「野毛おでん」
かなり昔から
名前だけは聞いていた横浜の
おでん屋さんの老舗である
まだ一度も入った事がなかったし
店の場所も知らなかった
それが昨年の末あたりに
毎度お馴染みの宮○さんから
「野毛おでんに行ってきましたよ、」
なんて話を聞いたので 、
あ~ 早く取材(おごり)のお誘いでも
こないかなぁ~
なんて思っていた
来ました来ました
先日の夕方あたり野毛で
安い酒なんぞを飲んでいたら
宮○さんから野毛おでんのお誘いがきた
わ~い 取材だ取材だ~~
おごりだおごりだ~
入り口横の白い壁に焼きっけられている
野毛おでんの歴史
昔昭和の時代の建物写真も壁に焼き付けられていた
野毛おでんが野毛ではなく
吉田町の入り口あたりにあったなんて
ちっとも、知らなかったなぁ
宮○さんとは中で待ち合わせである
こんな寒い日におでんに熱燗なんて
考えただけで嬉しくなってしまうぞ~
るんるん気分だ
店内は満席状態であった
宮○さんの友達の若いおね~さんも
ご一緒する事になっていたので
そのおね~さんと入り口横の待機席で
待つ事になった
少ししたら宮○さんが
ガラガラと入り口の扉を開けて
いゃ~ ど~も
なんて歯を出しながら入ってきた
話す時は歯が出て当たり前ではあるが、
昭和30年代の東映の時代劇によく出ていた
月形龍之介さんなんかは
歯を出さずにセリフをよく言っていた記憶がある
鼻の穴を少し広げ
口の先を丸めて歯は一切出さず
「おのおのがた、 油断めされるなよ~」
なぁんてね
暇なあなた
試しにやってみてください
座った席の斜め横のテーブルが凄く渋くて感動する
きっと昭和の時代から店にあるんだろうなぁ
お通し
宮○さんが前回来た時にキープした
吉四六なんぞを
お湯割にして飲みながら
食べたいおでんネタを
連れの若いおね~さんが
注文用紙に書き込んでくれる
ははは
いつも宮○さんと
男ふたりで飲むのと違い
華やいでいて、いいなぁ~
ふぐかわ梅酢和え
ふぐかわの歯応えがあり
さっぱりとしたお味
しばらくしたら注文した
おでんが出てきた
ばーーーーん
はい宮○さん一押しの
大根である
太い大根様が
ど~だ なんか文句あるかぁ~~
みたいな感じではげまるを
威圧しているみたいだ
思わず
ごめんなさーい
口に入れると醤油ダシに絡まった
柔らかい歯ごたえの
大根様のほろ苦甘い味が、
口の中いっぱいに広がってくる
外観がほとんど醤油ダシなんかで
真っ黒であるのに薄味であり
箸で崩してみると大根の繊維の感触が
箸から手に伝わってくるのがわかる
箸の感触も味には大切である事が
はっきりと分かる
ウソだと思うのなら
野毛おでんにカレースプーンなんぞ
隠し持って行って食べてみるがいい
分かるはずである
出入り禁止になっても
おら~知らんからね
それからいろいろな
おでんネタが出できたので
写真載せる事にした
すべて美味しかったが
まあ、とにもかくにも
大根様に勝るものは無し
ハゲ頭に勝るシャンプーは無し
(使わねぇから)
すべてがお上品なお味でありました
菜の花入りの
なんだらかんだら
そこそこおでんをいただき、
吉四六のお湯割りでほろ酔い気分である
宮○さんが
「そろそろお開きにして
隣のバーにでも行きますか」
はげまる
ばんざ~~い。
続く