大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

高野孟講演会

2014-10-30 19:21:22 | 政治
水市商工会主催で、インサイダー編集長高野孟氏の講演会「日本の課題と経済の展望」がありました。
日本の構造的実態(人口減で、供給過剰、需要減、投資先がない、背景に世界資本主義の行きづまり)を分析し、適切な対応をしないで、金融じゃぶじゃぶでインフレ心理をおこそうとする、特効薬的なアベノミクスは、予想通り失敗。消費税10%upは日本の経済に壊滅的な打撃を与えるだろう。
上げても上げなくても地獄。
日銀が緩和しても、投資先がないので国債を買うしかないメガバンクに巨大な貨幣がたまっている。大企業の内部留保も313兆円と巨大。金融とはお金が循環して初めて効果があるのに、血管が詰まっている状態が日本の経済。
1000分の一秒で動かしている欧米の投機ファンドに左右されている株式市場。年金積立を株式市場につぎこもうとしている政府は、危険である。日本はやはり、素晴らしい製品、サービス、システムを作って、ものつくり資本主義で発展していけばよいだろう。
アメリカは中国と局長クラスで90のチャンネルを持って1年間交渉している。日本はゼロ。ASEANの北京会議ではオバマは中国主席と夕食をともない、1日会談する。カリフォルニアでは別荘で2日間会談した。
尖閣で騒いだ日本は、中国との貿易額を減らし、ドイツにも抜かれそうだ。
ASEANは、安全保障、文化、経済の共同体を作る。これからはユーラシアの時代がくる。インド、ロシア、中国、EUが活躍する。
今JIBSという言葉がはやっているそうです。同盟国なのに、アメリカを困らせる国、日本、イスラエル、イギリスだそうです。なぜ、イスラエルはイスラム国を攻撃しないのか。イスラム国もなぜイスラエルを攻撃しないのか、イスラエルはイスラム国に攻撃させてアメリカを戦争に参戦させたいのではないのか。
アメリカのように、日本も30年後、50年後の世界や日本を見据えた政治を早くしてもらいたいものです。とても示唆に富む素晴らしい講演でした。
コメント
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