寿町ではげまるが一番お気に入りだった
焼そばのお店 「新井屋」さん
ここはお父さんの代からやっていて
寿町では老舗の店である
(詳しい話は寿町のブログを読んでください)
真夏の夜なんか特に好きで、たまに行っていたっけなぁ
酒のお通しは毎回違い、ある時は白菜の漬物3~4切れ
又ある時はサンマの開きコリコリ焼半切れとか
マグロの切り身2~3切れなんかもあった
焼そばはソースが濃い味で
酒のツマミに最適で呑み直しにはぴったし、
ご機嫌のお店であった
今年の春頃行ったきり行ってなかったので
久しぶりに行ってみたら
ひゃ~ なんとなんと 「新井屋」さんは無くなり
床屋さんになっていた
ここで「新井屋」の店主さんから直接聞いた
凄い話しを書いて
「新井屋」外伝 さようならの閉めと致し候
「新井屋」さん
はげまるが通っていた時はカウンターに椅子があったが、
その昔は椅子が無く、カウンターは立ち飲み形式であったそうである
はじまりはじまり
それは真冬の寒い木枯らしが吹く時であった
初めて見る顔の、年の頃なら50歳前後、浅黒い顔をした客が
お昼の開店と同時ぐらいに店に入ってきた
よく見ると服装が普通ではない、
魚屋さんがよく着ている、首からバンドが見える防水の作業着である。
その客は、焼きそばを焼く鉄板の近くのカゥンターの前に陣取り
焼きそばと日本酒を注文した。
この日の「新井屋」は、立ち飲みのカゥンター客は、入れ変わり立ち変わりで大忙し
店主も初めのころは気にも留めなかったが
その防水の作業着の男は夕方になってもカゥンターで飲み続けている
酒のお代わりはもちろんだが、ビールのお代わりも凄い
飲み代だけでもかなりの額になる、
店主がその男の顔を見てみると、かなり酩酊しているみたいである
閉店時間近くになってもまだ飲み続けいてる
開店のお昼頃からであるから、かれこれ10時間は立ちっぱなしで
飲んでいる事になる
店主がその男に聞いてみた
「あの~ お客さん そろそろ店閉めますけど・・・」
ここで店主が、「はっ」と気がついた
この男店に来てからまだ一度もトイレに行って無いぞ・・・
なにしろ寿町では飲み逃げをする輩が多々いる
まして初めての客なので、
そのあたりはチラチラと見ていたのである
その防水の作業着の男は酩酊状態の工○君みたいな感じで(想像です)
「うぃ~~っ うは~ん いくら~~ うひ~~っ」(この感じも創作です)
店主が金額を言うと防水の作業着のポケットの中から
へろへろな手で金を取り出しお勘定を済ませた
店主が最後にその男に聞いてみた
「あの~~ トイレに一度も行かなかったみたいですね~?」
その男
「うぃ~~ あ~~ おしっこ~? あははは
全部~~作業着の中に漏らしていたよ~~
温かくてこれが うぃ~~ 気持ちいいんだよ~~ ぴょ~」
事実の話を多少面白く色ずけした「新井屋」外伝 のお話でありました
参考資料
ほんと暇だね
おまけ