本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

お茶わん

2007-02-16 09:52:39 | Weblog
 韓国にも西洋の骨董を扱う店がある。朝鮮戦争の兵士の置き土産か、蓄音機がずいぶんあった。私はドイツ製の置時計とロレックスのねじ巻きの腕時計を買った。
 置時計はドイツ製らしく質素頑丈そうだったが、残念ながら壊れた。時計なら何でも修理ができるという門前仲町の時計屋に持ち込んだが、そこでも直せなかった。看板に偽りありでした。ロレックスはねじさえ巻けば動く。それなりの値段だったが、裏蓋を開けてみないから本物かどうかわからない。だから開けない。

 日帝36年といわれているように、日本に併合されていたから、日本のものもあるかと思ったが、これが意外にない。戦後、ことごとく捨て去ったか。なにしろ旧総督府だったから国立博物館も取り壊しましたもの。
 ある時、がらくたの多い店で子供用のめし茶碗を見つけた。多分、有田焼だろうと思う。文様のよい3個を求めた。ウサギ、朝顔それに富士と茄子の組み合わせの絵柄である。
 絣の着物を着た坊やが、丸い卓袱台の前に座って、ご飯を食べている懐かしい光景が浮かんだ。その懐かしさに値打ちがあると思ったことでした。