腸における醗酵と慢性疲労症候群(CFS)
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正常な状態
ヒトの腸は、哺乳類の中でも独特であり、上部ガットはほぼ無菌状態で、肉や脂肪を処理するための肉食性消化ガット (イヌやネコのように)であり、下部ガット(大腸)は、野菜と繊維を処理するために細菌があふれている草食性醗酵ガット(ウマやウシのように)である。
進化の観点からは、これはとてもうまくいった戦略で、エスキモーが脂肪とタンパク質だけで生きることを可能とし、完全菜食主義の人の生存も可能としている。
人間が火を使って料理し、農耕を覚えたときに問題が起きた。
これにより、新しい食物、すなわち豆類、穀物、根菜を手に入れた - これらは、消化できるように料理しなくてはならない。
進化の観点で、これはとても成功し、人口が増大した。
しかし、炭水化物は上部ガットで醗酵する可能性があり、下記のような問題が生じる。慢性疲労症候群の患者は、進化上の肉食の遺物である!
腸内フローラへのアレルギーが、過敏性腸、過敏性膀胱、関節炎、筋肉痛(筋痛症)、いわゆる内因性喘息、蕁麻疹、耳鳴り、静脈下腿潰瘍そして、おそらく加齢性難聴などの多くの病状の原因、あるいは原因の一部ではないかと考えている。
胃、十二指腸、小腸は、微生物(細菌、酵母および寄生虫を以下微生物と呼ぶ)がいない状態でなくてはならない。これは通常、石器時代ダイエットによって達成できる。酸性の胃は、タンパク質を効率的に消化し、酸に感受性のある微生物を殺す。アルカリ性の十二指腸は、アルカリに感受性のある微生物を重曹で殺す。その後、胆汁酸塩(これも微生物に対して毒性である)と膵臓の酵素が、タンパク質、脂肪、炭水化物を更に消化する。小腸は更に消化し、得られたアミノ酸、脂肪酸、グリセロールおよび単糖を吸収する。
大部分がバクテロイドである嫌気性細菌が、大腸で繁殖しており、そこで、上流で消化されなかった食品を醗酵し、身体に非常に有益な多くの物質を生産する。バクテロイドは、可溶性繊維を発酵させて、短鎖脂肪酸を生成する。一日に500kcalのエネルギーが生産可能である。これはまた、私たちを暖かく保つための熱の生成する。人間の身体は10兆の細胞で構成されており、その10倍、100兆以上の微生物を腸内に持っている!乾燥した大便重量の60%が細菌であり、500を超える異なる種があり、99%の菌が30~40種に由来する。
上部ガットでの細菌と酵母
患者の一部には、上部ガットに、細菌、酵母、おそらく他の寄生虫がいるが、これは、食物がそこで消化されるのではなく醗酵されていることを意味している。食物が醗酵されると、多種多様な不要な生産物が作られ、これらは、肝臓のチトクロムP450 解毒システムで、解毒されなくてはならない。これらの生産物には、 アルコール、有害ガス、D乳酸塩などの半端な糖などがある。
これらの毒素はすべてチトクロムP450 解毒システムで解毒されるべきであるが、一部がもれて、体循環へとはいり、単純な毒効果、フリーラジカルの生成、ミトコンドリアの阻害を起こす。
これらの醗酵生成物は、すでに根底にある毒作用を悪化させる。
身体が使用できるエネルギー全体の27%が肝臓で使われる(脳19%、心臓7%)。このエネルギーのほとんどが解毒に使われる。慢性疲労症候群で、エネルギーの送達が損傷されていると、解毒作用が損傷されると考えられる。
続く
葉月注:醗酵の問題は、スイスの医師も注意するようアドバイスしており、生の果物を4時以降食べないようにということでした。スイスの医師のダイエットは、血液を弱アルカリ性にするためのダイエットです。赤血球の状態が、弱酸性のときは、数珠のようにつながっており、弱アルカリ性になると、きれいな楕円形になるという顕微鏡の写真が、グーグルなどでも検索できると思います。スイスの先生の方法は、肉を少なくして、野菜スープを飲むことがメインとなっていますが、詳細は、本に当たるか、栄養士さんに相談してください。
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正常な状態
ヒトの腸は、哺乳類の中でも独特であり、上部ガットはほぼ無菌状態で、肉や脂肪を処理するための肉食性消化ガット (イヌやネコのように)であり、下部ガット(大腸)は、野菜と繊維を処理するために細菌があふれている草食性醗酵ガット(ウマやウシのように)である。
進化の観点からは、これはとてもうまくいった戦略で、エスキモーが脂肪とタンパク質だけで生きることを可能とし、完全菜食主義の人の生存も可能としている。
人間が火を使って料理し、農耕を覚えたときに問題が起きた。
これにより、新しい食物、すなわち豆類、穀物、根菜を手に入れた - これらは、消化できるように料理しなくてはならない。
進化の観点で、これはとても成功し、人口が増大した。
しかし、炭水化物は上部ガットで醗酵する可能性があり、下記のような問題が生じる。慢性疲労症候群の患者は、進化上の肉食の遺物である!
腸内フローラへのアレルギーが、過敏性腸、過敏性膀胱、関節炎、筋肉痛(筋痛症)、いわゆる内因性喘息、蕁麻疹、耳鳴り、静脈下腿潰瘍そして、おそらく加齢性難聴などの多くの病状の原因、あるいは原因の一部ではないかと考えている。
胃、十二指腸、小腸は、微生物(細菌、酵母および寄生虫を以下微生物と呼ぶ)がいない状態でなくてはならない。これは通常、石器時代ダイエットによって達成できる。酸性の胃は、タンパク質を効率的に消化し、酸に感受性のある微生物を殺す。アルカリ性の十二指腸は、アルカリに感受性のある微生物を重曹で殺す。その後、胆汁酸塩(これも微生物に対して毒性である)と膵臓の酵素が、タンパク質、脂肪、炭水化物を更に消化する。小腸は更に消化し、得られたアミノ酸、脂肪酸、グリセロールおよび単糖を吸収する。
大部分がバクテロイドである嫌気性細菌が、大腸で繁殖しており、そこで、上流で消化されなかった食品を醗酵し、身体に非常に有益な多くの物質を生産する。バクテロイドは、可溶性繊維を発酵させて、短鎖脂肪酸を生成する。一日に500kcalのエネルギーが生産可能である。これはまた、私たちを暖かく保つための熱の生成する。人間の身体は10兆の細胞で構成されており、その10倍、100兆以上の微生物を腸内に持っている!乾燥した大便重量の60%が細菌であり、500を超える異なる種があり、99%の菌が30~40種に由来する。
上部ガットでの細菌と酵母
患者の一部には、上部ガットに、細菌、酵母、おそらく他の寄生虫がいるが、これは、食物がそこで消化されるのではなく醗酵されていることを意味している。食物が醗酵されると、多種多様な不要な生産物が作られ、これらは、肝臓のチトクロムP450 解毒システムで、解毒されなくてはならない。これらの生産物には、 アルコール、有害ガス、D乳酸塩などの半端な糖などがある。
これらの毒素はすべてチトクロムP450 解毒システムで解毒されるべきであるが、一部がもれて、体循環へとはいり、単純な毒効果、フリーラジカルの生成、ミトコンドリアの阻害を起こす。
これらの醗酵生成物は、すでに根底にある毒作用を悪化させる。
身体が使用できるエネルギー全体の27%が肝臓で使われる(脳19%、心臓7%)。このエネルギーのほとんどが解毒に使われる。慢性疲労症候群で、エネルギーの送達が損傷されていると、解毒作用が損傷されると考えられる。
続く
葉月注:醗酵の問題は、スイスの医師も注意するようアドバイスしており、生の果物を4時以降食べないようにということでした。スイスの医師のダイエットは、血液を弱アルカリ性にするためのダイエットです。赤血球の状態が、弱酸性のときは、数珠のようにつながっており、弱アルカリ性になると、きれいな楕円形になるという顕微鏡の写真が、グーグルなどでも検索できると思います。スイスの先生の方法は、肉を少なくして、野菜スープを飲むことがメインとなっていますが、詳細は、本に当たるか、栄養士さんに相談してください。
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