恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
神様の投網をこの世に放つのが使命
先の続き・・・
神様もまた、目覚めた優秀な人材というか、神の使いをしてくれる人を、
鵜の目、鷹の目になって探してくれます。
私は全国を歩かせてもらって、
神様の投網をさげて歩かせてもらっているのです。
一切の求める心なしに、あちらこちらに神様の投網を打ってきます。
私の網にかかる人は魂の成長した大きな心の人で、
その方が残ってくれます。
小さい魂の雑魚は網の目からみな逃げます。
そして一回一ケ所で網を打っても、残ってくれるのは僅か何十人です。
極端な方は、病気だけ治ったら話しを聞かずに帰られます。
この間尼崎に行きますと、
四カ月も熱が続いて下がらないという方が見えていました。
お医者さんに五、六軒かかったけれども、原因が分からない。
その六十代のおばあちゃんを家の人が連れてきて、
控室で寝かせています。
大阪でのお話を済ませてそこに行きましたら、
もうその病人さんが待っています。
自分でひっくり返ってムチ打ちになったそうです。
「ムチ打ちと、熱が下がらなくて苦しい」
「はいはい、それじゃちょっとお願いしましょう」
と言って光を頂きました。
見ると、えらく肥えているのに、胃が骨盤の底にきていますから、
「胃は正しい場所に上がりなさい、
そして熱は下がりなさい」と言いますと、
忽ち熱が下がって冷たくなりました。
「先生、私ムチ打ちなんです」
「はいはい、それじゃ治しましょう」
ムチ打ちが治りますと、お話が始まった時、
スーッと帰ってしまってもうそこにおりません。
ああいうのは雑魚です。
神様の投網に折角かかっているのに、サーッと逃げているのですね。
「あの人、何しに来たのでしょうね。
体を治してもらいにだけ来たのですね」
と言って笑ったのですが、そういう人はいっぱいあります。
ただ助けてもらって、治ったらもう関係ないのです。
しかしそういうことに懲りないで、
相変わらず神様の投網をして歩いているようなものです。
そうして縁があってかかってくれる方の魂は大きく育った魚です。
大きな魚、わざわざ遠い所からこうして来ていただく皆さんは、
ほんとうに魂の大きい魚だと思います。
ありがとうございます。
ですから私は、話を聞いてくれない方はしょうがないなあとは思いません。
要は治ってくれればいい、話を聞こうが聞くまいが関係ない。
だけれど、できることなら話を聞いてほしいものです。
折角来ているのに、
病気だけが治ればサーッと帰ってしまっては愛想がありません。
どうぞ皆さんは神様の神理の投網を持っておられるのですから、
世の中に向けて、神理の網を放ってください。
かかる方もあるし、逃げる方もあります。
逃げる人が多いですよ。
そして一人でも救い上げて下さい。
そして正しい神理の道に導いてあげてください。
それが私達の使命です。
難しいことは要りません。
まず、自分が救われる、自分が安らぎをいただく、
そして次にその安らぎを人々にお伝えしたらいいのですね。