPB1 Glu69 position have increased prevalence of beryllium sensitization and CBD.

 

 

 

HLA class II DPB1 and DRB1 polymorphisms associated with genetic susceptibility to beryllium toxicity

 

Abstract

Objectives Chronic beryllium disease (CBD) is a hypersensitivity granulomatous pulmonary disease caused by exposure to the metal beryllium (Be2+). Our objective was to extend current knowledge of the genetics of beryllium disease by examining all HLA-DPB1 and HLA-DPR1 gene polymorphisms and the interactions between them.

Methods DNA-based typing of HLA-DPB1 and HLA-DRB1 loci at the allele level was performed on 65 CBD, 44 beryllium sensitised (BeS) but without CBD and 288 non-affected, beryllium exposed controls.

Results The DPβE69 residue regardless of zygosity, but particularly if present on non-*0201 alleles, was of primary importance for the development of CBD and BeS, while other negatively charged residues DPβDE55, 56 and DPβDE84, 85 incrementally increased, although not independently, the risk. The DPβE69 positive alleles with charge −7 or −9 were associated with both CBD and BeS. The polymorphic residues DPβE69, DPβDE55, 56 and DPβDE84, 85 were responsible for the −9 charge and the first two residues for the −7 charge.

Conclusions In the absence of DPβE69, DRβE71 is a risk factor for CBD and BeS. DPβE69 and DRβE71 are adjacent to other amino acids that are also negatively charged, suggesting that the positively charged Be2+ modifies the local environment of the epitopes in a way that promotes interactions between peptides and T cells and results in CBD. Finally, the protective effect of the DPB1*0201 positive haplotype may involve particular polymorphisms outside of the DPB1 gene.


この人ばかだ その2

2018-02-13 | 久住先生ファンクラブ会報

2月10日

JoxarさんがTsuyoshi Miyakawaをリツイートしました

2016年に宮川教授が池田教授に質問したところによると、マウスの神経変性は調べていないとの回答があったらしい。 いやいや、マウスの末梢神経に障害が認められた、と発表してたじゃないですか。

 

 

宮川教授の話は、脳の神経変性じゃないの?

 

 

上記ツイートは、村中被告がリツイートしていたツイートの続き。

村中璃子 RIKO MURANAKA @rikomrnk

村中璃子 RIKO MURANAKAさんがJoxarをリツイートしました

いま捏造と書いたら名誉毀損と言われた裁判ではっきりさせてもらおうとしている部分の1つですね。著書『10万個の子宮』にも書いた通り、池田元教授は塩沢教授らのスライドの引用だと言い張っていますが、書き足したり、関係ないものを組み合わせて発表することは「引用」とは呼ばないと考えています。


この人ばかだ

2018-02-13 | 久住先生ファンクラブ会報

2月11日

JoxarさんがJoxarをリツイートしました

実験担当者のA氏→研究分担者の塩沢教授→研究代表者の池田教授の発表資料の変遷は、こちらを参照。 村中氏が指摘した以外に、マウスのの末梢神経のデータが池田教授の発表から突然追加されている。

 

 

末梢神経の実験は、塩沢教授の研究室じゃないから当たり前でしょ。

 

https://hpvupdate.com/wp-content/uploads/2014/11/HPV-Neurological-findings-Japan.pdf

(この論文には、副作用の女の子の踵から採取したサンプルの末梢神経の電顕が載っています)

 

上記ツイートは、村中被告がリツイートしていたツイート。

村中璃子 RIKO MURANAKA @rikomrnk

村中璃子 RIKO MURANAKAさんがJoxarをリツイートしました

いま捏造と書いたら名誉毀損と言われた裁判ではっきりさせてもらおうとしている部分の1つですね。著書『10万個の子宮』にも書いた通り、池田元教授は塩沢教授らのスライドの引用だと言い張っていますが、書き足したり、関係ないものを組み合わせて発表することは「引用」とは呼ばないと考えています。


情報リテラシー その10

2018-02-13 | 資料

これって本当でしょうか?

 

「米国の無過失補償制度が導入されたのは、1980年代初期。

1970年代にワクチンの被害による訴訟が急増し、製薬会社がこれ以上ワクチンを製造できないとレーガン大統領に訴えたのが始まり。

無過失補償制度のため、ワクチンの治験は、他の薬の治験に比べて、極めて緩いものになり、ワクチンによる健康被害が急増している。」

 

無過失補償制度は、製薬会社を悪魔にする


本当に、アーチファクトなのかどうかは不明

2018-02-12 | 資料

村中被告 ジョンマドックス賞スピーチのこの部分ですが、

日本語

一方、私の古巣でもある、世界保健機関(WHO)のワクチンの安全性に関する諮問委員会GACVSは、今年7月に出した子宮頸がんワクチンに関する最新の安全性評価をこう結んでいる。

“科学的分析とは裏腹に、世界では症例観察に基づく誤った報告や根拠のない主張が注目を集めている。合理的根拠に乏しい主張によって接種率の低下する国が増え、実害をもたらしていることに対し、委員会は引き続き懸念を表明する。今後もモニタリングを続け、大規模データの解析を通じてワクチンへの信頼を維持していくことが大切だが、その過程で結論を焦り、文脈を無視した、確たるエビデンスのないアーチファクト(二次的な事象)が観察されることがある。これこそが「挑戦」だ”

英語

Meanwhile, the Global Advisory Committee on Vaccine Safety at the World Health Organization, where I used to work, has no doubt about the safety of this vaccine:

Their new evaluation statement issued this year ended like this.

“Despite the extensive safety data available for this vaccine, attention has continued to focus on spurious case reports and unsubstantiated allegations. The Committee continues to express concern that the ongoing unsubstantiated allegations have a demonstrable negative impact on vaccine coverage in a growing number of countries, and that this will result in real harm. While ongoing monitoring and collection of robust data are important to maintain confidence, one of the challenges associated with the continued generation of data is that artifacts will be observed, which could pose further challenges for communication when taken in haste, out of context, and in the absence of the overall body of evidence.”

黄色いハイライトの英文は直訳は、「データが蓄積され続けることに関連する問題のひとつは、アーチファクトが観察されるであろうということである」となりますが、この声明が出された2017年7月に、イングランドの子宮頸がんワクチン接種世代の浸潤性子宮頸がんの発症増加が観察されたことを検診開始年齢の影響だとする論文が投稿されています。

つまり、WHOのGACVSは、データが積み重なると、子宮頸がんワクチンの効果を否定するものが出てくると、注意を喚起しているのですが、このスピーチのこの部分を読んだ時、意味が不明でしたが、この論文が2018年1月に公表されて、アーチファクトの意味が明らかになりました。

そして、この効果を否定するデータを「アーチファクト」と位置付けるために奮闘している人たちの存在も明らかになりました。

 

論文は

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743517304802

Is the recent increase in cervical cancer in women aged 20–24 years in England a cause for concern?

Author links open overlay panelAlejandraCastanonaPeterSasieniab
aQueen Mary University, Wolfson Institute of Preventive Medicine, Charterhouse square, London EC1M 6BQ, United Kingdom
bKing's College London, United Kingdom

Received 11 July 2017, Revised 30 November 2017, Accepted 4 December 2017, Available online 13 December 2017.