日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本の地方食が世界にデビュー?-地方食ブランド化-

2009-03-06 18:26:50 | ビジネス
米和食ブーム、地方産品に商機=赤みそ、茶などに関心と言う時事通信社の記事が、YahooのトピックスにUpされていた。
フォトニュースでの写真を見る限り、なかなかの盛況のようだ。
サントリーの「伊右衛門」のアメリカ進出なども、このような動きに敏感に対応した戦略の一つだろう。

昨年の夏、実家に帰った際見かけた松江の和菓子屋さんたちが集まって、ニューヨークに進出すべくイベントを仕掛けていることを知った。
その時、「地方から世界へ-東京を経由しない情報発信」と言うタイトルでエントリしたのだが、その状況はより進んでいるようだ。

以前、「海外からの旅行者を増やすには?」と言う内容の、新聞記事を読んだことがあった。
実際、円高の影響で日本への観光客は減っているようなのだが、その中でも着実に日本への関心・興味は高くあり、それが先日の築地の観光客入場規制や祇園の舞妓さんを取り囲み・追っかけ観光客の問題だろう。
そのようなコトを考えると、「日本文化が感じられる本物志向」が強まっているとも考えられそうだ。

そんな中、地方に眠っている「長い伝統・文化に育まれた地方の食」が注目されると言うのは、ある意味当然のことなのかも知れない。
もちろん、日本国内でも「地域農産物のブランド化」によって、地域の活性化を図る自治体が増えてきている。
とすれば、もしかしたら「日本限定」ではなく、ワールドワイドな視点で「地域食文化のブランド化」を考えても良いのかも知れない。
その場合、わざわざ「東京経由」である必要はないのだ。
むしろ、東京を外して直接その場を結びつけるコトのほうが重要なのではないだろうか?

考えてみれば、フランスでは日本食材を使った料理が話題となり、ミシュランの星印がつくレストランのシェフが、積極的に日本の野菜や調味料(特に、昆布など)、調理法などに関心を持ち、取り入れ始めていると言う話も聞く。
世界は既に「スシ・シャブシャブ・スキヤキ=日本食」と言う時代ではなくなっているのかも知れない。