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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

定額給付金は景気対策になるのか?

2009-03-05 18:46:04 | ビジネス
一部の自治体(と言っても、2町村のようだが)で、定額給付金の支払い(交付?)が始まった。
それを見込んで、旅行代理店やホテルなどでは「定額給付金商戦」が始まっているらしい。
「らしい」と言うのは、テレビのニュースで見るだけで実際、そのような広告を見ていないからだ。

確かに1人当たり12,000円というのは、臨時収入としてはチョッと嬉しいと思う。
ただ、イロイロなところで言われているように「普段使わないトコロに、使うことで景気対策になる」と言う。
とすると、「定額給付金」を喉から手が出るほど欲しい人が使うのではなく、既にある程度余裕がある人が積極的に使わなくては意味が無い、と言うコトになるのではないだろうか。
晩酌の発泡酒や第3のビールを、普通のビールにする程度では、景気対策には結びつかないと言うコトだとすると、「(景気対策として)本当に積極的に使われるのか?」と言う点で、疑問が湧いてくる。

もちろん、我が家のような独身・独居世帯の12,000円と、夫婦+18歳未満の子供2人と言う「モデル世帯」では、給付額が違うので一概なコトはいえないのだが、外食回数が1、2回くらい増えると言う程度なのではないだろうか?
自治体や商店街の中には、「バイ○○」と言うキャンペーンをし、「定額給付金」を地元で使ってもらおうと言う動きもあるようだ。
そのために、定額給付金のタイミングに合わせ、1割程度の割増金がついたクーポン券を出すところもあるらしい。
それはそれで、地域内の消費が増えると思う。
思うのだが、その「クーポン券を、積極的に地元住民の方たちが購入すれば」と言う条件付きだ。

「さもしい」発言は別にして、麻生さんが「定額給付金を受け取る・受け取らない」で、「ブレブレの総理」などと揶揄されたが、麻生さんが定額給付金を受け取ろうが、受け取らないだろうが、直接景気対策とは関係ないように思う。
なぜなら、麻生さんは元々セレブで、「定額給付金」を必要としている人ではないからだ。
少なくとも、(党幹部や財界の人たちと会って話しをする目的は別として)毎夜のように料亭やホテルのラウンジで食事やお酒をいただくような人に、「定額給付金」は必要ないだろう。
個人的には、財界の偉い人たちが、料亭に行く回数を減らしてその分消費に回す方が、まだ景気刺激策になるような気がするのだが・・・。

コチラからお願いなのだが、この「定額給付金」で政治家の偉い人たちがパフォーマンスの一環として、地元百貨店でネクタイなどを購入するようなコトだけはやめてもらいたい。
あれは、「定額給付金って、ネクタイ1本分の金額なんだ・・・」と言う印象しか与えない。
それでは、景気対策には結びつかないと思うからだ。

それにしても、「定額給付金商戦」は既に始まっていても、私のところに届くのは6月中旬というコトらしい。
それでは、気分的には「もらって嬉しい」とか、「何に使おうか?」と言う楽しみはないだろうな・・・。