本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

暮しの手帖

2013-04-03 09:49:13 | Weblog
 昨日の新聞に「暮しの手帖」社の社主の訃報があった。「暮しの手帖」といえば花森安治編集長の名が浮かぶ。
 
 この編集長のアイデアで、連載された「商品テスト」が有名になって雑誌はよく売れたらしい。テストの結果、ばっさり切り捨てられた商品のメーカーは慌てふためいただろう。また、次のテストの対象品は何かと戦々恐々となったことだろう。
 
 どんと広告費を出して、懐柔したいところだろうが、この雑誌は広告を一切とらなかったようだ。公平性を担保していたわけだ。
 雑誌の売り上げと広告掲載が経営の両輪だろうから、広告に頼らず、とはすごい理念だ。(新聞なんぞは三十数頁もあるが、広告が頁数を増やしているためだ。)

 ただ、今は各メーカーの商品の品質に差異はなくなったと思う。最近、「暮しの手帖」を手に取ったことはない。まだ、この雑誌は健在だろうか。