はげまるのぶら~り日記

横浜の渋い空間散策日記

異国情緒あふれる港町  横浜(265)    ローカル線の旅  鶴見線(3)   付録「安善湯」 2007年

2013-08-05 09:44:12 | 日記
今回の記事は、2007年の12月頃、鶴見線に乗って
「安善」駅にある「安善湯」に行った時のモノです

鶴見から出ている、鶴見線に行き先が異なる支線が
二つある事を知らない時の、おかしな銭湯旅のお話です
(加筆しないでそのまま載せました)

尚「安善湯」さんは戦前からある湯で
その昔は会社の専用湯であったそうです


それでは
よ~~(ぽんぽん)

  はじまり  はじまりぃ~



鶴見線の 鶴見小野近辺の 銭湯の渾身脱線話レポートを 終了したはげまるは
 またもや のんびり ガタゴト2両編成の 鶴見線に乗って
めざすは  安善駅  えいえいお~っ!

タクシーにでも乗って行けば 第二清水湯から
おそらく10分もかからない場所だ
これが 鶴見線に乗っていくと 半日ががりだ
「そんなアホナ話あるかいな~  この都会で」という意見がかなりあると思う
まあまあ 話はホントだから こわい

安善駅周辺は 実は 陸の孤島 電気も信号も無い
  と言うのは うそですが鶴見線で行くのには えらく大変なのです

ここで鶴見線の駅を紹介しますね
おね~さんの紹介だったら ウレシイが そんな駅は興味ないから
ページを閉ようとしている  アナタ
そう  アナタです
まあ 最後まで聞きなさい

まず  鶴見駅>国道駅>鶴見小野駅>弁天橋駅>浅野駅>安善駅
こうして並べてみると  なんだ 電車に乗っていれば スグ 安善駅
ではないか  と素人さんは 思うでしょう
ところが  ぎっちょんちょん (はて この言葉は一般的に通じるのかは
はげまるは 知らないが まあ いいか)
この一つ手前の 浅野駅 
これが 曲者(クセモノ)  実は 鶴見駅からのんびり 普通に乗っていると
浅野駅から 違う線に入ってしまうのだ

はげまるは  のんびり ガタゴトと乗っていたら 違う線の終点



はい  海芝浦駅 到着で~す
アナウンスで 「この電車は約30分後 出発どぇ~す」
ふぁ~  はげまるは機嫌をなおして  駅の下の海を見たり テトラポットの
波打ち際を ながめて ぼ~っとする
はて?  「オラワ どこさいくべか」的になったり
なにがなんだか解からないまま 電車はもと来た道を
ガタゴト ガタゴトとのんびり引き返す (はげまるにはモウのんびり感はない)
やっと引き返し 曲者 浅野駅に到着
どうせだったら今からでも遅くは無い  浅野駅の名前を 「曲者浅野駅」にでも
改名して欲しいものだ



これが かの有名な 曲者浅野駅のホームから見た 景色です
モウ景色までも やる気が無いというか  のんびりダレ切っている
(はげまるは機嫌が悪いのだ)



はい ここが 安善駅ですよ  みなさん
後からとって付けたような 比較的新しいJRの看板が ヤケクソ的に見えるな~
つぎ目指すは 安善湯です  乞う御期待




安善駅に着いた はげまるは  ここまで来る長旅の疲れか
元気なく 安善湯の方向を目指して
とぼとぼと歩き始めた  
12月末 師走の冷たい風が ぴゅ~ ぴゅ~っ と顔を通り過ぎていく
鼻水まで たら~  と出てくる  とぼとぼ歩く
いつもの上を向いての エントツ エントツ の念仏は今は出ない


しかし 下を向いていては  めざす 安善湯は見つからないので
上を向きながら歩く   ず~っ (鼻水が流れた音)
まだ 午後3時前なのに 日曜日のせいもあるがほとんど人が歩いてない
町並みが 沈んでいる
物音一つしない  う~ん  猫の一匹 犬の一匹 も歩いてない
はげまるも  どんどん沈んできている
右に行ったり 左に行ったり まっすぐ行ったり

しばらくすると はるか彼方上に 銭湯の煙突らしきものが 目に入る
はげまるは 目頭が熱くなった
あ~っ  ここまで来たのだ  
ついに ここまで来てしまったのだ 



煙突どころか  なんか今までの銭湯のエントツと感じが違う
う~ん  これは なんだべな  とまたまた とうほぐ弁になってきた
日本人の持つDNAが無意識に 寒くなると東北弁にさせてしまうのだ
(ほんまかいな~)
銭湯の前に到着すると まだ開店前 やれやれ  銭湯が開くのを待つている
一人の 老人がいた
はげまるは その老人に問う 「開店は3時半ですか?」
 老人 「うんだ」  (ん  の発音がむずかしいのだ 飲み込むような音です)
ここは創作です  はははっっ



安善湯
寛政町 8-1  電話045-511-0240
休み 第二日曜  15時30分~22時30分

今までの 日本昭和伝統銭湯創りの外観とは 異なもの
そう 大正ロマン的な 外観 
ここで はげまるは新しい言葉を 銭湯学会に発表しなくてはならない
これは  日本大正ロマン的伝統銭湯創り
と 命名した  
はげまるが始めに命名したのだからな~
これは 永久に残るのだからだな~  それでいいのだ  (赤塚フジオ風)

はげまるは 鼻水が止まらないのも忘れて  銭湯が開くのを
 今か今かと待つのであった (この師走に 俺って暇人だな~)





さあ  今から 安善湯の中に突入です
いつもの突入感よりかなり強い突入感  うわー!っ 「突入!」
なにしろ 外は寒く 長旅に疲れ果て 鼻水だらだ へとへとのはげまるだ
もう 一刻の時をも 待てないのだ  もう待ちきれない
もう 我慢できない~

そう  新婚旅行の夜が 待ちきれないのと同じ
もう 昼間なんか無くていい  ず~っと夜でいればいいのに
わくわく感  そわそわ感
銭湯に入るのと 新婚旅行の夜の どこが同じなのだの意見もあるが
待ちきれない感は はげまるにとっては同じなのだ (ど~だ と胸をそらす)
とまた 得意の オネ~サン関係に話を持っていく 



番台は 伝統の番台  そう外フロント形式番台では無い (うれしいな~)
それにこの番台の形も 味がある (う~ん星一つプラスだな~)
おまけに 改修もされていない昔のまま感が強いから (星 特別に二つプラスかな~) 
などと思いながら はげまるは服を脱ぎ続ける

天井も すごく低い  この圧迫感が 待ちきれない感と一緒になり
いつ頃出来た銭湯か 店主に聞くのも忘れるぐらいに
はげまるは 銭湯の中に突入したのでした。 (マル)



おもわず ひゃ~ 
もう  渋さ満点 
天井の丸穴型採光窓
正統派銭湯絵(小ぶりだが)
なにしろ バランスがよい もうミシェランの星を 好きなだけ持ってって~
などと はげまるは思いながら
バスクリンの湯の中に  そろりそろりと入る
体が冷え切っているから  モウ  たまらん
体中の 毛穴という毛穴が 喜んでいるのが解かる
頭の毛穴は すでに死滅しているのは 致し方ない
(この冷静な観察力は 凄い と自画自賛万歳三唱)

得意の  あ~ッ  もひとつおまけに  ア~ッ
もう 今までの苦難の旅が 極上の旅に変わった瞬間だ



この天窓   いいな~  いいな~  渋いな~

はげまるは ウルトラマンになっていた

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