日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

第6次産業?に注目

2009-03-14 21:11:46 | トレンド
最近時々聞くコトバに、「第6次産業」がある。
小学校の社会科で習った通り、「第1次産業=農林水産、第2次産業=製造、第三次産業=販売・サービス(公務員含む)」と言う産業分類がされている。
その第1次産業である農業を主体にし、農作物を青果市場などに出荷するのではなく、加工(=製造)し、直接販売すると言う、一貫製造販売を積極的にする農業組合が増えてきたと言うのだ。

そのような農業組合の先駆けと言われているのが、三重県・伊賀市にある農業組合法人「伊賀の里・手作りモクモクファーム」だ。
実は、このモクモクファームが経営している農場レストランに、以前友人と一緒に行ったことがある。
丁度夕飯の時間帯だったのだが、若い女性を中心にとても賑わっていた。
私が利用したレストランでは、1プレートに好きな食材をバイキング形式で食べる用になっていた。
もちろん、おかわり自由。
中には、伊勢湾で獲れた魚もから揚げなどにして、出されていた。
店先には、野菜やソーセージなどが販売されていた。

このときは、農業組合が母体となったレストランと言うことを知らず、オーがニック中心の食育レストランと言う印象があった。
味付けは全体的に薄味で、野菜の味を感じるだけではなく、やや大きめで野菜の噛み応えがあったからだ。

この「モクモクファーム」のような試みを始めた農業組合は、全国に広がりつつあるようだ。
当然、農業と言う産業枠には入らない。
だから「第6次産業」と言うコトになるのだ。
農業体験などもあるため、必要とされる職種も「農業」には限らず、様々な職能を持った人材が必要となる。
これまでのような雇用システムに馴染めない、人たちの新しいチャレンジの場ともなっているとも聞く。
そのような理由で、20代の若い人たちから、40・50代という働き盛りの人たちもいるようだ。
前職も、元キャリア官僚と言う人からフリーターまで様々で、様々な経験をもった人たちが集まり、一つの農業組合を作っていると言うのも、興味を引く。
とすれば「農業」をキーにして、新しい産業が生まれてくるのではないだろうか?

ちなみに、以前農場レストランで食べた魚(ノドグロ)は、とてもおいしかったのだがどうやら取引市場で売れ残ったものだったようで、とても小さかった。
このような市場取り引きから外れた魚も、農場レストランで提供すれば、漁業にも影響を与えるのではないだろうか?