ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

シュトゥットガルトのエリザベート

2006年08月12日 | ミュージカル・演劇
今回はミュージカルは1回しか見られなかったのですが、シュトゥットガルトでエリザベートを観て来ました。
チケットはミュンヘンのパージング駅でチケットボックスを発見して買ってみました。シュトゥットガルトに着いてからアポロシアターに行って買うのは時間が勿体無かったので助かりました。
アポロシアターはシュトゥットガルト中央駅からはちょっと離れていて、Uバーンの5番か6番に乗り、途中乗り換えて3番線のSalzackerという駅で降ります。地下鉄なんですが、途中から市電のような雰囲気になります。30分以上はかかりましたね。
帰りは6時半開演だったこともあり、普通に中央駅まで帰れました。

こちらは舞台の写真。休憩中です。真ん中の額が斜めなのにひきずられて写真自体が斜めになっている・・・(汗)
セットはそんなに簡素でもなかったですが、昨年Tanz der Vampireを観てしまったので、やっぱり寂しいような気が(汗)まあ普通なんでしょうね。
衣装は古風な感じでやや地味な気もしましたが、よくよく見ると趣味がいいというか。日本のキンキラキンなドレスの方がおかしいのでは、という気がしてきました(汗)
エリザベートのコルフ島の衣装がギリシア風で素敵でしたねー。日本もああいうのにすればいいのに。

演出的には、どうもやっぱり東宝初演版がいいなあ~なんて思ってしまいました(汗)
人数が少なめで、色々と短縮されていて、どうも省エネバージョンという気がしてしまって(汗)
まあ演出はともかく、振り付けは明らかに寂しかったです。東宝も初演バージョンよりは今の方が寂しくなってはいますが、麻咲梨乃さん振り付けの「ミルク」とか「HASS」とかキレがあってカッコイイよなあと。
オープニングで、ゾフィーやフランツやルドルフのソロパートがなく、全部ルキーニが歌っていたのはびっくりでした。
「愛と死の輪舞」がないのは寂しい気もしましたが、よくよく考えるとあそこでいきなり歌うよりは自然かも・・・(汗)
ルドルフが反乱に加わる決意をしてからつかまるまでもかなりあっけない気が。でも日本のルドルフが踊りまくるのもどうかなあとは思ってましたけど(汗)
一番びっくりだったのは、ルドルフがコルフ島に現れたことでしたが・・・まあそんなにおかしくもないですが、ちょっとびっくりいたしました(笑)
精神病院の場面の演出はちょっと面白かったです。舞台がせりあがって、エリザベート一人が患者たちの中に取り残される感じで。
よく写真でみかけた、ゾフィーたちがチェスの駒に扮している場面、写真で見ていた時はなんだこりゃ、と思ってたんですが、実際に見たら結構笑えました(笑)大の大人が馬の被り物抱えて、スキップしながら移動しているのがおかしくて(笑)
終盤のフランツの悪夢の場面は、フランツが船長役?なのか、ずっと丸い舵を持っていたのですが、あの舵を持ったままウロウロしているのがなんだかちょっと変でした・・・(汗)

キャストですが、エリザベートは1日ずらせば初演キャストのPia Douwesさんが見られたらしいのですが、日程の都合で見られず、Piaさんが出ないときのファーストキャストのKarin Seyfriedさんでした。高音も見事に歌ってらっしゃいましたが、あんまり美人じゃなかったかな・・・(汗)
とても気の強そうな、西洋人らしいエリザベートかなーと思いました。って日本以外のエリザベート観るの初めてではありますが(汗)一路真輝さんのようにクールなのではなく、あくまで熱い、自分の意思を貫き通したい強いエリザベート、という感じですね。
コルフ島の父親の亡霊と話す場面、泣けてしまいました。「パパみたいになりたかった」という悲しみが素直に伝わってきて。
そうそう、コルフ島では父親は声だけで姿は出てこないんですね。日本版でも姿は出てくるけれどエリザベートには見えていない感じでしたが、なるほどもともとは声だけなんでしょうか。これもまたいいかなと思いました。
エリザベートもちゃんと老けメイクをしていたのもびっくり。でも、ラストシーンに向けて、暗殺されるシーンではメイクが普通になつていたのであれれ、でした(汗)
あ、カーテンコールの時は最後の白い衣装でしたね。わざわざドレスに着替えていなかったです・・・(笑)
トートはアンダーのHaldor Laegreidさんという人でしたが、このトートにちょっとやられました(笑)
最初はおじさんだなあ・・・なんて思ってみていて(汗)「最後のダンス」も、ものすごく声量があるわけでもなく、(もちろんちゃんとロックしてましたけど)ふーん、と思っていたのですが・・・
ハンガリーで長女が死んだ時にトートが歌う「闇が広がる」のゆっくりバージョンを歌ったとき、静かな歌い方にちょっとしびれまして(笑)少年ルドルフを見守るシーンでまたちょっと来て・・・という感じで、だんだんハマって行きました(笑)
最後、エリザベートにキスする時、ためらっていたのにまたちょっとクラっと(笑)ようやく手に入れたのに、命を奪うことにためらったのですね。
そうそう、トートにキスされるとエリザベートはすぐに死んでしまって、ラストはトートがエリザベートの体を抱きかかえながら舞台奥に去っていく、というラストでした。日本も再演版はこれに近いかな?
そんなこんなで、カーテンコールの時ににっこりと笑われた時には完全にやられていました(笑)「最後のダンス」の「der letzte Tanz♪」と歯切れ良く歌うのがまた聴きたいなーなんて思ってしまったり(笑)まあ日本以外のトート初めてではありましたけれど。
Haldorさんはフランツのセカンドキャストでもあるらしいです。うーん彼のフランツも見てみたかったかも・・・(笑)
フランツはファーストキャストの方Ivar Helgasonさん。優しい雰囲気がぴったりでした。若い頃あんまりカッコ良くなかったけど・・・(汗)
ルキーニがこれもファーストキャストのBruno Grassiniさんという人だったのですが、これがまたカッコイイルキーニでしたね~! トートにハマるまではこの人が一番いいと思いました。
プログラムによると、Tanz der Vampireウィーンのアルフレートをやってたそうです。そうか、彼もメリーだったのか・・・(笑)
そして、なんだかベルリンのDer Herr der Ringeでビルボをやったとあるんですが・・・ベルリンで「指輪物語」なんて舞台でやってたのですか??? CDにも参加しているって書いてあったけど・・・
ルドルフはファーストキャストのMartin Paschingさん。なんだか海外のルドルフはあまりカッコ良くないと聞いていましたが、すらっとして金髪サラサラの王子様タイプでしたよ。まあ、あんな王子様ヘアじゃなくなもなあと思いましたけど、髪形は・・・(汗)
ゾフィーもファーストキャストのKatherine Kruegerさん。この人、歌も上手いし、かなり美人で、素敵な方でした。そうとう老け役やってるんだよなあ・・・
セカンドキャストの人もかなり美人さんで、不思議な感じです(汗)
エリザベートの父の人もなかなかカッコ良かったですね。
あ、ヘレーネがかなり地味な感じにされていて、びっくりでした。衣装も髪型もいかにも地味、で。日本だと美人でおしとやかなお姉さん、ですが、むしろおしとやかだけど地味という感じなのですね。面白かったです。
少年ルドルフは女の子かと思うかわいさ・・・(男の子でした)剣の稽古をさせられる場面、指南役の人がスキンヘッドでマッチョないかにも、な人で、ルドルフがかなりかわいそうでした・・・(汗)
あ、ラウシャー大司教がいまにも吸血鬼になりそうな怖い感じでした・・・(汗)
革命家3人組とツェップスは存在がよくわかりませんでした(爆)なんか他の役も結構やってたみたいだし・・・

そうそう、後ろの女の子たちがずっと喋っていてうるさかったんだよなあ・・・。おのぼりさんかと思ってたら、カーテンコールではルドルフとルキーニにキャーキャーと歓声を。もしかしてリピーター? なら怒り倍増だよ・・・(怒)
とまあとりとめもなく感想を並べてしまいましたが、初のドイツ語エリザベート、なかなか楽しめました。
また機会があったら違うバージョンも見てみたいものです。ウィーンに行くことあるかなあ・・・
と思っていたら、来年ウィーン版が来日公演だそうですね。これもちょっと楽しみです。
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TTTサントラ完全盤10月発売?

2006年08月12日 | 指輪物語&トールキン
今日から少しだけ指輪関連の写真の残りをupしていきます。と言っても今回はちょっとしかないんですが。
その他の写真は旅行カテゴリでだらだら載せていく予定です。また3ヶ月くらいかかるかな・・・(笑)
今日の写真は、ニュルンベルクのLotRシンフォニーの演奏をした、ヴュルテンベルク・フィルハーモニーのトラックです。マイスタージンガーハレの下見?に朝行ったところ止まっていました。デザインがかわいいんですよね(笑)
ニュルンベルクにはニュルンベルク・シンフォニーというオーケストラがちゃんとあるのに、なぜかわざわざロイトリンゲンからヴュルテンベルク・フィルハーモニーがやってきて演奏したという不思議な今回のコンサート・・・ドイツのオフシーズンのコンサートには不思議がいっぱいです(汗)

さて、何日か前にTORnに話題が出ていたのですが、TTTのサントラ完全盤、10月下旬に発売されるのでは、という噂が出ているそうです!
情報源はmovie.music.comという映画音楽の掲示板?に、サントラ完全盤のライナーノートを書いているDoug Adams氏自らが書き込みをしているそうです。真ん中あたりに、8月4日付けで書き込んでますね。
また12月くらい発売かなあと思ってましたが(掲示板見るとそう思ってた人が結構多いみたいで(笑))もうちょっと早く聴けそうですね。
まあ、昨年も発売がずるずると遅くなってたような気がしますが・・・(汗)
また日本のamazonでも扱ってくれるかなあ。FotRの時みたいにぜか原価よる安くなったりするとラッキーなんだけど(笑)今はまた8千円台で落ち着いているみたいですね。
最近むしょうにTTTの完全盤聞きたいなあと思い始めていたので、なんだかとってもグッドタイミング。まあ、FotRのライナーからの情報をサントラ考察に書き足し全然できてないままTTTを迎えてしまうのはあれですが・・・2月の旅行記もできてないし、もうかなり諦めモード・・・
まあとにかく、TTTも完全盤が聴けるのは嬉しいことですね!
私はTTTのサントラが一番好きなんですよね、実は。ローハンのテーマがいいとかそういうのもあるんですが、なんだか音楽が一番好みなんですよね。重厚で。
FotRももちろん良いのですが、なぜだかTTTが好きなんですよね・・・なんでかなあ?
完全盤で一番楽しみなのは、木の鬚がエント女の詩を朗読する場面の音楽が台詞なしで聴けることですね! あそこは木の鬚の台詞が大きすぎて音楽がよく聞えなくて。
エント水の場面の曲もとっても好きですねー。
アルウェンの場面の音楽もじっくり聴けるのは楽しみです。
「進めエオルの家の子ら」なんかも、音楽だけで聴いたらかなり感じが違うんじゃないでしょうか。
また、ライナーノートが楽しみですねー。今までほとんど言及されていないけれど、エント水の場面で流れているのはメリーとピピンのテーマなはず。RotKでも変奏が流れていると思うので、そのあたりをぜひぜひ読みたいです。
あと、ずーっと気になっていた、「自然のテーマ」がなぜローハンの場面でも流れるのかというあたりもぜひぜひ解説していただきたいものです。
そんなこんなで、新たな商品も少なくなりましたが、最後の?お楽しみサントラ完全盤。このペースだと来年まで楽しめそうですね・・・(笑)
そういや限定版DVDは今月発売ですが、日本はどうなるのかなー。
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