昭和30年の前半あたり
小学生の頃の思い出であるが
はげまるが暮らしていた川崎の渡田あたりは
原っぱや小さい池がたくさんあった
原っぱではチャンバラごっこ
池ではザリガニ獲り
まだ舗装されてない道路には馬糞が転がっていたし
畑の傍の草むらには肥溜(こえだめ)なんかもあり
小学生の頃、肥溜に落ちた友達なんかもいたりして
鮮明に記憶に残っている
その時代は、とにかく一般家庭には風呂無い、
電話無い、テレビ無いのが普通であり
木造民間アパートも多少はあったが、
ほとんどが平屋建て木造やトタン、
ベニヤ混合などが中心であった
近頃そんな子供の頃の懐かしい景色を
都会では見る事がなくなって来てしまった
ところが先日、新宿のゴールデン街で
子供の頃を思い出す景色に出会う事ができた
はい
猫ちゃんの出入り口である
はげまるの家にも
友達の家にもあった猫専用出入り口
そんな昭和猫専用出入り口の外から
「にゃんちゃん~」
「にゃんちゃん~~」
と呼び続けていたら
出入り口から
猫ちゃんがそっと顔を出した
にゃんだ~~ 私を呼びましたかにゃん~
猫ちゃんの固形のエサをいつも携帯しているので
パラパラと少し道の脇にまいてみる
猫ちゃんが外に出てきて
ぽりぽりと餌を食べた
近くに寄ってきた猫ちゃん
かわいいなぁ~
名前は かんなちゃん(10歳)
なんで名前を知ったかと言うと、
しばらくしてからこの猫ちゃん専用出入り口があるお店
「トミー」に飲みに入ったからであります
しばらくかんなちゃんと遊んでいたら
なにやってんだ~にゃ~~
とサスケちゃんが(20歳)が顔を出した
サスケちゃんは顔だけ少し出して
また家の中に消えて行った
猫ちゃん専用出入り口のお話でありましたにゃん。