本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

井戸水

2007-02-13 19:35:41 | Weblog
 子供の頃、家庭用水は井戸水だった。その後、四十数年の都会は水道水である。そして、今また井戸水。昔と違うのは、ポンプを手動でギコギコと動かすことがなくなった。電力の揚水ポンプだから、蛇口をひねるだけだ。味は格別によい。

 問題は水質だが、産業衛生協会の環境科学センターに水質検査を依頼したところ、お墨付きをもらった。因みに、一般細菌、大腸菌、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物、PH値その他の項目の測定値分析すべてが合格だ。この辺りはいろいろな山の水系が伏流水となって地下水を形成しているらしい。時々、近場の名水を汲みに行くが、案外水源は同じだったりして。

 井戸水は言うまでもなく夏は冷たく、冬は暖かい。水温が一定だから気温との差でそう感じるわけだ。ただ、冬の朝、蛇口をひねるとものすごく冷たい。夜中に水の配管が冷やされるからだろう。庭にある井戸は釣瓶があるわけではなく、しっかり蓋がしてある。その蓋の下で汲み上げる水管が土中から家へと長く延びているのだ。流しっぱなしにすると、水温が上がる。
 むろん、水道料はない。安全はともかく水はタダという神話が生きている世界である。