日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

本物しか生き残れない?

2009-03-02 20:32:37 | ビジネス
「テレビが面白くない」と言うエントリをしておきながら、舌の根も乾かない間にテレビの話を取り上げたい。

テレビ大阪の「和風総本家」の「百年老舗」だ。
今回取り上げられていた「浅草今半」の考えには、今の時代を生き抜くアイディアがあるように思えた。
それが「変わらないために、変わる」と言うコトだ。
お客様の味覚の変化を敏感に察知し、甘味を今の時代に合うように薄めにしていると言う。
若い仲居さんを育てるために、少し先輩の仲居さんが「相談役」として、教育係りとなり指導をすると言うシステムを、10年以上前に既に作りあげている。
目的は、新人教育だけではなく、従業員の定着と中堅仲居の教育だったそうだ。
まさに、それは最近話題になっている「メンター制度」と言うコトと変わりない。
もう一つは、新入社員がその教育の中で「マニュアル」を作成し、その事を企業が評価していると言うことだ。
「新人・ベテラン関係なく、良いアイディアを出した人を評価する」と言う企業文化が、百年続く老舗を支えているとすれば、今現在の日本企業が抱えている問題を打ち破るヒントが隠されているような気がするのだ。

百年以上続く老舗には、やはりそれなりの理由があるのだ。
そして、それらの努力があるからこそ、本物として生き残れるのではないだろうか?

テレビが面白くない

2009-03-02 00:26:34 | アラカルト
あくまでも、個人的なコトだと思っていただきたいのだが、「最近テレビが面白くない」と感じることが多い。
元々テレビ=ニュースとCMウォッチ程度だったのだが、一応話題になっている番組程度は見ることにしている。
1度は見るのだが、次回が無いのだ。
理由は「面白くない」からだ。

先日、実家に帰ってビックリしたコトがあった。
それは、実家の父が「ほとんどテレビを見ない」と言うコトだった。
就寝時間が早い(大体21時過ぎ)と言うコトもあるのだが、昼間もテレビをつけるコトが無く、夕方のニュースと天気予報程度。
以前は、「テレビが年寄りのお守りをしている」と言われていたのだが、実家のご近所のお年寄り達は、昼間はグランドゴルフに、お茶飲み会と案外忙しそうなのだ。
もちろん、このようなお年寄りだけではないと思う。
思うのだが、高齢者全体が行動的になってきているような気がするのだ。
もう一つは「高齢者が楽しめるような番組が無い」と言うコトも、あるのかも知れない。
実家の父などは、テレビではなくDVDで落語などを見ていた。
だが、以前のような「テレビが年寄りのお守り」状態ではなくなってきている事は、確かだろう。

では、何故面白くないのか?
一つは「番組の質」と言うコトもあるだろう。
もう一つは、テレビそのものの(生活における)ポジションが、変わってきたような気がする。
昭和の頃なら、テレビは居間にあって家族で楽しむモノだった。
だから「家族みんなが楽しめる」が、重要なポイントだったのではないだろうか?
ところが、一部屋に1台と言う時代になり、「家族みんなで楽しむ」必要がなくなってしまった。
そのため、一番テレビを見そうな世代中心の番組作りが進んだように思う。
それが間違っているとは思わないのだが、「家族みんな」と言うマス(mass=大衆)から「家族一人ひとり」と言う、マスメディアには向かないマス(mass=大衆)ターゲットに提供すると言うジレンマが、テレビをつまらなくさせているのではないだろうか?

1、2年ほど前からテレビなどのマスメディア媒体への広告が減り始めている、と言われている。
その背景には、「テレビを見ない人が増えたから」と言う、理由もあるのではないだろうか?
「テレビ局開局○○周年記念」と、謳われた特別番組が目立つこのごろだが、そのテレビそのものが大きく変わる時期に来ているような気がするのだ。