日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

こんな時だからこそ!Back to Shcool

2009-03-16 00:06:28 | ライフスタイル
週末、チョッと電車で遠出をした。
移動中、読みかけだった「ドラッカー先生の授業」を読んでいた。
内容については、イロイロ述べるコトはしたくないのだが、思わず「そうだな~」と思ったところがある。
それは「社会に出てからの勉強」だ。

マーケティングと言う仕事云々ではなく、「仕事をする」上で大切な事の一つに「その時々にあったことをする」と言うコトがあると思う。
そしてその「時代にあった仕事をする」と言うのは、誰かに指示をされ、指示とおりにするべきモノではない。
もちろん「ルーティンワーク」と呼ばれる、「マニュアルに即した仕事を、忠実にこなす」と言うことも、時には必要だと思うが、それだけでは飽き足らなさを感じるコトもまた、事実なのではないだろうか?

実はこのような仕事をしていると、「どうやれば儲かるのか、儲かる方法を教えて欲しい」といわれるコトがある。
もし、私が「儲かる方法」を知っていれば、私が実践し、それなりの実績をあげ、「How to本」を出している。
実際のところ、ビジネスには必ず人が関わるがゆえに「How to」で物事が解決するようなコトはない。
もし、そのような市場があるとすれば、そのような市場は決して(あまり適切だとは思えないのだが、思い浮かばないので)健全な市場ではないだろう。
しかし私が問題としたいのは「考えるコト」を止め、他人任せの指示待ち成功を望んでいると言う「思考」なのだ。
いつの頃から、このような思考が一般的になってしまったのだろう?
その事が、不安で心配でしょうがないのだ。

ところで、今の社会状況は「100年に一度の未曾有の大不況」だ。
「派遣切り」の後は「正社員のリストラ」と言うニュースを、毎日のように聞く。
一方、何とか雇用守るために「ワークシェアリング」も、盛んに取り沙汰されるようになってきた。
企業にとっての「ワークシェアリング」は、雇用を守りながら人件費削減と言う「一石二鳥の策」のように、とらえられているように感じるのは私だけではないだろう。
そこで改めて考えてみたいと思ったのが、上述したような現在の働く側の意識の問題だったのだ。
「ワークシェアリング」を実施するとなると、当然これまでよりも自由な時間が増える。
折角自由な時間が増えるのであれば、もっと「知的創造をするため」に学校へ通てはどうか?ということなのだ。
大学や大学院などは、とても高額な授業料を支払わなくてはならないのだが、ビジネスマン向けの専門課程のみの受講を認め、その分授業料を安くするとか、一部を企業で負担するなどの方法というコトだ。

他にも、現在求職活動中の人たちに対しても「職業訓練校」だけではなく、ビジネス・スキル(PCの操作などではなく、MBAのようなスキル)を向上させるようなプログラムを、大学や大学院などと連携すると言うコトなのだ。
拙ブログでも、幾度かエントリさせてもらっているが「企業にとって、人材は人財」なのだ。
そこへの投資は、企業だけではなく社会にとっても、大きな資産となるのではないだろうか?
そして今のような社会状況だからこそ!知的創造力を高めるコトに時間を使うべきなのではないだろうか?