http://www.nature.com/press_releases/john-maddox-2017.html
女性の健康の闘士、リコ・ムラナカ医師、科学のために立ち向かうことを表彰するジョン・マドックス賞を受賞
30 November 2017
Mark Staniland
Senior Communications Manager, Nature Research, Springer Nature
リコ・ムラナカ医師は、困難と敵意に直面しているにも関わらず、公衆の利益のためにサイエンスとエビデンスを推進することを表彰する2017年ジョン・マドックス賞を受賞した。 ジャーナリストで京都大学の講師であるムラナカ医師は、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの一般大衆向けの討論においてエビデンスの使用を擁護する仕事で認められている。
HPVワクチンは、科学界および医学界によって認められ、子宮頚部および他の癌を予防するための重要な手段として世界保健機関によって承認されている。 日本では、ワクチンは、その利益に不信を抱かせるための虚報キャンペーンの対象となり、その結果、ワクチン接種率は70%から1%未満に低下している。
ムラナカ医師は、訴訟で彼女を沈黙させたり彼女の専門的立場を損なう試みに直面しつつも、ワクチンの安全性に関するエビデンスを公衆の前に明らかにするための仕事を続けている。 永続的に、彼女はエビデンスの重さの科学的説明が日本の家族だけでなく、世界の公衆衛生のために利用できるように尽力し続けている。
ジョンマドックス賞は今年で6年目になり、国際的な科学ジャーナルであるネイチャーとセンス・アバウト・サイエンス慈善団体とが共同で主導し、Kohn財団の支援を受けており、1年に1人か2人に与えられる。
今年は25カ国から100人以上のノミネーションがあった。 審査員らは、候補者らが科学を伝えるために忍耐を強いられている様々な状況だけでなく、何人かの候補者は協力が得られないひどい状況でこれを行っていることに驚かされた。しかしこれは、国際的な研究コミュニティの中で、社会へ関わることの価値が認識されていることを示しているのかもしれない。今年の候補者の多く、また前年までの例でも、審査員らは、制度的な支援が欠如していえることに気が付いている。いくつかのケースでは、研究者の所属する機関の態度が、研究者が大衆との議論で直面する問題に寄与していることもわかった。
その結果、今年、審査員らは、他の候補者たち(以下の要約を参照)が取り組んでいる課題に注意を喚起し、研究者らの雇用主、政府機関、資金提供者、科学機関が研究者らを適切に支持し、公衆がエビデンスに関する議論にアクセスできるようにするためにどのよう行動をとるべきかを考慮するよう呼びかけるという、いつもとは異なる試みをすることになった。
この賞は、ロンドンのレセプションで11月30日午後7時(GMT)に発表される予定である。
コメント :
賞を受賞したムラナカ医師は次のように述べている。「公益のために健全な科学を推進することを信じたエビデンスの闘士であり偉大な編集者であり執筆者であるSir John Maddoxを記念するこのような名誉ある賞を授与されたことは、大変な驚きであり喜びです。私の仕事という点では、私は単に、公衆衛生を脅かす危険な主張を無視することはできません。私は人々に真実を聞いて欲しく、それが私が書いて話し続ける理由です。 」
審査員からのコメント:
フィリップ・キャンベル卿、 ネイチャー編集長: 「ムラナカ医師の業績と受賞を祝福します。今年のエントリー、また以前のエントリーを見て、機関が、エビデンスのために闘うとき敵意に直面する科学者を支援することの重要性を強調したいと思います」と述べた。
トレーシー・ブラウン、センス・アバウト・サイエンス代表: 「研究の利益について 公の場で恐れや好意などには関係なく議論するべきというジョンの主張は、今年の候補者たちをみて今までになく重要であることが明らかになっている。この賞に値するムラナカ医師は、公衆のために奉仕する勇気とリーダーシップを示しているが、あたなを孤独な場所に置くかもしれない。それは、科学を伝える人たちの多くが経験する場所であり、私たちのすべてはそれが何故かを自問し、どうやって彼らにより強固な連帯を差し出すかを自問する必要があります。」
コリン・ブレイクモア教授(ロンドン大学)神経科学・哲学教授 「審査員たちは、偏見と既得権益と闘ってきた科学者たち、医者たち、ジャーナリストたちの勇気と強さの多くの話に感銘を受けました。批判、訴訟および彼女の専門的立場への脅威にもかかわらず、HPVワクチン接種の健康上の利点について日本およびより広い世界の人々に知らせるための彼女の長年の努力のために、リコ・ムラナカは立ち向かった。」
ラドローのリース男爵、ケンブリッジ大学: 「研究機関による大衆への関与がより世界的に奨励されていることは喜ばしいことであるが、これらの機関は、研究者が大衆との議論のより粗野な側面を経験するとき、例えば、厄介な訴えとなりそうなものを調査しているときなどに如何に支持するかを真剣に考える必要がある。」
ナターシャ・ロダー (経済学者) : 「既得権益に敵対する真実について語ることよりが今とても重要になっています。しかしそれは困難であり、時には大きな犠牲を強いられるものです。今年、John Maddox賞の審査員らは、多くの参加者の努力に称賛を感じぜずにはいられませんでした。ムラナカ医師の公衆衛生のために闘う勇気と強さは、今年の素晴らしい応募者の中で際立ちました。彼女は、誤った情報を広めるキャンペーンに直面した日本の少女たちがHPVワクチンへアクセスできるように戦っています。
ブレンダ・マドックス、ジョン・マドックス賞の後援者 「私の亡き夫であるジョンは、科学の知識と表現の雄弁さという珍しい組み合わせの力を持っていました。かつて、誰かが ジョンに「あなたが印刷することのどれくらいが間違っていますか?」と、ネイチャーについて尋ねました。ジョンは、「すべてです。それが科学というものです。新しい知識が絶えず訪れて古い知識を正していくのです。」と即答しました。
木下勝之医師、日本産婦人科医会会長、2017年ジョン・マドックス賞のムラナカ博士の推薦者: 「 2017年ジョン・マドックス賞の受賞について、ムラナカ医師に心からお祝いを申し上げます。侮辱、訴訟、専門的地位を中傷しようとする試みにもかかわらず、HPVワクチンの安全性を示そうとする勇気ある挑戦は、マッドドックス賞の核心を体現しています。この賞が、厚生労働省に強力な衝撃を与え、日本社会においてHPVワクチンの使用を促進するものだと信じています。また、この賞が懐疑的な医療専門家やジャーナリストにこのワクチンの大きな利益を納得させるのに役立つことを願っています。」
12月3日 本日の四字熟語
「内政干渉」〔政治〕〔政治・外交など〕他国の国内問題に口を出して干渉すること。
My daughter had the Gardasil at age 12. She is now 19 and has been diagnosed with stage 4 Rhabdomyosarcoma. Have always known she is a congenital Lyme kid, and has once again been denied testing. She has had symptoms all her little life. She was born with a fever and jaundice. Has there been any connection to this kind of cancer? Only possible infection connection I’ve found so far, reading the literature, is Cytomegalovirus. Thanks.