アリカの警察ドラマ(あるいは犯罪ドラマというべきか)で、取調室でこんなやり取りがある。「私はやっていない」と嫌疑をかけられた人はいう。「それじゃ、〇時間から〇時間は何をしていたか」と刑事や検察官から犯罪発生時間に何をしていたか訊かれる。
アリバイを求められるわけだが、もちろん答えられない。それがあやしいという雰囲気になるのだが、犯罪に関係ない人は訊かれても答えようがない。
普段、アリバイを気にした生活をしているわけはない。犯行があったというその時間帯に何をしていたか答えられないのが普通だ。
身に覚えのない人は「私はやっていない」と無罪を主張することはできるが、やっていないことを証明することはできないのだ。
アリバイがないことが有罪の証拠にならないということ。有罪の証明は、被疑者ではなく警察や検察側にあるということ。推定無罪が原則である。
ドラマでしつこくアリバイを追求するシーンがあるのだが、それはぜんぜん違うよ、と思ったことでした。