日本語の正式名称は、
組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ細胞由来)
です。
この、「組換え」とは、ヒトパピローマウイルス様粒子の生成に、遺伝子操作技術を使用したことを意味しています。
遺伝子操作技術の1つである、タンパク質の発現系を用いて、ヒトパピローマウイルス様粒子を合成しています。
タンパク質発現系は、
目的とするタンパク質をコードする遺伝子を組み込むための、微生物由来のDNA分子(プラスミド)
このDNA分子にタンパク質を発現させるための宿主
の2つの道具を使用します。
サーバリックスでは、
微生物が、バキュロウイルスであり
宿主が、イラクサギンウワバ細胞(胚細胞から培養したもの)
になります。
目的とするタンパク質は、ヒトパピローマウイルス様粒子です。
遺伝子とは核酸が多数連なったもの(配列)で、4種類の核酸からなり、3つの核酸が、1つのアミノ酸をコードしています。
タンパク質は、アミノ酸が多数結合したものです。
このタンパク質発現系で、ヒトパピローマウイルス様粒子を合成した後は、
この粒子は、バキュロウイルスやイラクサギンウワバ細胞から、分離され、精製されます。
つまり、ワクチンには、バキュロウイルスもイラクサギンウワバ細胞も不純物濃度以上には含まれません。
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