赤い彷徨 part II

★★★★☆★☆★★☆
こんにちは、アジア王者です。↑お星さまが増えました。

12月9日(日)のつぶやき

2018-12-10 02:59:02 | Weblog

大団円、と言っていいよね?

2018-12-10 02:12:59 | Urawa Reds
The 98th Emperor's Cup, Final
Urawa 1 v 0 Sendai@Saitama Stadium 2oo2, SAITAMA

ファンサポ含め浦和というクラブ全体が渇望するアジアでの戦いという大いなる人参に加え、オリベイラ監督の更なる燃料投下で一層鼻息の荒くなっていた浦和が準決勝に続く綱渡りの戦いを制してウノゼロで勝ち平成最後の天皇杯でカップウィナーに輝きました。シーズン序盤、というか中盤くらいまでは残留争いに片足を突っ込むような位置を彷徨っていたあの浦和が、大槻さんの応急処置、それを引き継いで体作りのところから建て直してくれたオリベイラ監督の見事な手腕により最後にはタイトル獲得、そして悲願のACL出場権獲得にまで至ったことは誠に僥倖という他ありません。おふたりにはもう感謝してもし切れません。正直なところ、ブラジル人監督は世界のトレンド的にどうなのか、とか、憎き鹿島を率いたあのオリベイラかよ、とかなどと当初は思うところもありましたが、もう完全に脱帽です。



さて試合ですが浦和は準決勝鹿島戦で負傷退場に追い込まれた興梠、武藤、青木が無事戦列に復帰する一方、準決勝で殊勲のゴールを決めたマウリシオが突然の欠場で3バックの真ん中には阿部が緊急出動。彼らにとっては「アウェイ」である埼スタにファンサポが大挙し声の限りチームを後押ししていた仙台さんはいつもの3バック、そして準決勝でゴールを決めたFWジャーメイン選手がスタメン入り。浦和絡みでは石原選手がスタメン、関口、矢島両選手はリザーブに名を連ねていました。そして序盤は初タイトルに向けて意気上がる仙台ペースで、敢えてボールを持たせているのかなあ、とも思いましたが、やはり連戦に加え(それは仙台さんも同じですが)、負傷者が多いこともあり浦和の調子が上がらなかったというのが本当のところのようですね。しかし、そんな重い空気を打ち払ってくれたのが宇賀神のゴールでした。CKから相手選手がクリアしたボールをダイレクトボレーで仙台ゴールに叩き込み見事先制に成功します。




陽介はじめ調子が悪いとは言え守備ブロックが破綻することはなかった浦和は仙台さんの攻勢をいなして決定機までは持ち込ませず前半は1×0浦和リードのまま折り返し。後半に入っても流れが大きく変わることはありませんでしたが、まずオリベイラ監督が動き負傷でパフォーマンスの上がらなかった柏木に代えて柴戸を投入。仙台サイドも67分にジャーメイン選手⇒阿部選手、古林選手⇒関選手にスイッチ。この阿部選手の動きがいやらしく浦和は手こずります。70分過ぎには野津田選手が浦和左サイドから裏抜けして浮き球をヘッドしたボールがポストを掠めるヒヤッとした場面もありました。それでも浦和は準決勝同様に終始ブロックを大きく崩されることなく粛々と仙台さんの攻撃を跳ね返し、時間も上手く使ってそのまま逃げ切って見事06年以来の天皇杯戴冠となりました。彼らがアジアの舞台にまた戻れることはこの上ない喜びです。序盤は対面の好選手・中野選手にやや苦戦しながらも徐々に劣勢を挽回してみせた橋岡も、ルーキーながらスタメンフル出場でタイトルを経験できたのは大きいですね。すぐにU-19で休みがないのが少々心配ですが。



さて、今回の天皇杯はハコの問題、鹿島さんのACLやFCWCなどの日程的な都合と協会の運営上の失態(と私は敢えて断じます)によりイレギュラーなこの時期に日曜のナイトゲームにピストンバスもなく実施されたわけですが、浦和が天皇杯獲得によってACL出場となった今となっては、通常の正月明け以降より1か月ほど早めにACL仕様のチーム編成に着手できるのは結果的によかったのかもしれませんね。いや、それでも表彰式の田嶋JFA会長に対するブーイングには私も大いに共感するところではありますが。ともあれ、個人的には平日でガラガラながら熱い埼スタに来年また行けるかと思うと本当に楽しみでなりません(勿論、大観衆になるのが理想ですがね(笑))。というわけで、苦しい苦しいシーズンでしたが、「大団円」ということで、幣ブログの星の数も目出度く1つ追加させていただきます。



第98回天皇杯決勝
浦和1×0仙台@埼スタ