golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「ゴルトベルク変奏曲」リヒター

2012-01-05 22:55:17 | Weblog
今日から会社でありました。

昨日も書きましたが、今年は2日出てすぐ週末。

しかも、この2日間は比較的楽なスケジュール。やらなければならない仕事はたくさんありますが、精神的に特に重い件も無く、長い休み明けにしてはお気楽な出社でありました。(基本的にいつもお気楽な奴ではありますがm(__)m)

そして、早めに仕事を終え、飲みに行って早めに帰宅。

昨夜、睡眠不足だったので、今日は早く寝るであります。

カール・リヒター(チェンバロ)(GRAMMOPHON盤)

昔、まだオリジナル楽器演奏を知る前、リヒターのバッハ、カンタータや受難曲などは、これ以上の演奏は今後出ないのではなかろうか、とさえ思っていたこともありました。

しかし、ブランデンブルグ協奏曲だったか管弦楽組曲だったかで、リヒターの器楽曲は面白くない、という印象が刷り込まれてしまいました。

この為、大好きなゴルトベルク変奏曲もリヒターはパスをしており、なんと今迄未聴でありました。

だが、やはり一度は聴いておかなきゃ、と先日図書館から借りて来ました。

1970年録音。

モダンチェンバロの強いというか金属的で硬い音と、リヒターの生真面目な解釈で重量感あるゴルトベルクになっています。

立派な堂々たる演奏なのですが、ピリオド楽器の繊細で美しい音に慣れ親しんだ耳にはどうしてもちょっと違和感が。

そして、この曲には、もっと「遊び」と言いますか「ゆとり」が欲しいと思うのであります。

速いパッセージでの畳み掛けるような迫力、構築力は流石リヒターと思いますが。

ゴルトベルクを聴けるだけで十分幸せな私ではありますが、力のこもった古典的名演であることを認めつつも、数多ある名演と比べると個人的にはちょっと分が悪い演奏でした。

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サン=サーンス「ヴァイオリンソナタ第1番、序奏とロンド・カプリチオーソ」パスカル、ミルシテイン他

2012-01-04 22:38:01 | Weblog
明日から日々の睡眠時間が三分の一から二分の一程度に激減かあ~(泣)。

寝正月が終わって明日から出勤。

睡眠時間が急減するのが辛いところ。

まあ、今年は2日行けばまた週末だから良いけれど。

来週始めの方がかえって辛いかも。

アンドレ・パスカル(ヴァイオリン)、ポール・バズレール(チェロ)、イシドール・フィリップ(ピアノ)、ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)、ワルター・ジュスキント指揮コンサート・アーツ管弦楽団(序奏とロンド・カプリチオーソ)(MEMBRAN盤)

昨日に引き続き、サン=サーンスBOXから聴く。

1935年(ヴァイオリン・ソナタ第1番)、1937年(チェロ・ソナタ第2番より、2、3楽章)の太古録音と1960年録音の「序奏とロンド・カプリチオーソ」が併録されています。(1960年だって、50年以上前ですから十分太古かもしれませんが)

「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は、今まであまり面白い曲と思っていなかったのですが、滑らかさとリズミカルを兼ね備えた魅力ある佳品と初認識。終楽章の無窮動も楽しいですね。今日このディスクで聴かなけりゃ、ずっと縁遠い作品だったかもしれません。危なかった、危なかった。

名前も初めて知ったアンドレ・パスカルのヴァイオリンもなかなかツボを押さえた演奏で往年の名手でしょうか。

第1番と比較して人気薄の晩年の第2番のチェロ・ソナタもなかなか良さそうなのですが、2つの楽章のみの抜粋が残念。

言わずと知れた「序奏とロンド・カプリチオーソ」。

1930年代録音の次に聴くと、最新のもの凄く良い録音に聴こえます(笑)。

たまに聴くと、「どうだ!」と言わんばかりのヴァイオリンの華やかな技巧がとても爽快です。

ところで、このディスク・ジャケットのサン=サーンスの顔写真(http://m.hmv.co.jp/product/detail/4215988?uid=NULLGWDOCOMO&GUID=on&time=1324712071)を見ていると、どうしても俳優の津川雅彦さん(http://www.google.co.jp/m/imgres?guid=on&q=%E6%B4%A5%E5%B7%9D%E9%9B%85%E5%BD%A6&start=19&site=images&imgid=ANd9GcRcAHtqOi1SAlF9Hoo9FZvU24yKoqmXFlNeBURXgJ5-_6oJ2n7unO-Akco&imgsz=41294&imgurl=http://img02.ti-da.net/usr/dkproject/%25E6%25B4%25A5%25E5%25B7%259D%25E9%259B%2585%25E5%25BD%25A6.jpg&imgrefurl=http://dkproject.ti-da.net/d2009-08_2.html&ht=420&wd=315&tbnh=125&tbnw=94&ei=xjsET7irI8ilkgX99gE&ved=0CBAQ9QEwBTgO)に見えてしまってしょうがないです。(笑)

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サン=サーンス「チェロ協奏曲第1番、チェロ・ソナタ第1番」ローズ、ミトロプーロス、バズレール他

2012-01-03 23:13:38 | Weblog
今朝、外出する為、自宅マンションのエレベーターに乗っていたら、途中からちょっとキレイ系の女性とお母さんらしき人が乗って来ました。

ご近所さんかと、普通に、おはようございますと挨拶を交わす。

一緒に乗っていた娘がちょっと微妙な表情を浮かべたので、小学校時代の同級生や先輩とかかなと思い降りてから聞いたら、テレビにも出る某女優さんですって。

娘は今まで何回か会った事があるそうですが、いつも今朝の様に普通で自然な感じだそう。

若手の女優とかって、野球帽を被ってサングラスを掛け大きなマスクをした、「これから銀行強盗します風ファッション」かと思っていたので(ワイドショーや週刊誌の見過ぎか)、そのあまりにもさり気のなさに、とても好感を持ちました。

レナード・ローズ(チェロ)、ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団(チェロ協奏曲)、ポール・バズレール(チェロ)、イシドール・フィリップ(ピアノ)(MEMBRAN盤)

この2曲ともたぶんディスクを持っていませんでしたし(チェロ協奏曲はLPあったかな?)、チェロ・ソナタに至ってはたぶん初聴き。こうして色々な曲と出会えるのが、この手のBOXの有難いところ。

比較的高名なチェロ協奏曲ですが、少なくとも聴き馴染むには至っておらず、今日数回繰り返し聴いてその魅力に気付いた次第。

チェロが朗々と響き、独奏の妙技とオケの対峙も鮮やかな典型的なロマン派協奏曲の名品と思いました。

1951年のモノラル録音ですが、音の質は悪く無いし、名手ローズとミトロプーロスの演奏も現代的で古さを全く感じさせません。

スケール大きく、朗々と歌うローズとそれをサポートし知性を保ちながらも雄大に盛り上げるミトロプーロスの指揮となかなかの名演に思います。

ところで、ミトロプーロスの当時、ニューヨーク・フィルハーモニックは、「ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団」と呼ばれていたのですね。Wikipediaで初めて知りました。

チェロ・ソナタは、地味目の曲を漠然と想像していましたが、なかなか技巧的で聴き応えのある作品。

名前も初めて知ったチェリストのポール・バズレールですが、パリ音楽院でピエール・フルニエを教えた人だそうでかなりの名手だったのでしょう、速いパッセージも心地良く聴けました。

1935年の録音でSP特有のスクラッチノイズはかなりありますが、音色はしっかりしているのでそれほど気になりません。(私がヒストリカル録音に慣れ過ぎなのか(笑))

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ミヨー「ピアノ協奏曲第1番、世界の創造(ピアノ五重奏版)」アントルモン、ミヨー、フランスST.他

2012-01-02 23:37:59 | Weblog
面の皮は厚いが、手の皮や唇の皮は薄い私。

冬場は油断するとアカギレになったり、唇が割れたりします。

寝る前にハンドクリームを塗ったり、外出時にはリップクリームと、がさつな人間にしてはこの点だけは妙に繊細なのであります。

もっとも、どちらのクリームも安物にも関わらず、昨年の残りを継続使用というケチケチぶりは、やはりがさつさの現れでしょうか。

食べ物でも、消費期限とか賞味期限とかあまり気にしない私…。

フィリップ・アントルモン(ピアノ)ダリウス・ミヨー指揮パリ音楽院管弦楽団(ピアノ協奏曲)、フランス弦楽三重奏団、ジャック・ジュステム(第2ヴァイオリン)(世界の創造)(SONY盤)

昨日のジョリヴェとのカップリング曲です。

フランスのダリウス・ミヨー(1892~1974)は、その能天気で明るい音楽と私とても相性が宜しいようで、「屋根の上の牛」(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/bf13dd639ac322caaed59c36387448f8)など大好きなのであります。

とは言っても、非常に多作だったミヨーの作品(作品番号付のものだけで443)の内、ディスクは「屋根の上の牛」と「世界の創造」(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/5994c135d476ae6290ddbf363237b445)などの入った、たった1枚を持っているのみでした。

昨日の「赤道協奏曲」は熱い音楽でしたが、こちらのピアノ協奏曲は地中海の陽光が降り注ぐような明るい暖かい音楽。如何にもミヨー。

第1楽章は、多様な楽想、多彩な音色でおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。

第2楽章のピアノと管楽器、弦楽器との室内楽的な穏やかで親密な音楽もなかなかお洒落。

第3楽章は陽気な祭りを思わせるフィナーレ。

従来の様式のしっかりした協奏曲と比べるとハチャメチャに聴こえるでしょうが、これがミヨーらしさでしょうか。

「世界の創造」のピアノ五重奏版があることはこのディスクで初めて知りました。

混沌とした状態から世界が創造されて行く様が面白く描かれていてオーケストラ版はとても気に入っておりました。

ピアノ五重奏版は、カオスの表現などオーケストラと比べて物足りなくも感じましたが、繰り返し聴いているとこれはこれでオシャレな室内楽。ジャズのテイストが入って、演奏者もノリノリで楽しいのだろうなあ。

今年は、こういう楽しいミヨーを少しずつでも聴いてみたいと思います。

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ジョリヴェ「赤道協奏曲」アントルモン、ジョリヴェ

2012-01-01 22:22:30 | Weblog
フランクリン・ルーズベルト、ベンジャミン・フランクリン、セザール・フランクという方々には親近感を覚えてしまいます。単に、名前に「フランク」という言葉が含まれているだけですが(笑)。(セザール・フランクは好きですよ~)

子供の頃からお正月の畏まった雰囲気というのが、どうも好きじゃなくって…。

昨日迄普通に挨拶していた人に、急に改まって「明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年も宜しくお願い致します」みたいに挨拶するのが何だか気恥ずかしいし、とっても苦手。

会社始まっての初日とか、とても嫌。

もっとフランクな年明けだったら良いと毎年思うのであります。

フィリップ・アントルモン(ピアノ)アンドレ・ジョリヴェ指揮パリ音楽院管弦楽団(SONY盤)

大好きな曲ですが、モノラル録音しか持っていなかったので(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/eef9c5c8414d7dc8d81f0732d4a5dee6)、ステレオ録音のものを是非欲しいと思っておりました。音響的にも面白い作品ですので。

ステレオ録音で私が存在を知っていたのは今まで2種。

2年位前?に発売された、ショップでも時々見掛ける某輸入盤は、試聴した感じ、ちょっとソフト過ぎる感じでイメージ違うのでパスしていましたし、もう1種気に入った輸入盤があるのですが、こちらは殆ど出回っておらず、店頭で1回見掛けましたが、迷った末買い損ね。(まあ、取り寄せすれば良いのではありますが)

そんな所に、第3のステレオ盤出現!

アントルモンのピアノに作曲家自身の指揮による廉価盤!こりゃ、買い損なったらいけませんな。

先日タワレコで入手。

第1楽章はアフリカ、第2楽章は極東、そして終楽章はポリネシアのいずれも熱帯地方の音楽に素材を採ったこの協奏曲は、ストラヴィンスキーやバルトークも真っ青というバーバリズム剥き出しの音楽で、それがとてもカッコいいし、畏まらない年明けに相応しいと思うのであります。

アントルモンとジョリヴェのこの演奏も火傷するような熱さで、寒い季節にはピッタリ。

昨年の元旦は、「暗さ全開」のアラン・ペッタションを聴いたら、とんでもない年になってしまったので(別にペッタションが悪い訳ではないでしょうが…)、今年はパアッと、ジョリヴェの「情熱全開」の音楽なのであります。

ホント、カッコいい曲です。

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