経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

景気が悪いのになぜ低価格品が売れなくなったのか?

2008-09-12 | 新聞・雑誌記事を読む
 日経ビジネス最新号に、面白い記事が出ています。北米の薄型テレビ市場を超低価格で席巻したビジオが最近になってシェアを落としており、サムソン、ソニーが巻き返しているとのこと。今の景気の状況を考えると逆じゃないの、ってちょっと意外感がありますが、これは技術・ブランド(≒知財)の勝利!ってことなのでしょうか。
 が、記事によると背景にはいろいろあるようで、サムソン・ソニーも徹底したコスト削減を進めたので価格差が縮まったということに加えて、流通側の問題、その背景には金融情勢の変化があるそうです。つまり、ビジオの低価格は大量供給を前提にしているため、量販店は大量仕入をしなければならない。ところが、昨今の金融情勢下では資金が簡単に調達できなくなってしまったので、大量仕入れができなくなり、結果的にビジオのシェアが低下した、という側面があるそうです。
 技術・ブランド(≒知財)磨いて優れた商品を提供するのが戦う前提条件にはなりますが、市場での勝負にはいろんなパラメータが働いて複雑である。金融ってものの影響を考える一例になるんではないかと思います。


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2 コメント

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昔の (ピット)
2008-09-12 01:29:00
薄型TVが高かった時代が懐かしいですね。
消費者的には、もっともっと価格が下がってくれることを願います(笑)
BUピット
Unknown (土生)
2008-09-13 00:29:08
ピット様
コメント有難うございます。
かつて高値掴みをした者として同感です。

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