教養と教育

　大みそかに料理の鉄人対決を観た。かつての和の鉄人、道場六三郎おん年８１歳が出ていた。

　その鉄人は、インタビューで「どんなに歳を取っても、教養と教育が必要だ」と言っていた。
　額面通りに受け取ってもうなずけるが、実は、教養は「今日用」、教育は「今日行く」の語呂合わせであった。毎日、目的を持ち、そのために為すということだろう。うまいことを言う。

　鉄人の店「六三亭」が銀座にある。一度、めしを喰いに行ったが、高いばかりで料理は期待外れだった。
　当人は店におらず、板前たちに任せきりであった。そりぁ、弟子として修業しているだろうが、先の言葉に寄りかかれば、まだ「今日用」と「今日行く」が足りない気がした。