本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

クラスター弾

2007-02-24 11:08:34 | Weblog
 前回の「現代仮名遣い」は前置き。「ぢらい」が「地雷」に変換しないので癪に障ったわけ。ひらがな入力がばれました。

「大地をしっかり踏みしめて歩く」ことができない。地雷が埋まっているからですね。条約により対人地雷は禁止されたが、未締結国はあるだろうからこの先、使わないとも限らない。完全除去もされていないから、カンボジアなどではいまだに百万発以上も埋没しているという。

 さらに悲惨なことに、禁止条約の地雷に替わってクラスター弾が登場した。一発のクラスター弾の中に自販機のコーヒー缶ほどの大きさの子爆弾が200個も詰まっていて、それが空中で飛散するという。クラスターとは房の意味ですものね。その半分は不発のままゴロゴロと転がる。爆弾と知らずに触れると、子爆弾一個から数百の金属片が飛び出すそうだ。レバノンだけでこれも百万発もあるとか。新聞によれば、使用したことのある国は16カ国。保有国は70カ国、この中に日本も含みますわ。
 
 オスロで、クラスター弾の禁止条約化の会議を開催されたが、成果は期待できないようだ。悪い冗談で言えば、不発らしい。消極的理由は「特定通常兵器使用禁止制限条約」締結国会議の枠外だからとか。平和時にオリーブの実を摘む子供まで殺傷するクラスター弾が通常兵器ですかねぇ。オリーブの枝をくわえたハトを見て、ノアは大洪水は終わったと知ったそうだけど、実はレバノンのオリーブ園は爆弾の大洪水といえる。
 こうして、地球は腐っていくのですよね。