浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-10-11 00:15:55 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「講演集」より
               講演集、 二

      この世への執着や心の重さが成仏を妨げる


先の続き・・・

ですから、私たちは死んだ後、
嫌われるようなところには出ないようにしましょう。
死んだら生き残った人への執着を離して水臭くし、
私たちも死んだ人への思いを捨てて水臭くしたらいいのです。
私が「死んだら思いを残してはいけません。
どれほどいとおしい方でも、どれほど大事な物でも、
どんな大きな財産、地位、名誉であっても、
そんなものは一切捨てなくてはいけません。
死んだらもう心を離さなくてはいけません。

後に残った者も死んだ人の後を追ったらいけません」と言いましたら、
「先生は水臭い。
自分の大事な人を失ったことがないからそんなことが言えるのだ」と
言って怒られました。
「いや、私も大事な人を亡くしました。
しかし生きている者は死んだ方から思いを離してあげて、
極楽の世界に旅立ってもらうように仕向けなくてはいけません」
そう言うと、「水臭い水臭い」と言って怒りますから、
「では、あなたは死んだ人が出てきたら喜びますか」と聞くと、
「いや、やっぱり気持ちが悪い、恐ろしくていやです」と言われます。
この世を去った時、私たちは素晴らしい世界に帰らなくてはいけません。

その素晴らしい世界に帰るには、先程から言っておりますように、
この世の一切のものから思いを離すこと、
そして自分の心の荷物を少しでも軽くすること、
それと自分の行く世界をはっきりと知っていることです。
そうすればもう迷うことはありません。
私にご縁のあった方は、亡くなったら皆きれいなお顔をしているのです。
ご縁のある方は皆、「安らかなきれいなお顔で極楽往生してくれました」
といって連絡して下さいます。
それは、その方たちが自らの心に目覚めて、光に満たされるから、
安楽往生ができるのですね。


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「御垂訓」

2020-10-11 00:12:26 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
         恩師のご著書「講演集」より

               講演集、 二

     この世への執着や心の重さが成仏を妨げる


先の続き・・・

誰でもいいと言って探しかけて指をさされましたら、皆びっくりします。
そんな神様が、肩に乗せてほしいと言ってきたら、誰でもいい気はしません。
なるほど神と祀られて、一般の低級な拝み屋さんなどが見ますと、威圧的に
神の怖しさを見せるのです。

そして言うことは立派なことですので、ついに神様として祀ってしまうのですが、
その本質は違います。
よく人間の体に神懲りしていますが、ああいうのは、
自らの心を悟っていない霊が乗り移っているのです。
真の神の御心を知らない者、神の御心を日々の生活に実践できない者に、
どうして真の神が懲かられますか。
死んだ後に、強い思いを残してこの世に出る幽霊は、絶対に歓迎を受けません。
誰も皆、お金は大事だと思いますが、そのお金さえ幽霊が出てきて言えば、
もう要らないと言います。

これはこの近所の方の話です。
そのおばあちゃんは、「ちょっと三千円貸してくれるか」、
「ちょっと五千円貸してくれるか」と言って、
あちこちでたくさんの借金をしたままよそへ引っ越しされました。
借金の持ち逃げです。

「まあ、しょうがないわ」と、皆諦めていたのです。
するとある晩、そのおばあちゃんが、「こんばんは、
お前とこで借りたお金をまだよう返さないでいる。
もうちょっと待っといてや」と言って、
一軒一軒借りた家を回って歩いたのです。
それで近所の人が、「あんなに長い間何も言わないでいて、
急に来てあんなことを言って、
もうちょっと待ってと言うてる。あんたとこにも来たのかいな」と
いう話になっていたのですね。

その後、何日にかして、その家の若い息子さんと、近所の人が会った時に、
「えらい遠い所にいったというけど、
この間おばあちゃんがこちらに来て何軒も尋ねて歩いた」と言うと、
「ええ?それはいつのことですか」とびっくりされたそうです。
そこで、何月何日だと言うと、その日はおばあちゃんはもう死んだ後だと言うのです。
それでびっくりした皆さんが、「もう銭は要らんから、おばあさんに二度と
こないように言うといて」と、家族の人にお願いしたそうです。
―――死んで出てきたら、金も要らなん、物も要らん、愛も要らん、
どうぞ二度と出て来ないようと言われるほど嫌われていたのです。


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「御垂訓」

2020-10-11 00:02:21 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より

              講演集、 二

      この世への執着や心の重さが成仏を妨げる


先の続き・・・

「あなたは自然に逆らってそういう超自然現象を現わす力があるのだったら、
この家庭の調和の為にしっかり頑張りなさい」と言いますと、
「あんなにガチャガチャ言うのは気に入らん」つまり、
その家の中で夫婦が絶えず喧嘩をするのが、
お稲荷さんじゃ気に入らないと言います。
「それは結構です。私が夫婦を指導いたしましょう。
その時はもう水を出しませんか」と聞くと、「もう出さない。
そのようにしてくらたらもう水は出さない」
「それでは約束しましたよ」と言って、その人たちを呼んで
「あなたたちは仲良くしなさい。

お稲荷さんは怒って水を出すのだと言っていますよ」と、
東京の夫婦に注意をさせていただきました。
ご夫婦はびっくりして、今後仲良くすることを誓ってくれました。
このように自然に逆らった超自然現象を現わす力があっても、
それは霊の力で自分の心を悟ることができないのです。
だから何回も出て来ては私に叱られて、
「許してくれ、許してくれ」と稲荷さんが泣いています。

しかしこの件以後はもう水は出なくなりました。
私の心の友の方々は、みな目のあたりに一緒に見てよく知っています。
一番気持ちが悪かったのは、
「先生のところに祀ってほしいのや、祀ってほしいのや」と、
神様が言うことです。
「いや、私は祀りません。私はそういう偶像は祀りません」と断わりますと、
「先生のところならどこでもいいから祀ってくれ。便所の端でもいい」
「そんな汚いところに祀ってもらってどうしますか。
まことの神の御使いをさせていただくこの私でさえ、
祀れとか拝がめなどとは言ったことがない。

あなたは自らを知りなさい」と強く言いますと、「祀ってくれなかったら、
先生の肩に乗せてほしい」と言ってきます。
「神と祀られながら、こんな愚かな私の肩に乗ってどうするのですか。
あなたはこの私の肩に乗る力がありますか」と私が言いますと、
「先生が駄目ならここにいる誰でもいいから肩に乗せてほしい」と指を
さして探しかけた時、冷たい風がピューッと吹いてきました。
すると、たまたま泉大津から見えていた方がキャーッと
飛び上がって逃げ出してしまいました。
それ以来再びその人はここに来てくれません。


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