ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ドイツにチャオが!?

2006年08月15日 | 旅行
これはミュンヘンの中央駅近くのピザ屋の窓にでていたポスター。
な、なんとなつかしの1990年イタリアW杯のマスコット、チャオのポスターです。
まさか、90年当時のポスターをずっと飾っているのか???と思いましたが、よくみると「MONDIAL2006」となっているので、やっぱり今年のW杯向けのポスターなんですよね・・・(イタリア語でW杯はたしかCOPA MONDIALだったと)
うーん、謎のポスターでございました・・・

なんだか「どこがドイツ旅行なんだ!?」という写真が続いておりますが(笑)次回あたりからそれらしくなる予定です(笑)
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ローズ・イン・タイドランド(ネタバレ)

2006年08月15日 | 映画
旅行前に駆け込みで見ようとしたら、立ち見というので「帰って来てからもやってますように」と祈りつつドイツに行ったのですが、帰って来てからもしっかりやってくれていて嬉しかったです。
公開がサイレント・ヒルと同じ7月4日でしたから、キャパが小さいとはいえ2ヶ月近く上映しているのもすごいですねえ。やはりテリー・ギリアムだから?
ちなみに私が行こうと思ったきっかけは、RENTを観に行った時にチラシを観て一目ぼれ、でした。結構そういう人も多いかもしれませんね?

たまたまサイレント・ヒルを見たらジョデル・ファーランドちゃんが出ていて、かわいい上にものすごい演技力で、ますます見るのが楽しみになってしまいました。
ちなみに前日はキャラメルボックスで福田麻由子ちゃんかわいいとしきりに言っていた私。なんだかロリコン週間か?(危ない・・・(笑))

内容は、不条理な幻想ファンタジーかと思いきや、意外に現実世界のままストーリーが進みました。穴に落ちて不思議の国だの鏡の国だのに行ったりはしないのですね。
ただ、主人公のジェライザ=ローズの空想の世界というか彼女なりの世界の解釈が繰り広げられる、そういう感じでしょうか。
信じられないくらい悲惨な状況におかれながらも、子供らしい純真さとたくましさ、残酷さで空想を膨らませ、その中で彼女なりに元気に生きているジェライザ=ローズ。
ジェライザ=ローズのたくましさはあの生育環境では不思議な気がしますが、両親に彼らなりに愛されていたからかな、とも思いました。自分勝手でメチャクチャな両親だけれど、母親はジェライザ=ローズを抱きしめて泣き、父親は「一緒にユトランドへ行こう」と二人だけの夢の世界を共有していたのですから。

父親の故郷の廃屋は、「サイレント・ヒル」のように美しく描かれるのではなく、醜悪は醜悪でしたが、やはりどこか惹きつけられる美しさを持った映像ではありました。
人間の剥製は嘘っぽかったけど(笑)逆にあれは笑いどころなのかな。
細かいブラックユーモアもくすっと笑えたりしました。特にジェライザ=ローズが「大切なものをあげるんだ」と言われ、人形の頭を父親の腹の中に投げ込むところとか・・・
人形の頭たちも面白かったですね。全てジェライザ=ローズの頭の中の世界なわけですが、子供らしい残酷さとかごっこ遊びの想像力とか、色々と印象的でした。人形の頭だけ、というだけでインパクトありますしね。
ディケンズとのラブストーリー???にはドキドキしましたが(ヤバくないかと(笑))ジェライザ=ローズにはディケンズの優しさと純粋さが外見に惑わされずに見てとれたのかな、と思うとちょっと感動的かな・・・
しかし、てんかんの手術に失敗して脳に障害を負ったらしい(だいたい普通てんかんで手術なんかするか?)ディケンズの設定にも、ヤバくないのかとドキドキしてしまいました。まあ考えてみればヤバい設定の人たちばかりですが・・・
最後にはオチというか結末は期待していなかったのですが、予想外にちゃんと結末があってびっくりでした。

多分、内容はあまり理解できてはいないのですが(汗)印象的な映像、印象的ないくつかのエピソード、そしてジョデルちゃんのかわいさだけでも充分に面白いと思えました。ジャライザ=ローズの衣装もかわいかったなあ。
ジョデルちゃんは本当に上手いですねえ。サイレント・ヒルでも思いましたが。無邪気さと不気味さを見事に表現していて、もう素晴らしい。人形の声も上手かった。
久々にファンになってしまいそう(笑)また他の作品で出会えたらいいなあと思います。
テリー・ギリアム作品は「ブラザーズ・グリム」しか見ていない私ですが、多分これが本来のテリー・ギリアムワールドなんだろうなあと思いました。「ブラザーズ・グリム」はどうしちゃったんでしょうねえ(汗)前半は好きでしたが。
そうそう、主人公の名前はジェライザ=ローズなのに、なんで邦題は「ローズ・イン・タイドランド」なんでしょうか・・・確かに作中でデルが「ローズ」と一回だけ呼んでたとは思いますが・・・

てなわけで今年見た映画の順位。
1.ナルニア国物語第一章ライオンと魔女 / 2.RENT / 3.僕の大事なコレクション / 4.ロード・オブ・ウォー / 5.フーリガン / 6.V・フォー・ヴェンデッタ / 7.ローズ・イン・タイドランド / 8.スタンドアップ / 9. ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス /10.キングコング / 11.ハリーポッターと炎のゴブレット / 12.DOOM / 13.サイレントヒル / 14.プロデューサーズ /15.アンジェラ / 16.ダ・ヴィンチ・コード / 17.PROMISE / 18.フライトプラン
機内で2回目を見てVフォー・ヴェンデッタの順位かなり上げてみました(笑)あと、サイレントヒルをやっぱりプロデューサーズより上にしました~。
しかし今年は当たり映画が多いような。18本見てつまらなかったの下位4本だけだもんなあ。
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旅するエルフ~白い姫君アレゼル

2006年08月15日 | 指輪物語&トールキン
一昨日のネタをまだ引き伸ばしますが(笑)
第三紀の中つ国で旅して暮らすには野伏になるしかないか、なんて書きましたが、旅するエルフもいましたね。ギルドールとか。
さまようエルフもいいなあ、なんて思うようになりました。以前はホビットに夢中でそんなこと考えもしなかったけど・・・(笑)
でも、基本的にエルフはホビットといい勝負で保守的というか、外部に興味を示さない人が多いように思います。特に第三紀終わりごろ、人間の版図が広がったころには。
不死の命を持ち、長い時を生きていくエルフなのに、よく飽きずに一つところに暮らしていけるなあと思ってしまいます。寿命が長い分、気も長いのでしょうか・・・
先日Eさんがご自分のブログで、エルフたちがあんなに寿命が長いのに他の種族の言葉を勉強しようって気は起こらないのか、なんて書いてらして、確かに、と思いました(笑)興味が全くないのでしょうね、他の種族や他の土地に・・・
そんな中でもギルドールたちのように旅して暮らすエルフもいるし、一つところに暮らして行くことに倦んでしまうエルフも中にはいますね。
私が「シルマリル」を読んで一番共感するな、と思ったのは、トゥアゴンやフィンゴンの妹、白い姫君アレゼルです。
トゥアゴンと共に隠された都ゴンドリンに暮らしていたアレゼルですが、外の世界に出たくなってしまい、トゥアゴンの制止を振り切って出て行ってしまうのですね。
私はゴンドリンの設定を読んだ時、安全かもしれないけれど、閉じ込められて生きるのはなんだか嫌だな・・・と思ったので、アレゼルの行動には共感してしまったのでした。まあ、200年住んだ後でのことですが(汗)
アレゼルは結構感情的で、先のことを考えずにその時の欲求に従って行動する、「シルマリル」に出てくる上のエルフの姫君の中では珍しいキャラクターだと思います。反面、考えなしであまり賢いとは言えないと思いますが・・・(汗)
アレゼルを捕らえて妻にしたエオルは、アレゼルがゴンドリンに戻りたいと言い出し、トゥアゴンの元に戻った時、「どうせまた籠の中が窮屈になるであろうが」と鋭い言葉を残します。というか、私ですらそう思いましたが(笑)
そしてやっぱりゴンドリンという鳥籠の中にいるのが窮屈になるアレゼル・・・なんて懲りない、という感想もあると思いますが、私はどうにもこの人間的なアレゼルに惹かれるのです。
そう言えば、「白い姫君」と言えばエオウィンの呼び名でもありますね。たまたまなのかもしれませんが、トールキンの描く「白い姫君」って、名前の優雅さと裏腹に結構激しい姫だなあ、なんて思いました。双方の性格はまた全然違いますが。
もしかしたら、トールキンの中では外見は白いたおやかな姫が実は行動的、なんてキャラクターのイメージがあったのかも? なんてことも思います。なかなかカッコいいイメージだと思いますが。
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