本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

靖国神社問題

2013-04-25 09:21:32 | Weblog
 政治家の靖国神社参拝で中国や韓国が反発して外交問題になる。一方、英霊に哀悼をささげることがなぜわるいと開き直り、内政に関与すべきではないとする。
 中国・韓国のしつこさにあきれるが、毎年、哀悼をささげるべきことか。

 というのは、仏式もそうだが、神式の霊祭は死後1年祭のあと、2年、3年、5年、10年、20年、30年、50年、百年となる。すでに50年の節目が過ぎている。次回の法要は30余年先の百年祭までない。議員が気にする遺族会も毎年法要するのかね。

 たしかに、神社では毎年お祭りはある。靖国の祭事には春秋の例大祭などがあるようだが、英霊の法要ではないはずだ。
 ことさら、英霊に尊崇の念を、というからややこしくなる。

胸部CT

2013-04-24 09:57:28 | Weblog
 一昨日は、胸部のCT撮影。医師の指示で半年ごとに撮られる。
 肺の一カ所に怪しげな点がある。これが前回の撮影図と見比べて大きくなっているかどうかチェックするのだ。画像を見たところ変わりはなかった。大きくなればガン細胞の疑いがあるという。

 ただ、ヘビー・スモーカーのため肺の一部は壊れているという。片肺飛行で生きているわけか。もしかして、そこにあったガンも壊れたかな。
 医師にタバコをやめませんかと言われるが、いまさらやめてストレスがたまるよりマシですと答えている。

「市川崑は煙である」といわれたチェーンスモーカーの監督は92歳で逝った。愛煙家として長生きしたのは、きっとストレスがなかったからに違いない。

ブイヤベース

2013-04-23 09:10:33 | Weblog
 数日前、テレビでマルセーユが元祖のブイヤベースを紹介していた。世界三大スープのひとつだけあって、なかなか奥が深いようだ。
 しかし、その昔、マルセーユのレストランで食したけれど、魚臭い濃厚なスープだなと感じた程度だった。くたびれていて、味覚音痴になっていたかもしれない。

 その昔のずっと昔、パリのシャンゼリーゼ通りの裏通りにある小汚い店のブイヤベース(だろうと思う)は美味だった。と、大学ノートに記した紀行メモにある。

 話はそれる。
 この店はセルフサービスで、面白いことにケースに並んでいる料理皿を一品、一品取るごとに値段を書いた紙片をくれる。
 食事が終わって代金を払うことになると、ウェイトレスが紙片を集めてレジで集計し、あらためてトータルの勘定を提示するようになっていた。

 チキンソテー、ポテトフライ、アンチョビの入ったサラダ、小魚の酢漬け、ブイヤベース、クロワッサン、コーヒーの価格を食べながら集計すると17フラン15サンチームだ。
 
 ウェイトレスが紙片を集めに来たとき、ソロバンを弾く手振り(その意味はわからないだろうけれど)で、1枚、1枚を素早く暗算をしたふりをしてガイドブックの裏にその金額を書いた。
 ウェイトレスはそれを眺め、レジで集計して感心した顔で戻ってきた。本当に引っかかったらしい。と、これも大学ノートにあった。

 普通、デリカテッセンでは、チョイスした皿を乗せたトレイがレジスターに行きついて前払いになる。もしかして、紙片の一部を客にちょろまかされて、システムを替えたのかしらと思ったりする。

~のように

2013-04-22 09:06:08 | Weblog
 たまに本の中に「~のように~ではない」の表現が出てくる。この用法に注意が必要だ。
 
「A子さんはB子さんのようにブスではない」とあれば、「A子さんもB子さんもブスではない」、「A子さんはブスではないが、B子さんはブスだ」のどちらかはっきりしない。

「A子さんはB子さんと同様にブスではない」
「A子さんはB子さんと違ってブスではない」
「A子さんはB子さんほどにはブスではない」
のいずれかにすれば、二人の顔立ちがはっきりわかる。

 書いている本人は、事情を承知しているから二様の解釈があることに鈍感になるものだ。

憲法第96条

2013-04-21 10:50:11 | Weblog
 憲法第96条の改正が参議院選挙の争点になりそうだ。
 たしかに、衆参両議院でそれぞれ3分の2以上の賛成がなければ、改正案を国民投票に付託できないというこの規定は障壁だろう。また、国民投票は過半数の票で改正案の是非を決するのに対し、議員の議決要件は3分の2以上であるからバランスがわるいという指摘もある。
 
 だが、衆議院選挙での1票の格差が高裁で憲法違反の判決が出ているではないか。つまり、国民の軽く扱われた1票によって当選した議員もいるわけで、今の議員では3分の2が妥当にも思える。過半数の議決にしたければ、小手先の5減ではなく抜本改革で格差を縮めるべきだろう。
 憲法改正に必ずしも反対ではないが、こちらの1票の格差の是正が先だろう。

 それに、最高裁判所の裁判官の国民審査でわかるように国民投票は形骸化しかねない。ならば、議員の段階で十分審議したほうがよい。