日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ニッポンを売り込め!

2009-03-21 21:36:08 | ビジネス
昨日の毎日新聞のWEBサイトに、カワイイ大使:「萌える日本」発信しますと言う記事が掲載されていた。

過去何度か「Youkoso!JAPAN」という、外務省の日本への旅行促進事業にまつわる内容のエントリをしてきた。
その活動が効を奏して?築地や祇園の舞妓さん追っかけ騒動となってしまった、残念な一面もある。
今後はより積極的に、「日本に来て下さい」キャンペーンを展開する気ようだ。
それも「ゲイシャ・フジヤマ」という昔の「日本」ではなく、今の「ニッポン」を売り込むと言うことに力点をおいている。
これも「オタク系総理・麻生」さんの登場によるモノなのか?

ただ、多くの方がご存知のとおり、海外からの旅行者の多くは「秋葉の電気街」に、買い物に行くのではなく、「アキバ」が発信源となっている、アニメなどのフィギアや銀座の博品館でのキャラクターや日本製のおもちゃなどが目的だと言われている。
もう一つ注目されているのが、日本の女の子(のファッション)だと言われて、久しいような気がする。

日本女性のファッションと言えば、海外ブランド大好き!で身を固めたような印象がある。
実際、ヴィトンなど全世界の売上の内、相当額が日本によるものだ。
他の海外有名ブランドの売上も、日本依存と言う現実がある。
そのような事情もあって、この不況下と円高で次々と値下げを発表し、日本での売上確保を維持しようとしているのも事実だ。
反面、「ゴスロリ」と呼ばれるような、日本独特のファッションもある。
数年前、パリコレクションでも「ゴスロリ」に影響されたような、デコラティブなファッションが発表されたことがあった。
他にも、東アジアで人気になりつつあるのが、「メイドカフェ」だという。
ご存知のように、メイドの格好をした女性が「お帰りなさいませ、ご主人様(お嬢様)」と言って、出迎えてくれる喫茶店だ。

おそらく、このようなファッションやサービスは、日本独特のモノだろう。
そして、そのようなモノが意外にも(といっては失礼だが)海外で話題になり、今やアキバなどは「メイドカフェの聖地」のようになっているといわれている。
そこに目をつけたのが、今回の「カワイイ大使」というコトのようだ。
「今のニッポン」という意味では、とても面白いキャンペーンとなる可能性が高い。
だが、「ニッポンの故郷(田舎)」も売り込んでみては?と、思うのだ。