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田坂広志氏の新刊、「これから何が起こるのか」を読んでいます。前作の「使える弁証法」に続き、目からウロコの良書です。
この本では、Web2.0によって起こる「75の変化」について解説されているのですが、例えば、
「商品知識」よりも「顧客知識」が重要になる (第38の変化)
などは、知財の世界でも参考になる視点なのではないでしょうか。
その背景として、顧客が様々な商品情報を容易に取得できるようになり、生産者主導の商品販売→消費者主導の購買支援への移行が進んでいくという考え方があるのですが、販売する商品についての詳細な知識より、顧客のことをどれだけ理解しているか、が問われることになるという考え方です。ここでいう「顧客知識」とは、自社の商品の視点で見た「顧客ニーズ」のことではなく、顧客の視点で見た「顧客ニーズ」が重要になるということです。
例えば、特許事務所の提供する出願代理という商品(サービス)であれば、前者の視点で見た顧客ニーズは、「代理人報酬が安いこと」「クレームがよく練られていること」「納期が早いこと」といったことになるでしょう。これを後者の視点で見ると、顧客が求めていることは「どうやったら自社技術の優位なポジションを築けるか」ということであり、そういったニーズに応えることを考えると、サービスの提供の仕方も違ったものになってくるかもしれません。「特許事務所にそこまで要求していないよ」という声も聞こえてきそうですが、「顧客知識」というのは知財業界ではあまり意識されていないがゆえに、重要な視点になってくるように思います。
この本では、Web2.0によって起こる「75の変化」について解説されているのですが、例えば、
「商品知識」よりも「顧客知識」が重要になる (第38の変化)
などは、知財の世界でも参考になる視点なのではないでしょうか。
その背景として、顧客が様々な商品情報を容易に取得できるようになり、生産者主導の商品販売→消費者主導の購買支援への移行が進んでいくという考え方があるのですが、販売する商品についての詳細な知識より、顧客のことをどれだけ理解しているか、が問われることになるという考え方です。ここでいう「顧客知識」とは、自社の商品の視点で見た「顧客ニーズ」のことではなく、顧客の視点で見た「顧客ニーズ」が重要になるということです。
例えば、特許事務所の提供する出願代理という商品(サービス)であれば、前者の視点で見た顧客ニーズは、「代理人報酬が安いこと」「クレームがよく練られていること」「納期が早いこと」といったことになるでしょう。これを後者の視点で見ると、顧客が求めていることは「どうやったら自社技術の優位なポジションを築けるか」ということであり、そういったニーズに応えることを考えると、サービスの提供の仕方も違ったものになってくるかもしれません。「特許事務所にそこまで要求していないよ」という声も聞こえてきそうですが、「顧客知識」というのは知財業界ではあまり意識されていないがゆえに、重要な視点になってくるように思います。
「顧客の立場に立ってサービスを提供する。」
この認識は、これからの弁理士(事務所側)にとって最も重要だと思います。
私は、企業知財の経験があるため、クライアント側の気持ちは良く理解しているつもりです。
ただ、現実には、知財の知識レベルが各クライアントで違うためなかなか難しいです。
追伸…先日の大阪の写真、いつも見ている風景でビックリでした。
コメントありがとうございます。
昨今はこの業界も環境が厳しくなって、「顧客ニーズ」の重要性は十分に意識されるようになっていると思うのですが、その「顧客ニーズ」を「自社商品(=特許出願の代理)の視点」から見るのか、「顧客の視点」から見るのかで、随分意味は違ってくるように思います。
※ 見慣れていないと、モード学園のビルはビックリですよ(東京ではあり得ない)。