浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-10-27 00:07:40 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より

          講演集、 二

      東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には


先の続き・・・

また、霊的現象で心の綺麗な方には天上界から光の天使が入ってくれます。
そして習ったこともない外国の言葉でお話をなさいます。
気を付けないと恐いのは、人は常に心の安定を保つことは難しいことです。
都合の悪い時には心が揺れ動きます。
もっと都合が悪ければ腹が立ってきますし、恨んだり謗ったりします。
いろいろとその時の人生の過程で出会いが始まり、
その出会いによって出来事が起きます。
出来事の都合がいい時は心が安定していますが、都合悪い時は心が波立ちます。
この波立った時が恐いのです。

例えば素晴らしい霊能力者の先生が亡くなられて間もない頃のことです。
先生の長女のA様に光の天使様が入ってこられて講演された時、何千人という
その場に集まっていた人たちは、ワンワンと大声を出して感激して泣きました。
まさに神の言葉が出てきたのです。

しかし、先生が亡くなられたあと十か月ぐらい経ってから、
ボチボチと何やらおっしゃることが正法から外れてきました。
二十歳そこそこの若いお譲ちゃんに光の天使長という天使が入られて、
もう周りも「天使様、天使様」と言って持ち上げ、
ご本人もご自分の名前を使わずに、
天使の名を名乗っておられました。

今もその当時の月刊誌が残っておりますが、
そのうちに増上慢になれば恐ろしいことです。
同じように「私は天使○○でございます」と言って入ってきても、
それは悪魔とちゃんとすり替わっていることがあるのです。
しかし、これを見破ることができないのですね。

本人も分からないし、周りも分からないのです。
サタンというのは絶対にばれないようにして近づいてきます。
そして人の心を誘惑します。
ばれるようなことをしたら「ああ、サタンだ」と、すぐ分かります。
しかし本人も周囲も気付かない間にサッと入れ替わるのですから、
そこが霊的現象の最も恐ろしいところです。


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