本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

名前の漢字

2021-09-11 08:12:38 | Weblog
 新聞報道によると「戸籍に「読み仮名」を記載するための検討」に入るそうだ。ふりがなで個人データを検索しやすくする目的とある。ほかに「キラキラネーム」の漢字と異なる読み方の許容範囲も議論するらしい。
 
 「読み仮名」は即刻やるべきだ。ここで賛成するのは「キラキラネーム」のふりがなのことではない。例えば「秀吉」という名前には「ひでよし」か「しゅうきち」か、音読みと訓読みの違いがあるからだ。
 
 ところで「キラキラネーム」は論外だが、漢字名に融通があってよいのではないか。
 何かの本にあったのだが「杏子」を役場の戸籍係が受理した。多分、この子の親は室生犀星の「杏子」に発想を得たかもしれない。
 ところが当用漢字(今の常用漢字にもない)には「杏」の字がない。それで戸籍係は「否子」と書き換えたそうだ。
 もちろん親は怒って訴えた。裁判で「杏子」が認められたそうだ。当然だろう。

 原則は常用漢字であろうが、正しい読み方の漢字であれば許容してもよいのではないか。