はげまるのぶら~り日記

横浜の渋い空間散策日記

異国情緒あふれる港町  横浜(268)     横須賀の銭湯「当り湯」    柏木田遊郭跡付近   

2013-08-17 10:22:49 | 日記

今回の銭湯散策は昨年10月に柏木田遊郭跡を
散策した帰り道に偶然見つけた銭湯さんであります





柏木田遊郭跡に残っていたのは広い道幅の通りだけで
意気消沈して26号線に出てみた
すると通りの反対側遥か彼方に、渋~い昭和の銭湯が見えるではないか

ひゃ~~
天の助け、散策していれば何かしら収穫があるものである




はげまるが横浜銭湯の散策をしていたのが
5~6年前の事であり今現在調べてみると、
かなりの数の渋い銭湯が廃業してしまっているので






こうして本格的な昭和の銭湯に
お目にかかれ、カメラを持つ手も汗ばんでくる

名前は「当り湯」さんは





まずは外周りを撮る





御見事であるな





ほ~~ほ~ほ~ほけきょ


最近は音楽と同じで毎度お馴染みのフレーズしか出てこない
銭湯ブログから5年も書き続けているから
マンネリ化するのはあたりまえであり
自分で書いていても、なぁ~んか面白くない

人間勝手なもんであり
喰いもんだって、おね~さんだって
いくら好きでも毎日食べていたらあきがくる
たまにはまずい喰いもん 顔の構造がかんばしくない
おね~さんでも手を出したくなるものが人情であるが
高齢者まじかの、はげまるである
おね~さんの場合そんな事ほざいている立場じゃねぇんだ

と我に返り、マンネリのフレーズで
話を進めて行く事にする






鼻息も荒く、はげまるは「当り湯」さんの暖簾をかきわけ
中に突入するのであった





う~~ん
あっぱれあっぱれあっぱれの入口である







中に入ってみると、昭和銭湯の定番である番台が
男湯と女湯の真ん中ど~んと位置している
番台に人の姿は見えないので
「誰か居ませんか~~」
と声を出すと女湯の方から女主人とみられる人が
「は~~ぃ」
と番台に上がってきた
歳の頃なら25~6歳 
「あら~ いらっしゃ~ぃ」
「うっふ~ん ここはじめてなの~?」
「ひとりで来たの~?」

なぁんて会話はあるわけねぇじゃんか






はげまるよりは年下思われる女主人さんに
入浴料450円 小さい石鹸20円 を払い
貸しタオル(だだ)を借りた

女主人さんに柏木田遊郭跡を散策した帰りに
偶然見つけて来た事を話して
柏木田遊郭の昔の様子を軽く聞いてみた
(自腹の取材である)

「この銭湯はね~ 戦前からあってね、私で三代目なのよ~」
「子供の頃、よく覚えてないけど
 柏木田遊郭には古い遊郭風な日本の建物があったわよ~」
はげまる
「ふんふん  へ~~  ほ~」

「ここの中の写真を撮ってもいいですか」

女主人さんは笑顔で
「ど~ぞ」
と快諾してくれた






横浜銭湯散策でもよく見た高い天井
扇風機もいい味を出しているなぁ

うれしくてニタリ顔がさらにだらしないニタリ顔になって行くのが
己でも分かるくらいである






男湯と女湯の境目の壁上の木の創作板も凄い






先客がひとり湯殿に入っていたので軽く一枚撮る






お客さんはひとりみたいである
この人が出たら「当り湯」さんの湯殿方面を撮る事にするか

はげまるが着ているモノをのんびりと脱いでいたら
湯殿からお客さんが出てきた
ぬふふふふ  さてと  
また新しいお客さんが入ってきたら困るので
早く湯殿方面に入る事にするか
右手にカメラ左手にタオルと石鹸
もちりんこ全裸である

ぱちぱちぱちぱち 
 (己で己に拍手かっさい あほ)






はい「当り湯」さん





銭湯絵もいいなぁ





湯気でコンデジのレンズが曇ってきて画像が曇っている






銭湯の醍醐味は夕方前である
高い天井と天窓から入り込む光の中で
湯殿にのんびり入る

あ~~  おねがい~  ゆるして~

と毎度のマンネリ状態に陥る






ハゲたペンキと(ぎく) 古い柱時計





女湯の銭湯絵には富士山がそびえ立ち
男湯との壮大なパノラマ銭湯絵が
じ~~んと心に残るなぁ
(すぐ感動する)






ボイラー室方面に続いている少し高い場所から撮る
(レンズの湯気の曇りがだいぶ消えてきたみたいである)


う~ん  湯殿より少し高い場所から
全裸で両手でカメラを持って写している光景は
後で考えてみると・・・
 
 う~ん  あんたはすごい
  (他人様の声)







写真を撮り終えたので、カメラを脱衣場の自分の籠(かご)に入れてから
のんびりと湯殿に入り、小さい石鹸で頭から全身を、くまなく洗い
(このあたりハゲは簡単でいいなぁ)
また湯殿にのんびりとつかった







脱衣場に出て「当り湯」さんの庭に出て涼んでいたら
新しいお客さんが、ふたり入ってきた

ひとりで昭和銭湯を満喫したはげまるは
女主人さんに感謝の言葉を述べて外に出た
外はまだ夕方前である
ドブ板のいつもの外人バーでウィスキーの水割りでも飲むとするか。


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異国情緒あふれる港町  横浜(267)   横須賀から柏木田遊郭跡を歩く    横須賀

2013-08-14 01:04:32 | 日記
横須賀中央駅から26号線を、 柏木田遊郭跡方面に
向かって歩いてみると
戦前に建てられたと思われる渋い建物が残っている

テナ事で今回はクソ暑い中、
そんな渋い建物の散策であります








コメントはあまり書きませんが
昭和の香りを堪能してくださいませ











昔からやっていると思われる日本蕎麦屋さん







  


商店街の庇が邪魔して、建物の全容が見えずらいのが残念だなぁ





英語のロゴが、流石横須賀、
アメリカしているなぁ












よ~~っ
お待ちかねの、緑色のビルだ~





毎度のたまりまへんへんへん











ビルのてっぺんあたりの模様といい、窓の感じがまたいいなぁ
う~ん そそられる







真打ち登場である


先日野毛のパパジョンで、写真家の森直実さんに偶然会った
かなりの確率で偶然会うのは凄い事であるが
ようするにはげまる同様、野毛を徘徊しているのがわかる

その時、この緑色のビルの事を話していたら
ぬぁんと この緑色になるのは銅の緑青(ろくしょう)
そう銅の錆びである事を教えられた
銅の錆びはトタンと違い錆びる事で腐食を防ぐそうである


このはげまるブログは知識人の方達が
多々読んでいると噂されている
知らなかったのは、はげまるだけかもなぁ

ははは


緑色のお城ビル、
造られた当時は銅製の色がピカピカに燦然と輝いていた事を
想像するだけで楽しくなってしまうなぁ







このビルを生で見れただけで、 今日の散策は大満足だ~






ほへはへぷほ
意味不明






もう渋い昭和の建物の連続で、こりゃ~体がもたねぇなぁ







う~~ん






クソ暑い中をどんどん歩く





どんどん あ~こ~りゃ こりゃ~






















お~トタンだ






またしてもトタンだ

カラカラに乾いた道路からの熱と、クソ暑さで
全身から汗が溢れて来る、汗は目に入り、目はうつろ
鼻の穴と口は広がり吐く息も
はぁはぁはぁはぁはぁ

と舌を出しながら、イヌ状態になったはげまる

  アオ~ン アオ~ン





裏道を入って行って、イヌみたいにマーキングでもするか~





又表通りに出てみる







そろそろ柏木田遊郭跡付近であり、横須賀に引き返す事にした






はい  渋いぞ~






はい  渋いぞ~

小一時間あたりクソ暑い中を歩き続けていると
投げやりになるな






はい  渋いぞ~






はい  渋いぞ~

(すべてコピー貼り付け)






丸い窓さん
はい  渋いぞ~







はい  渋いぞ~







はい  渋いぞ~






緑のビルさん
はい  渋いぞ~








この坂道を下りきると横須賀中央駅である






御立派な昔の商店が見える






この建物も凄いなぁ






これから横須賀中央駅で、横須賀の友達と待ち合わせをして
飲み会である







あ~~お待ちかね
飲み屋さんに到着である









友達はビール、はげまるは角の水割り
よく冷えた角の水割りを
グググ~と飲み、刺身にワサビを乗せて
醤油につけて口に入れれば
極楽極楽








友達に横須賀から柏木田遊郭跡まで
写真を撮りながら往復した事を話すと

  「ほんと~好きだねぇ」
 
と呆れ顏をした





次の店は、焼き鳥屋さん
またまた違う仲間と合流して、大宴会
大満足の一日を無事終えたのでありました

うぃ~~っ。





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異国情緒あふれる港町  B級横浜散策(129) 立ち飲み「山上酒店」  中村町

2013-08-11 08:59:04 | 日記

ここんところのクソ暑い真夏の散策は、
オッサンにはこたえる
そんな昼間は暑気払い(しよきばらい) で
外からの涼しげな風が入ってくるオープンテラスで飲むに限るなぁ~







テナ事で、ハゲちゃりに乗ってふらふら中村町方面の
立ち飲み屋さんに行ってみた
(年齢と共にどんどん人間が小さくなってくるな)





前に外観だけ写真を載せた
「山上酒店}
この中村町あたりの道は、立ち飲み街道とも呼ばれていて
(はげまるが勝手に呼んでいる)
今でも三軒の立ち飲み屋さんがある
(一軒は散策済み)

はげまるのブログは人様があまり書かない
所の散策が中心であるので

こりゃ~ 立ち飲み街道全制覇しなくてはなるまい

と早速「山上酒店」に入ってみる事にする





立ち飲みコーナーの中に抜き足差し足で入る
まだ、しらふだし、初めて入るので緊張している

いいぞ~~
立ち飲み屋さん定番のカウンターがいい味を出しているなぁ
客は誰もいないぞ~






抜き足差し足
にゃ~ん にゃ~ん





テーブルには少し前に、ここ山上酒店で飲んでいたと思われる
紳士達の飲み残しのグラスがそのままになっている

カウンターの向こうには、立ち飲み屋さん定番の酒のツマミが
ずらりんこと並んでいる
いいぞいいぞ

店の主人の顔も見当たらない

「あの~すいません~ 誰か居ますか~」

店の奥からはげまるより歳を重ねたと思われる
お母さんが出てきた
優しい笑顔で

「いらっしゃ~い」





ウイスキーの水割り缶は置いて無いとの事で
ハイボールの缶をもらう
ツマミは、カリカリ梅三個

お母さんと少し話してみた
お父さんはかなり前に亡くなっていて
ひとりで気楽に立ち飲みコーナーをやっているそうである






どこの立ち飲み屋さんでも飲み物の主流は
ビールと焼酎みたいであり
ウイスキーを飲む紳士は少数派みたいだ
(どこが紳士なのだ)






ハイボール缶のお代わりを注文した
酒屋さんがっやっている立ち飲みコーナーは
一般的に(ほとんど)店内にBGMは流れてない

ここ山上酒店もそうであり
物音ひとつしない静寂がたまらなく気持ちがいいなぁ






カウンターの背後あたりを撮る





横の壁あたりを撮る





テーブルに見える昭和のデカイ栓抜きが、
いい味を出しているなぁ







激動の昭和を、たくましく生き抜いてきた栓抜きさんだ

はげまるが子供の頃よく見た光景であるが
真夏の夕方あたり、オッサン達が、ビール瓶の頭の金属の栓を、
その栓抜さんで
トントントンと叩いてから、勢いよく「ぽ~~ん」と抜く
それと同時に
「ぱしゅ~~」と音なんかがしたりする
ビール瓶の口あたりから、涼しそうな寒気の白い息が見える


あの頃の栓抜さんは自信をもって毎日仕事をしていたなぁ


今こうして栓抜さんをじ~~っと眺めて見てみると
缶ビールが増えてしまって、仕事がほとんど無いみたいで

「あ~~ぁ 暇だなぁ~」
という態度で、
ふてくされて横になっているように見える






そんな栓抜を見ていると、己と重なり合い





「お~ぃ  まぁ お互い元気に生きて行こうではないか~」







山上酒店を出て、久しぶりに南区の昭和銭湯
「仲の湯」さんに入って、銭湯から出た時には
夏の夕方の空が赤い染まっていた





はげまるは、ハゲちゃりに乗って横浜橋商店街を抜けて
野毛に方面に向かった

あ~
このあたりは、はげまるのブログでも書いた
曙町遊郭あたりである、すっかり昔の建物は壊されて
整地されている





少し前にまでには角には渋いお寿司屋さん、
横の狭い路地にはその昔、「カフェー」と呼ばれていた
お○○こ専門の建物が並んでいたのになぁ

お○○こは おしんこです






ああ~ 昭和はどんどん遠くになりけり

さてと、野毛のどこかで、お○○こをツマミで
楽しい酒でも飲もうかなぁ。
(るんるん)


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異国情緒あふれる港町  横浜(266)    柏木田遊郭跡    横須賀

2013-08-08 12:18:12 | 日記
早いものである、
一年前のこの真夏のクソ暑いさなか
安浦遊郭跡の散策を敢行した事を覚えている
人もいると思う

その後、逸見遊郭跡散策(ブログに書いた)
そして今回の 柏木田遊郭跡などをしたのであるが
柏木田遊郭跡散策はまだ書いてなかったので
今回は「柏木田遊郭跡」散策であります


柏木田遊郭跡は、安浦遊郭跡と同じ「県立大学」駅(元 安浦駅)を
下車して海と反対側の
山を越え、川を渡り、丘を下りやっとの思いで
たどり着くと言うのはウソだが

山を越えるのは本当である










昨年の10 月ごろの話しである
遊郭跡の散策にはまり込んでいたはげまるが
県立大学駅を下車した時は小雨がぱらついていた
京急のガードをくぐり抜け目指すは
柏木田遊郭跡である





ほらね
小さな山越えである





歩いて来た道を振り返って見る
う~~ん 昔の男性諸君も
やりたい一心でこの山越えをしたんだな~
と思うと、目頭が熱くなるなぁ
ははは





山越えをすると、なだらかな下り道であり
両側には商店や住宅が並んでいる










きっと、その昔 柏木田遊郭が全盛期の頃は賑わっていたんだろうな











魚屋さんだ
きっと 柏木田遊郭に魚や刺身を出前でもしていたのかなぁ





どんどんなだらかな下り坂を歩いて行く





渋い昭和の建物が軒を連ねている






二階あたりは廊下なのかなぁ?
もし廊下だったら、ここは料亭だったのかなぁ?
なんて勝手に想像しながら歩いて行く











お~ はげまるの専門 分野の総トタン造りの工場みたいだ






さてと、柏木田遊郭跡に到着である
(この写真は先週撮影)



え~~っ このあたりが柏木田遊郭だったのかいな~
道を一本隔てて国道26号線が走っている
その国道26号線よりも道幅が広い
ここが 柏木田遊郭跡なのであるぞぇ





はい ネットから拝借した昔の柏木田遊郭





ネットから拝借した数年前の写真
右手に福介の看板が見えるビルがある
昨年の10月に散策して時はもう無くなっていた
(普通のマンションになっていた)






このビルの入り口がいい味出していたのになぁ

実物をじかに見たかったものである。

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異国情緒あふれる港町  横浜(265)    ローカル線の旅  鶴見線(3)   付録「安善湯」 2007年

2013-08-05 09:44:12 | 日記
今回の記事は、2007年の12月頃、鶴見線に乗って
「安善」駅にある「安善湯」に行った時のモノです

鶴見から出ている、鶴見線に行き先が異なる支線が
二つある事を知らない時の、おかしな銭湯旅のお話です
(加筆しないでそのまま載せました)

尚「安善湯」さんは戦前からある湯で
その昔は会社の専用湯であったそうです


それでは
よ~~(ぽんぽん)

  はじまり  はじまりぃ~



鶴見線の 鶴見小野近辺の 銭湯の渾身脱線話レポートを 終了したはげまるは
 またもや のんびり ガタゴト2両編成の 鶴見線に乗って
めざすは  安善駅  えいえいお~っ!

タクシーにでも乗って行けば 第二清水湯から
おそらく10分もかからない場所だ
これが 鶴見線に乗っていくと 半日ががりだ
「そんなアホナ話あるかいな~  この都会で」という意見がかなりあると思う
まあまあ 話はホントだから こわい

安善駅周辺は 実は 陸の孤島 電気も信号も無い
  と言うのは うそですが鶴見線で行くのには えらく大変なのです

ここで鶴見線の駅を紹介しますね
おね~さんの紹介だったら ウレシイが そんな駅は興味ないから
ページを閉ようとしている  アナタ
そう  アナタです
まあ 最後まで聞きなさい

まず  鶴見駅>国道駅>鶴見小野駅>弁天橋駅>浅野駅>安善駅
こうして並べてみると  なんだ 電車に乗っていれば スグ 安善駅
ではないか  と素人さんは 思うでしょう
ところが  ぎっちょんちょん (はて この言葉は一般的に通じるのかは
はげまるは 知らないが まあ いいか)
この一つ手前の 浅野駅 
これが 曲者(クセモノ)  実は 鶴見駅からのんびり 普通に乗っていると
浅野駅から 違う線に入ってしまうのだ

はげまるは  のんびり ガタゴトと乗っていたら 違う線の終点



はい  海芝浦駅 到着で~す
アナウンスで 「この電車は約30分後 出発どぇ~す」
ふぁ~  はげまるは機嫌をなおして  駅の下の海を見たり テトラポットの
波打ち際を ながめて ぼ~っとする
はて?  「オラワ どこさいくべか」的になったり
なにがなんだか解からないまま 電車はもと来た道を
ガタゴト ガタゴトとのんびり引き返す (はげまるにはモウのんびり感はない)
やっと引き返し 曲者 浅野駅に到着
どうせだったら今からでも遅くは無い  浅野駅の名前を 「曲者浅野駅」にでも
改名して欲しいものだ



これが かの有名な 曲者浅野駅のホームから見た 景色です
モウ景色までも やる気が無いというか  のんびりダレ切っている
(はげまるは機嫌が悪いのだ)



はい ここが 安善駅ですよ  みなさん
後からとって付けたような 比較的新しいJRの看板が ヤケクソ的に見えるな~
つぎ目指すは 安善湯です  乞う御期待




安善駅に着いた はげまるは  ここまで来る長旅の疲れか
元気なく 安善湯の方向を目指して
とぼとぼと歩き始めた  
12月末 師走の冷たい風が ぴゅ~ ぴゅ~っ と顔を通り過ぎていく
鼻水まで たら~  と出てくる  とぼとぼ歩く
いつもの上を向いての エントツ エントツ の念仏は今は出ない


しかし 下を向いていては  めざす 安善湯は見つからないので
上を向きながら歩く   ず~っ (鼻水が流れた音)
まだ 午後3時前なのに 日曜日のせいもあるがほとんど人が歩いてない
町並みが 沈んでいる
物音一つしない  う~ん  猫の一匹 犬の一匹 も歩いてない
はげまるも  どんどん沈んできている
右に行ったり 左に行ったり まっすぐ行ったり

しばらくすると はるか彼方上に 銭湯の煙突らしきものが 目に入る
はげまるは 目頭が熱くなった
あ~っ  ここまで来たのだ  
ついに ここまで来てしまったのだ 



煙突どころか  なんか今までの銭湯のエントツと感じが違う
う~ん  これは なんだべな  とまたまた とうほぐ弁になってきた
日本人の持つDNAが無意識に 寒くなると東北弁にさせてしまうのだ
(ほんまかいな~)
銭湯の前に到着すると まだ開店前 やれやれ  銭湯が開くのを待つている
一人の 老人がいた
はげまるは その老人に問う 「開店は3時半ですか?」
 老人 「うんだ」  (ん  の発音がむずかしいのだ 飲み込むような音です)
ここは創作です  はははっっ



安善湯
寛政町 8-1  電話045-511-0240
休み 第二日曜  15時30分~22時30分

今までの 日本昭和伝統銭湯創りの外観とは 異なもの
そう 大正ロマン的な 外観 
ここで はげまるは新しい言葉を 銭湯学会に発表しなくてはならない
これは  日本大正ロマン的伝統銭湯創り
と 命名した  
はげまるが始めに命名したのだからな~
これは 永久に残るのだからだな~  それでいいのだ  (赤塚フジオ風)

はげまるは 鼻水が止まらないのも忘れて  銭湯が開くのを
 今か今かと待つのであった (この師走に 俺って暇人だな~)





さあ  今から 安善湯の中に突入です
いつもの突入感よりかなり強い突入感  うわー!っ 「突入!」
なにしろ 外は寒く 長旅に疲れ果て 鼻水だらだ へとへとのはげまるだ
もう 一刻の時をも 待てないのだ  もう待ちきれない
もう 我慢できない~

そう  新婚旅行の夜が 待ちきれないのと同じ
もう 昼間なんか無くていい  ず~っと夜でいればいいのに
わくわく感  そわそわ感
銭湯に入るのと 新婚旅行の夜の どこが同じなのだの意見もあるが
待ちきれない感は はげまるにとっては同じなのだ (ど~だ と胸をそらす)
とまた 得意の オネ~サン関係に話を持っていく 



番台は 伝統の番台  そう外フロント形式番台では無い (うれしいな~)
それにこの番台の形も 味がある (う~ん星一つプラスだな~)
おまけに 改修もされていない昔のまま感が強いから (星 特別に二つプラスかな~) 
などと思いながら はげまるは服を脱ぎ続ける

天井も すごく低い  この圧迫感が 待ちきれない感と一緒になり
いつ頃出来た銭湯か 店主に聞くのも忘れるぐらいに
はげまるは 銭湯の中に突入したのでした。 (マル)



おもわず ひゃ~ 
もう  渋さ満点 
天井の丸穴型採光窓
正統派銭湯絵(小ぶりだが)
なにしろ バランスがよい もうミシェランの星を 好きなだけ持ってって~
などと はげまるは思いながら
バスクリンの湯の中に  そろりそろりと入る
体が冷え切っているから  モウ  たまらん
体中の 毛穴という毛穴が 喜んでいるのが解かる
頭の毛穴は すでに死滅しているのは 致し方ない
(この冷静な観察力は 凄い と自画自賛万歳三唱)

得意の  あ~ッ  もひとつおまけに  ア~ッ
もう 今までの苦難の旅が 極上の旅に変わった瞬間だ



この天窓   いいな~  いいな~  渋いな~

はげまるは ウルトラマンになっていた

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