HPVワクチンの副反応として報告された複合性局所疼痛症候群は、新型コロナワクチンの副反応としても報告されています。

64名中、女性が46名でした。
このうち、9名が日本からの報告です。
報告の中には、寛解していたものが再発したとの報告もある。

複合性局所疼痛症候群;左腕の脱力感がひどく、着替えが難しかった。末梢神経障害;左上腕は重く、自分の力で腕を上げるのは困難。ワクチン接種の1時間後に軽度の眠気と頭痛が発生。
30歳の女性患者は、COVIDの単回投与として2021年3月11日15:00にBNT162B2(COMIRNATY)の初回投与を受けた。
ワクチンスクリーニング質問票で考慮すべき点はなし(過去1か月以内の原発性疾患、アレルギー、予防接種および病気、患者が服用していた薬、過去の副作用の履歴、成長状態など)。併用薬なし。
薬が体の中を流れるのを感じた。
患者は鎮痛剤を経口摂取なし。
2021年3月12日(予防接種の翌日)、左上腕が重く、自力で腕を上げることが困難、しびれなし、頭痛回復。
2021年3月13日(ワクチン接種の2日後)、症状悪化。左腕の脱力感がひどく、着替えが難しかった。
2021年3月14日(予防接種3日後)、症状が変わらなかったため、当院整形外科受診、体温は36.8℃、左手の握力(右手の握力は30kg)。
力を加えたかったが、痛みが悪化し、複合性局所疼痛症候群(CRPS)と考えられた。
イベントは、複合性局所疼痛症候群(CRPS)および末梢神経障害として報告された。報告者は、イベントを深刻(医学的に重要)として分類し、イベントとワクチンの間の因果関係を関連性があると評価した。
2021年3月15日(ワクチン接種の4日後)に、イベントの結果は回復。
この方は、翌日に回復と報告されていますが、『複合性局所疼痛症候群は軽症の場合は、数週間後に寛解するが、多くは何年にも渡る。寛解と再発を経験する場合もある。』とウィキペディアに書かれてあるので、簡単な副反応ではない。