golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

マーラー「さすらう若人の歌、亡き子をしのぶ歌」他、ハンプトン、バーンスタイン

2010-09-18 21:44:14 | Weblog
ブックオフで掘出物を見付けるのはやはり足繁く通うことと実感。

今日メタボの薬を貰いに病院に行ったついでにブックオフを覗く。

元々クラシックの在庫が少ない店の上に、最近は全くと言って良いほど目ぼしい物の無いお店。

しかも、250円品が無く最低でも500円。

それでも一縷の望みを掛けて時々覗くのであります。

今日もダメ元で、大して期待せずに入店しました。

ところが、今日はありました~!

超掘出物というほどではないかもしれませんが、2枚組、3枚組のオペラ、各500円をゲット。

しかも、新規のネットメンバーズ登録で50円引きに加え、くじ引きで次回の50円割引券2枚も貰ったので、更にお得感が増しました。

今まで掘出物を何枚も購入している別店舗もたまに覗きますが、そちらのお店は最近不調。

しかし、諦めずにまた参りましょう。

都内の一部の大規模店舗でなければ、10回行って2回まあまあの掘出物があれば良しという感じでしょうか。

掘出物は足で稼ぐのであります。

トーマス・ハンプトン(バリトン)、レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

秋色を感じる季節になるとマーラーをやたら聴きたくなります。

昨日から愛聴盤を繰り返し聴いております。ちなみに、これはブックオフでは無く新品購入品。

マーラーのオーケストラ伴奏付き歌曲3つ。

・さすらう若人の歌
・亡き子をしのぶ歌
・リュッケルトの詩による5つの歌曲

第1番の交響曲と双子の兄弟のような「さすらう若人の歌」。

交響曲の方よりもこちらの方が好きかな、と思います。

レクイエムを書かなかったマーラーですが、レクイエムに相当する優しさと深さの「亡き子をしのぶ歌」。交響曲第9番などと並ぶマーラー最高傑作の一つではないかとさえ思っております。

そして「リュッケルト」。マーラー歌曲の中でも特に後期ロマンの爛熟の香り漂う作品。

ハンプトンの若々しい歌唱とバーンスタイン、ウィーン・フィルの神掛かりとも言って良いような磐石のオーケストラ。

妖しくも哀しく美しい。

何遍繰り返し聴いても飽きない曲と演奏です。

なお、当ブログは一度取り上げた録音は再度記事にしないことを基本にしているつもりですが、ググったら「さすらう若人の歌」のこの録音は過去に取り上げておりましたm(__)m。(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/89ead0a7f2a7b95ea4e8d08c861542ea)

取り上げた録音のリストを作っている訳ではなく、全て記憶に頼っているので、今後もこういうことはあるかと思います。

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マーラー「交響曲第5番」シノーポリ

2010-09-16 23:57:38 | Weblog
今日は職場のボーリング大会。

ボーリングなど久しぶり。5、6年前だったでしょうか、やはり職場のボーリング大会に出て以来。

遥か昔、ボーリングブームというのがありまして、そこかしこにボーリング場が乱立致しました。

その頃、多少はやりましたが、生来の運動神経の鈍さもあって結局上手くならず。

スペアも取れない事も多いし、カーブも投げられない。

んで、今日は「カーブにチャレンジ」が課題。

昔と違って現在はネットという強い味方がいる。

「ボーリング カーブ 投げ方」とググると、投法を教えてくれる記事がいくつか。

そのテキストデータを唯一の拠り所としてボーリング大会での投球にトライ。

でも、全然と言うほど曲がりません。

せっかくスペア取った直後にガーターなど散々。

それでストレート投法に変えました。

まあ、下位だけれど2/3位の順位だったので良しとしますか…。(決して良しではない)

しかし、帰宅の山手線で寝てしまい、カーブし過ぎ?で一周余分に回ってしまったらしいのは大失策でありました。

ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

昨日に引き続いてマーラー。

CD時代初期に購入したディスク。3,500円の価格が印刷されております。

LP時代も通じ、マーラー5の初めて購入したディスク。刷り込み盤であります。

思えば、マーラーを結構聴くようになったのはCD時代になってから。

LP時代もワルターの「大地の歌」(1952年モノラル盤及びステレオ盤)は愛聴しておりましたが、名演の誉れ高いバルビローリの9番も(曲も演奏も)良さが分からず殆んど聴かず仕舞い。勿体ない事でありました。

マーラーに目覚めたのは、このCDが切っ掛けだったかもしれません。

明晰で美しい演奏と思いますが、第4楽章アダージェットに期待する濃厚ロマンがやや薄味。これは昔からの印象通り。

しかし、イタリア人指揮者らしい歌のある名演。

最近、シノーポリのマーラー交響曲BOXが発売され、このCDとほぼ同等価格。

とても気になっておりましたが、今日このディスクを聴き直して買おうと決めました。

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マーラー「交響曲第7番《夜の歌》」アバド、ベルリン・フィル

2010-09-15 22:27:34 | Weblog
帰宅途上、先週末新装オープンした三越銀座店を覗いてみました。

何と言うか、今まで抱いていた百貨店のイメージと違う店内に驚き。

子供の頃、デパートって非日常的なハレの場所で、大食堂でお子様ランチを食べたり屋上遊園地で遊んだりと、それはもうパラダイスであった訳ですが、それだけにどこか庶民的な香りも漂っていたように思います。

以来、店内はオシャレに変わっても、百貨店のイメージはその延長線上にありました。

ところが、三越の新店は「欧米か!?」(古い)という雰囲気。

ブランドショップも色々入っているし、店内装飾も落ち着いたシックな基調で、ザワザワした既成のデパートイメージと全く違う。

店内全体が綺麗な美術館のよう。

バーゲンセールの似合わないデパートでありました。

クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

今日は、夏以来初めて、帰宅後自室の冷房を付けずにおります。

漸く、マーラーの交響曲を聴くに相応しい季節になって参りました。

マーラーは大好きですが、真夏の酷暑の季節は厚手のオーケストラ曲には手を出しづらい。

それが、秋ともなればマーラーが非常にしっくり来る季節であります。

このCD、数ヶ月前に購入(ブックオフ500円物)したものですが、「ちょっと健康的に過ぎないか?」と感じ暫く聴いておりませんでした。

久しぶりに取出し、今朝から3回目を聴いておりますが、素晴らしい!

7番のシンフォニーは、大好きなマーラーの中でも特に好きな曲の一つ。

第1楽章冒頭から開始される妖しげな世界が堪りません。

そして、第2、第4楽章の「夜曲」。妖しさは更に増し不可思議な虫達が蠢く雰囲気。第4楽章はギターやマンドリンが入るのも大好きな一因。

終楽章で一転明るい世界に変わるハチャメチャさが評価が別れる所でしょうが、私は勿論「賛」。

支離滅裂さもこの曲の本質でしょう。

こういう音楽ですから、ドロドロした演奏が大好きですが、タイプの異なるこのアバド盤も気に入りました。

ベルリン・フィルという名器を快速にドライブ。第5楽章などオモチャ箱をひっくり返したような賑やかさだけれど、それが破綻を来さない。一つ一つの楽器、一音一音が全て意味を持って有機的に連なっている。ライブの勢いと完成度の高さ。

「夜曲」も、妖しさは薄いがそれを補う歌がある。

アバド初心者の私も、彼の他のマーラーも是非聴きたくなりました。

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シューマン「子供の為のアルバム」デームス

2010-09-14 23:19:32 | Weblog
帰宅途中、今日で切れるバス定期を買いに行きました。

週末に買い忘れたもの。

休日であれば車で買いに行くのですが、自宅に一度戻ってからでは間に合いそうにない。

それで電車で行ったのですが、営業所があるのは通勤で使っているのとは別の路線。

途中で電車を乗り換え、電車賃を使って買いに行きました。

帰りのバスも通勤区間と違うので、バス代も必要。

バスの定期券を買いに行くだけなのに、通勤区間の往復バス代より高い電車代+バス代が掛かるという不条理。

通勤途上にある別路線の営業所とかでも買えるのかな?

ダメ元で、電話で確認してから行けば良かったなあ、と後から思いました。

イェルク・デームス(ピアノ)(DOCUMENTS盤)

短い43曲から成る、子供の為の曲集。

第10曲の有名な「楽しき農夫」以外は初めてかもしれません。

もっとも、「楽しき農夫」も今日初めてメロディと題名が一致した、という情けない状況。

このメロディは勿論聴いたことあったし、「楽しき農夫」という題名の曲があることも知っておりました。しかし、それが結び付いて記憶されていなかったのですね~。

第1部の18曲が「小さい子供のために」、第2部の25曲が「大きな子供のために」となっています。

第1部は、慈しむような愛らしい優しい曲、或いは「楽しき農夫」のような楽しい曲。

第2部は、第1部と比べるといくぶん力強い曲も加わりますが、基本は第1部の延長線上。

シューマンの子供に対する優しい目線を感じる、シンプルだけれど大人が聴いても安らぐ曲集ですね。

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バッハ「ヴァイオリン協奏曲集」スタンデイジ、ウィルコック、ピノック

2010-09-13 22:26:12 | Weblog
メタボの薬を飲んでいる以外基本的には丈夫な方と思っている私ですが、頭の次に弱いのは喉。

冬場の湿度が低い時期は、咳や喉のイガイガが絶えません。

湿度の高い時期は問題無いと思っておりましたが、今年は冷房でやられて、かれこれ1ヶ月以上喉の調子がおかしい。

時々咳が出るし、喉のイガイガはしょっちゅう。

今週末、メタボ薬を貰いに病院に行ったら見て貰わないとダメかな。

先週金曜日に、行ってみたいコンサートがあったのですが、喉の事を勘案して断念。咳が出たり、喉ゴロゴロさせていたら周囲に迷惑ですので。

もっとも、代わりに行ったスポーツ観戦で、ワイワイ応援していて余計に喉を痛めてしまった可能性もありますが…。

サイモン・スタンデイジ、エリザベス・ウィルコック(ヴァイオリン)、トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサート(ARCHIV盤)

今日は時間が無いので、聴き馴染んだ曲、聴き馴染んだ録音。

CD時代初期に購入したもの。

通例通りの3曲です。

・ヴァイオリン協奏曲第1番
・ヴァイオリン協奏曲第2番
・2つのヴァイオリンの為の協奏曲

穏健派ピリオドのピノックの1983年の録音。

もう27年も経ち、その間に古楽器演奏も急速に進化したけれど、今もって色褪せない魅力を持った演奏と思いました。

特別個性的な所は無いし、演奏のキレとか精度も特別凄いというとも思わないのだけれど、明るく若々しく清潔な響きはピノック一流のもの。

素晴らしさを再認識したこのCD、また時々聴きましょう。

それにしても、いつ聴いても幸福感に満たされるこの曲集、大好きであります。

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バッハ「カンタータ第104,12,92番」リヒター

2010-09-12 23:00:58 | Weblog
私、「不二家ネクター」が結構好きだったりします。

今日もそうですが、ゴルフスクール中はスポーツドリンクを飲んで、終わったらキンと冷えたネクターを冷房の利いたロビーで1本飲んで帰るのが最近のパターン。

子供の頃から馴染んだ、あのトロ味と甘さが堪らないのです。

検索すると、発売開始は1964年。

オジサン(私)の子供の頃は、人工甘味料と人工着色料のたっぷり入ったオレンジジュースなども跋扈していた時代。

こんな中登場したネクターは、桃をまるごと絞ったような「本物感」が衝撃的でした。

以来、ソフトドリンクではトップクラスの好きな飲料。

最近、ネクターがお酒になったサワーも出ているのですね。

今度飲んでみようかな。

ただ、甘いカクテルとか苦手な私には、むしろジュースの方が良いかな?

甘いお酒では、マッコリ好きだから行けるかな?

まあ、今度試してみましょう。

エディット・マティス(BWV92)(ソプラノ)、アンナ・レイノルズ(BWV12)(アルト)、ペーター・シュライアー(BWV12,92,104)(テノール)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(BWV92,104)、テオ・アダム(BWV12)(バス)、カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団(GRAMMOPHON盤)

マタイ、ヨハネ、ロ短調ミサとカンタータの10枚BOXから。

・第104番「イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ」
・第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」
・第92番「我は神の御胸の思いに」

第12番は、前に聴いたBCJ盤で傑作と認識した作品。(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/42620848779073d86312c768cc301f37)

冒頭のシンフォニアから深い情緒が充溢し、それがロ短調ミサにも転用された合唱に引き継がれます。

マタイやこの曲の様なシリアスな作品でのリヒターの真摯で峻厳な演奏は非常に素晴らしく、演奏様式云々を越えて現在でも高い価値を有するものと再認識。

短いレチタティーヴォを挟み、オーボエの歎きを伴うアルトのアリア。この曲もそうですが、バッハのカンタータを聴いていると、オーボエやヴァイオリンが主役で独唱がむしろその引き立て役に回っているように感じるアリアが時々ありますね。

バスの堂々たるアリア、トランペット、オルガンを伴うテノールのアリアに続いて、トランペットの響きも壮麗なコラールで締め括られます。

第104番は、伸びやかな弦楽に先導された冒頭合唱、2本のオーボエ・ダモーレの哀調を帯びたオブリガートを伴うテノールのアリア、柔らかな弦に乗ってバスが歌うホッと安らぐアリアなど、名曲ひしめくバッハ・カンタータの中で決して目立った存在では無いけれど、明るい雰囲気の佳曲。

そして、第92番。
冒頭から壮麗な合唱。長く力強いバスのレチタティーヴォ。急速なオーケストラが危機感を煽りたてるようなテノールのアリア。2本のオーボエ・ダモーレと合唱の掛け合い。弦とオルガン伴奏によるウキウキ踊りだしたくなるようなバスのアリア。オーボエ・ダモーレとソプラノの優しいアリア。壮麗なコラール。と、美味しさ満載の素敵な曲。

今日もまた、素晴らしいカンタータを知りました。

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シュッツ「ヨハネ受難曲」メッソーリ

2010-09-11 22:14:54 | Weblog
極力毎日更新しようと思っているブログですが、一昨日、昨日とも飲んで更新出来ませんでした。

一昨日は、激辛カレーがお気に入りの「デリー銀座店」。

スパイシーな料理をツマミに飲むのもなかなか良かったです。

そして、締めは勿論カシミールカレーの「Very Very Very Hot」。酔いの廻った身体をシャキっとさせるのにも良いですね。酔っている所為か、辛さを余り感じませんでしたが(笑)。

そして、昨夜はスポーツ観戦。

居酒屋でちょっと下地を作ってから会場へ。

ここでも、飲みながらワイワイ観戦しておりました。

帰りの電車で寝過ごしちゃったのかなあ?

詳細不明だけれど、気付いたら最寄の都心のターミナル駅で終電終了。

深夜バスとタクシーを乗り継いで帰宅したのはAM3:00前でありました。

まあ、両日とも楽しかったからいいや。

ゲルト・テュルク(テノール、福音史家)、バス・ラムセラー(バス、イエス)、マッテオ・メッソーリ指揮カペッラ・アウグスターナ(BRILLIANT CLASSICS盤)

シャインに続き、「ドイツの三大S」のハインリヒ・シュッツ(1585~1672)。

久しぶりに大好きな「ヨハネ受難曲」のCDを取り出しました。

LP時代にエーマン指揮の演奏を愛聴していた曲。

バッハのヨハネとは異なり、35分ほどの短い曲。

福音史家やイエスのレチタティーヴォが多く、時々合唱が交ざる。

切り詰められた構成、表現の中にもシュッツの音楽は強靭かつ優しい。

非常に勇気付けられる音楽です。

しかも、平均寿命の短かった時代の80歳過ぎの作であるから驚異的です。

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シャイン「イスラエルの泉」ヘレヴェッヘ

2010-09-08 22:36:06 | Weblog
何とも不思議な事があるものです。

と言っても、大したことじゃありません。全く些細な話なのですが…(笑)。

今日は台風の影響で久しぶりに雨。

朝自宅を出た時は傘を差すほどでは無かったのですが、会社最寄駅に着いたら、大降りでは無いのですが流石に差さないと濡れてしまう雨。

カバンに常備している愛用の小型&激安(250円)の折り畳みを取り出す。

会社に着き、1時間半ほど経ってから外出。

相変わらず、外は雨。

客先に行って、その後昼食に店に入り、コンビニに寄って帰社。

ところが、このどこかで傘が「そっくりさん」にすり替わったらしい。

私の傘は、激安品ということもあり、取っ手に付いていた紐がすぐ切れてしまった。

ところが、帰宅時それがつながっていることで、取り違いに気付く。

昼食で入った店が可能性高い。食事を終え先に店を出たおじさんがいたから。

或いは混雑していたコンビニか。

今まで傘を取り違えられた事は何回もあるが、こんなにそっくり品とすり替わったのは初めて。

私としては、切れていた紐がつながって(手品じゃないです)ラッキーでしたが。

フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮アンサンブル・ヴォカーレ・ヨーロッパ(Harmonia Mundi FRANCE盤)

昨日、横浜のクラシック輸入盤専門店で購入したCDです。

ハインリヒ・シュッツ(1585~1672)、ザムエル・シャイト(1587~1653)と共に「ドイツ・バロックの3S」と称されるヨハン・ヘルマン・シャイン(1586~1630)の作品。

シュッツはLP時代から多少は聴き馴染んでおりましたし、シャイトは1枚だけですがCDを持っておりました。ところが、シャインは未聴。どんな音楽だろう?とずっと思っておりました。

それを漸く耳にすることが出来ました。

「イスラエルの泉」は、旧約聖書に基づいた26曲から成る宗教的マドリガーレ集。5人の歌手と通奏低音という切り詰められた編成。このCDには21曲が収録されています。

ちょっと聴き、シュッツと似た音楽。

ただ、禁欲的で厳しいシュッツと比べると少し柔らかさもありましょうか。

結核などの病気に苦しめられ、長寿のシュッツの半分ほどの生しか得られなかったシャイン。出産時に妻を亡くし、5人の子供の内4人を幼くして亡くし、幸福では無かった人生を送ったシャインですが、その音楽は今日の私達にも幸せ、喜びを届てくれます。何とも皮肉な事です。

録音の少ない作曲家ですが、これからもショップで気を付けて見て行きたいと思います。

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D.スカルラッティ「ソナタ集」ダントーネ

2010-09-07 23:31:31 | Weblog
今日、外出した横浜で「クラシック輸入盤専門店」の看板を見付けました。

馬車道方面の客先を出て、歴史的な情緒漂う一角を歩いていた時。

こりゃ、覗いてみない訳には参りません。

表通りから一歩入った所にその店はありました。

こじんまりしたお店に店主と思しき方が一人。平日のお昼前ということもあって、客は私一人。

店内には、トリスタンとイゾルデのヴァイオリン編曲が静かに流れておりました。狭い店舗ながらしっとりした良い雰囲気。

時間があまり無かったので、古楽コーナーをちょっと見た程度。

小さなスペースで、大規模店には比べものにはならない品揃ですし、パッと見、珍しいレーベルなどは見当りませんでしたが、一部の超大規模店でも見掛けたことが無い盤もいくつかありました。

一部の超大型店を別にすれば、古楽の輸入盤に関しては在庫も多い方では。

オペラもパッと見、意外にあった感じ。

1枚1枚背表紙に日本語訳が付けてあるのも親切。

本当にクラシック好きの店主が経営されていらっしゃるのだと思います。

近くであれば、ちょくちょく覗いてみたいところ。

CDが売れないという時代、ネット購入も増え、繁華街のメガショップも閉店している時代、「クラシック輸入盤一本で勝負」というのも大変だろうな、と思いますが、こういうお店には是非頑張って頂きたいですね。

前からずっと聴いてみたいと思いながら聴けていなかったバロックの作曲家のCDを一枚購入しました。それは、明日以後に取り上げたいと思います。

今日行ったお店はこちら⇒「プレミアムジーク」(横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園1F、http://www1.ocn.ne.jp/~premusi)

頂いたチラシに拠れば、「半分以上がドイツからの直輸入品」とのこと。

お近くの方、お近くにいらっしゃった方は、覗いてみたら如何でしょうか。

オッターヴィオ・ダントーネ(チェンバロ)(STRADIVARIUS盤)

こちらは、先日、山野楽器銀座店のワゴンセールで購入したCD。500円也。

以前と比べて、外資系メガショップのワゴンセールの魅力が薄れた気がしますが、こちらは時々魅力的な内容、価格のものが出ております。

D.スカルラッティの555曲もの膨大なソナタから、イタリア様式の物を集めた一枚。

1.ソナタ ヘ長調 F.100/K.150
2.ソナタ ヘ長調 F.101/K.151
3.ソナタ ロ短調 F.123/K.173
4.ソナタ ヘ短調 F.136/K.186
5.ソナタ ヘ短調 F.137/K.187
6.ソナタ ニ短調 F.161/K.213
7.ソナタ ニ長調 F.162/K.214
8.ソナタ ロ短調 F.175/K.227
9.ソナタ ホ短調 F.180/K.232
10.ソナタ ホ短調 F.181/K.233
11.ソナタ ト短調 F.182/K.234
12.ソナタ ト長調 F.188/K.240
13.ソナタ ト長調 F.189/K.241
14.ソナタ 変ロ長調 F.196/K.248
15.ソナタ 変ロ長調 F.197/K.249

ダントーネは初めて聴きましたが、優美で華麗さとしなやかさを併せ持った奏者に思いました。テクニックがしっかりしているのは勿論。

一般的な知名度は低いかもしれませんが、素晴らしい奏者。

本当に古楽界は人材豊富。

D.スカルラッティのソナタ全集(楽器、演奏者は色々)の1枚であり、ダントーネの他の曲の演奏も是非聴いてみたい。

ワゴンセールに無いかな?

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シューマン「子供の情景、3 つのロマンス、フゲッタ形式の 7つのピアノ小品」他、デームス

2010-09-06 23:22:56 | Weblog
河村は若かった頃、夏休みが終わって学校に行くのが楽しみであった。

勿論、彼とても人の子。長い休みが終わり、登校するのはかったるくも感じた。

しかし、陽に焼けて元気な子供達の笑顔に接すると、教師になった喜びを改めて実感したものである。

そして、もう一つ大きな楽しみは宿題に出した自由研究。

「研究」とは言っても小学生のこと、内容が稚拙であったり、親に手伝って貰ったことが見え見えのものも多かった。

しかし、中には如何にも子供らしい発想、着眼が伺えるものもあり、新鮮な驚きを受けることも。

今でも良く覚えているのは、「食べ合わせの研究」。
5年生の男の子が、「ウナギと梅干し」、「天ぷらとスイカ」など俗に食べ合わせが悪いと言われる物を色々食べた記録。家族6人が食べてみて、お腹が痛くなったのが何人いたのか、味はどうだったのか等が詳しく書かれており、「食べ合わせには迷信が多い」と結論付けられている。

たまたま体調が悪くて腹痛を起こしたケースもあるだろうし、組合せによっては発ガン性物質などが生成され長期的に有害なものもあるかもしれないので、科学的とは言えない研究だが、一家6人が食卓を囲み真剣な表情で「食べ合わせの悪い物」にチャレンジしている姿を想像すると、微笑ましくも可笑しくもあった。

「犬の嗅覚の研究」も印象的だった。

飼い犬を散歩させる前に、街角の電柱や壁にジュースや酢、砂糖水など色々な液体を掛け置く。そして散歩に連れ出した犬が、それぞれの場所でどういう反応を示したのかの克明な記録。

いたずらっ子でもあるこの少年は、自分がおしっこを掛けた電柱をも犬に嗅がせているのには流石に閉口したが…。

毎年、子供らしい自由研究に接している中で、ある時、「光化学スモッグの研究」に出会う。

大気汚染の状況や天候と光化学スモッグとの関連を調べたもの。

色々と試薬を使用したり、結果の分析方法や結論に至る論理性など明らかに小学生の域を越えている。

確かに頭の良い児童ではあったが、あまりの素晴らしさに驚き、職員室で先輩の先生にその話をした。

ところが、田中というその先生は菓子パンを噛りながら、表情一つ変えず、「キットだよ、河村先生」。

最初意味が分からなかったのだが、「うちのクラスでも2つあったよ」と、同じ研究結果を見せられて初めて状況を理解した。

デパートやホームセンター、最近ではインターネットでも色々な自由研究キットが販売されている。

これを使って、お手軽に「それらしい」研究を提出する児童が急増したのである。

インターネットで調べて、適当に纏めて来る子供も多い。

「南極で良く見掛ける動植物」など、「お前、南極行ったことあるんか?!」と思わず呟いてしまった。

河村は、いつしか自由研究を見る楽しみを失っていた。

今年も、また同じような2学期が始まった。

子供達から提出させた自由研究を無表情に見て行く。

ああ、あの会社のあれか…、彼はどこからどんな自由研究キットが発売されているのか、主だった物を諳じてしまっていた。

こんな中で、妙に分厚いレポートを見付ける。

表紙のタイトルにこうあった…。

「大人の情景 ~大人の世界の建前と実態~」

なんじゃ、これは?

表紙をめくると、序文らしきものがある。

大人の世界は、建前と実際が大きく違っているものらしい。

僕はこの夏休みを利用して、大人の世界の建前と実態がどう違っているかということを調べてみた。僕も大人の本音と建前を勉強して、1日も早く大人らしい大人になりたいと思う。

…こんな事が綴られていた。

目次を見ると、レポートは13の章から成っている。

1.見知らぬ国と人々について
2.不思議なお話
3.鬼ごっこ
4.おねだり
5.十分に幸せ
6.重大な出来事
7.トロイメライ(夢)
8.暖炉のそばで
9.木馬の騎士
10.むきになって
11.怖がらせ
12.眠りに入る大人
13.死人は語る

各章に、シューマンの「子供の情景」に準えたタイトルが付いている。

河村は、2、3の章を拾い読みしてみた。

2.不思議なお話

悪い事をしたらいけない、犯罪を犯したら刑務所に入らなきゃいけない、と僕達は教わっている。

じゃあ、実際に犯罪を犯した人がどのくらいの間刑務所に入るのか?、真人間になって出所して来るものなのか?、これについて調べてみた。

猛くんの家が「組事務所」をやっているので、協力をお願いした。

まず、若頭だと言うマサさんに話を聞いた。

とても怖そうなお兄さんである。しかし、あまり賢そうでは無い。

マサさんは、少年時代を別にすれば、今まで3回警察に捕まったことがあるそうである。

しかし、少年院を別にすれば、刑務所に入ったのは2回だけ。なんでも、最初の時は「執行猶予」というのが付いたのだそうだ。

裁判で、「しっこうゆうよ」と聞いた時意味が分からず、裁判長がトイレに行くのかと思った、とマサさんは怖い顔に似合わない笑顔を作った。

傷害罪で捕まったのだけれど、初犯ということもあって刑務所に入らなくて済んだとのこと。

「俺よぅ、中学の時演劇部でよぅ、取り調べや裁判で反省している振りをしたのが良かったんだよな」、とマサさんは笑った。

その後、舎弟だと言う人からも、警察に捕まって裁判に掛けられても、刑務所に入る期間は、「どんどん目減りする」のだと教えられた、ということが書かれていた。

「求刑7年、実5年。仮付きゃ3年、猶予になりゃラッキーよ」、と舎弟に教わったそうである。

懲役7年が求刑されても、実刑は5年とかが多いらしい。裁判で懲役5年に決まっても、刑務所で真面目になった振りをしていれば、「仮出所」と言って途中で出られたりする。

そもそも、「執行猶予」が付けば1日も牢屋には入れられない。

僕はおかしいと思った。

囚人にも食事代や冷暖房費とかお金が掛かるからなのかな?それで、刑務所に入っている人を適当に減らして倹約しちゃっているに違いない。

だったら、死刑囚とかいつまでも刑務所に入れて置かないで、1日も早く死刑にしちゃえば良いのに。

おいおい、と河村は思った。

暴力団事務所に取材に行ったり、司法制度に対する批判。これ、小学生の自由研究のネタじゃないよ。

別の章にも目を通してみた。

12.眠りに入る大人

電車のシルバーシートに座っいる人は、他の座席の人よりも目をつぶっている率が高く、しかも「ウソ寝」が多い、という内容だった。

ウソ寝かどうか確かめる為に、目をつぶっている人の足を軽く踏んでチェックしたとも書かれている。

そして、シルバーシートという名前をやめて、「ウソ寝シート」に変えるべきであると結論付けられていた。

う~ん、正論と言えば正論かもしれないが…。

河村には、キットを使って自由研究を提出する子供が急に可愛く思えて来た…。

イェルク・デームス(ピアノ)(DOCUMENTS盤)

1.子供の情景 op.15
2.3つのロマンス op.28
3.フゲッタ形式の7つのピアノ小品 op.126
4.パガニーニの奇想曲による6つの演奏会練習曲 op.10

「子供の情景」は、「子供心を描いた、大人の為の作品」。

今まであまり聴き込んでいなかった超有名曲。今回、何回も聴き直してみたところ、聴けば聴くほど良い曲。

全編に優しさが充ちている。

シューマンの、いや大人みんなに共通する子供時代、子供の世界への憧憬でしょうか。

初めて聴いた、「フゲッタ形式の7つのピアノ小品」には驚き。

バッハの平均律の一部を思わせる内省的で深い作品。

後期曲は、独特のアクを感じることもあるシューマン(それがまたシューマンの魅力かもしれませんが)ですが、この曲は平明で素直な中にも透徹した境地を感じる秋の夜長に聴くに相応しい音楽。

段々にそんな季節が近づいております。

有名曲が初期作品に偏るシューマンのピアノ曲ですが、後期曲もまた一味違った魅力ある作品が揃っていますね。

「3つのロマンス」、「パガニーニの奇想曲による6つの演奏会練習曲」は、華のある作品。

いずれも、古いステレオ録音ながら、聴き飽きしない、デームスの味わい深い演奏を楽しみました。

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