ケイの読書日記

個人が書く書評

石神賢介 「婚活したら すごかった」 新潮新書

2017-09-10 19:38:14 | その他
 石神賢介という名前は仮名だそうです。この新書を出版した時には、まだ本気の婚活をしており、さすがに本名だとマズいだろうとの事で。

 石神さんは1962年生まれ。大学卒業後、雑誌・書籍の編集者を経てフリーライターへ。本を何冊か出しているが、印税で生活できるほど売れている訳ではない。30歳代で一度結婚し、1年ほどで離婚している。身長160センチ強、体重70キロ弱。つまり小太り。外見は、次長課長の河本タイプらしい。
 そんな石神さんが、40歳を少し過ぎた頃、突然結婚したくなったそうだ。「もし、自分にもチャンスが残っているならば、人生を誰かと手を携えていきたい」らしい。
 
 で、ネット婚活、お見合いパーティ、結婚相談所、外国人専門のネット婚活etc。 もちろん、取材という下心もあるが、本当に良い相手がいたら結婚したいという意欲満々で体当たりする。

 この体当たりが常に玉砕するわけだ。石神さんが好意を持った女性からは無反応で、どうでもいい女性から好意を持たれる。でも、誰でもそうだと思うよ。人気のある人は集中するからね。

 しかし、何といっても、フリーの著述業という仕事柄、初対面の人との会話は得意だろうと思う。こういった場では、容姿より話しやすいのがポイント高い。ただ…フリーランスというのは安定志向の女性には、そっぽを向かれるだろうね。
 フリーになる前の、出版社勤務時代だったら、引手あまただったろうに。でもその時は1年で離婚しているからなぁ…。


 ずいぶん前に、阿川佐和子の『お見合い放浪記』を読んだときに強く感じたが、出会いがありすぎるのよね。
 初めて紹介してもらった人が素敵でも、最初で決めるのはもったいない! 次はもっとカッコいい人が来るかも、なんて期待してしまって、気に入った相手を断る。しかし、次に紹介してもらった人は、先回より見劣りし断るが、前の人に戻れるわけじゃない。で、次の人をまた紹介してもらい…。こんな事を延々と続け、若い頃に何十回も見合いしたそうだ。何といっても阿川弘之の娘。良縁が降るようにあっただろうね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« たかぎなおこ 「ひとりぐら... | トップ | 宮部みゆき 「火車」 新潮文庫 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事