本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

好戦的なヒト科

2006-01-10 16:05:33 | Weblog
 オランウータンはマレー語で「森のひと」の意であることはよく知られている。ある本によれば、チンパンジーはポルトガル系アンゴラ語の由来で「まねをするひと」、ゴリラはアフリカ系言語の語源で「野生のひと」の意味という。いずれも「ひと」扱いですな。
 ところで、ヒト科で括るとチンパンジーとゴリラは人の仲間らしいが、オランウータンには異説があるとか。
 科学的にもヒトとチンパンジーのDNAは1.6%しか違わないという。異種の蛙の間では8%も違うそうだから、相当の近親さと思う。もっとも、専門書からの受け売りではないから確証はないけど。
 さて、本題だが、チンパンジーのあるグループは、別のグループを意図的に滅ぼすという。ただ、殺人マシーンを持たないから時間がかかる。また、ゴリラがゴリラに殺される確率は、アメリカ人が殺される比率と変わらないそうだ。
 どうやらヒト科のDNAは好戦的といえそうだ。人間は道具があるから殺戮のスピード化と多量化が図抜けているわけ。
「森のひと」がヒト科に入らないのは大いに結構。あの柔和でユーモラスなオランウータンのDNAと同じであればよかったと思ったことでした。


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