経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

スーパージェネラル知財人

2008-09-14 | 知財一般
 一昨日に受信した田坂広志氏の「風の便り」最新便に掲載されていた話です。
 米サンタフェ研究所初代所長のコーワン博士に、田坂氏が優れたスペシャリスト集団をマネジメントできる資質について尋ねた際に、博士はそれを「スーパージェネラリスト」と答えたそうです。そのスーパージェネラリストとは、単に、様々な分野の知識を幅広く理解している人材という意味ではなく、

 一つの専門分野を深く掘り下げた経験を持ち、
 その結果、すべての分野に通じる
 深い哲学を獲得した人材

を指していたそうです。イチローの語りなんか、まさに「すべての分野に通じる深い哲学」にあたるんだと思います。
 知財人のあり方についても考えさせられる話だと思います。単に異分野の知識を学べば活動の幅が広がるというものではなく、逆に、本業をしっかり深く掘り下げることが、懐の深い「スーパージェネラル知財人」への道なのかもしれない。但し、単に掘り下げるだけではなく、「すべての分野に通じる深い哲学」を獲得することが条件になるわけですが。


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2 コメント

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Unknown (wakinobee)
2008-09-16 01:52:28
最近わからないのが、弁理士の本業ってなんだろう、どこまでの範囲をいうのだろう、ってことです。
本業をしっかり深く掘り下げていると、異分野に行っちゃってる場合も多々あるような…。
どこまで行けばいいのか…。
Unknown (土生)
2008-09-16 02:22:55
wakinobeeさん

こんばんは。
「弁理士」は主体ではなく属性なので、↓
http://blog.goo.ne.jp/habupat/e/aa7cc2e74ec99ade02f61f89584c067a
この場合、「弁理士の本業」っていうよりは「wakinobeeさんの本業」ってことでいいんじゃないでしょうか。
行き過ぎる場合の問題は、詰めすぎるとかえって焦点がぼけてきてしまうってことと(それは本質に近づいているってことなんでしょうが)、時間がいくらあっても足りないってことですね・・・

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