経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

愛される存在・応援される存在

2013-05-04 | 書籍を読む
 連休中ということで、本日は軽く読める本のご紹介です(といっても、今さら感のある少々昔のベストセラーですが)。
 拙著(元気な中小企業はここが違う!)がKindle化されたのを機に、マイiPad miniにKindleアプリをインストール、電子書籍を何か読んでみたくなったので、Kindleストア・ベストセラーランキングの上位にあった「夢をかなえるゾウ」を購入しました。この種の本(「チーズはどこへ消えた?」etc.)はあまり面白く感じた試しがないのですが、なにせKindle版だと400円ですから・・・
 とまぁ期待薄だったところが、予想に反してこれが非常に面白い。昨晩ほぼ徹夜で読み切ってしまいました。
 そして、強く共感いたしました。個人と企業の違いこそあれ、拙著で伝えようとしていたことと、すごく共通点が多いなと(ストーリーの作り方やユーモアのレベル、そして売れ行きは遠く足元にも及びませんが...)。
 要するに、成功した人や企業を見ると、我々はすぐにその人や企業のどこが凄いのだろうと、成功者自身に目を向けて成功の要因を探してしまいがちだけど、その人や企業が成功した要因はその人や企業自身の実力だけにあるわけではなく(もちろんそれに相応しい実力が備わっていることが大前提ですが)、その人や企業が周囲から愛される存在・応援される存在であるがゆえに、周りのパワーも引き寄せ、そのパワーも活かして、普通であれば届かないようなところにまで到達できている。おそらくそこが、大事なポイントです。そして、その人や企業が実力を備えていくプロセスが、義務的で、受け身で、息苦しい根性や我慢の世界ではなく、もっと前向きで、やりたいから、楽しいから、誇らしいからやっている、そこも見落としてはいけないポイントの一つなんだと思います。成功している人や企業は、厳しいこと・しんどいことに耐え抜ける特別な才能を備えているというわけではなく、むしろそういった厳しくしんどいように見えることでも、そのこと自体が楽しいから、前向きに、誇りをもってやれている。だから、普通では考えられないような努力を続けることも可能なのだと。なんかちょっと、肩の力が抜けて、気が楽になるような話です。いろいろやってみてんねんけど、どうもパッとせんなぁ、的な状態にある人には特におススメです。
 それから、知財屋稼業を続けていると、ついつい相手を攻撃することばかりに意識がむかい、眉間に皺を寄せたままになってしまいがちなので、ちょっとは心しておかないと。愛される知財、応援される知財、ってところも。

夢をかなえるゾウ
クリエーター情報なし
飛鳥新社


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