golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

メシアン「オルガンの書、献堂式のための唱句」タンケ

2011-02-09 22:38:35 | Weblog
もう1ヶ月早く始めていれば良かったなあ~。

1週間後に迫った資格試験勉強、ここ2、3日いつもより1時間程度早く起き、また帰り掛けにもハンバーガーショップなどで最後のあがきをしております。

しかし、いかんせん時間が足りない。

せめてあと1ヶ月あったらなあ。

…と、勉強でも、仕事でも、ゴルフでも何でも、いつも後から後悔するのであります。

納期迫らないとやらないのは、いくつになっても直らない性分のようです。

ウィレム・タンケ(オルガン)(BRILLIANT CLASSICS盤)

今日もメシアンを聴いております。

1.オルガンの書(1951年)
2.献堂式のための唱句(1960年)

昨日、「世の終わりのための四重奏曲」がメシアン最高傑作の有力候補の一つかもしれないと書きましたが、もし誰かに今日の「オルガンの書」(1951年)こそが最高傑作だと言われたとしても、ああそうなのかと頷いてしまいますね。

初めて聴いた曲ですが、とにかく圧倒されました。

冒頭すぐ、物凄い重低音が轟き渡ります。

下記の7曲から成る約50分の大作。

1.置換による反復
2.トリオ楽章
3.深い淵からの手
4.鳥たちの歌
5.トリオ楽章
6.車輪の中の目
7.64の持続

「4つのリズム練習曲」(1949~50)(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/4403e822575f2dc8f8199234ad272282?guid=ON)でトータル・セリーの技法を獲得し、メシアンが最もトンガッテいた頃の作品。

パイプオルガンという古い器に最先端の現代音楽が盛られています。

しかし、敬虔なクリスチャンであるメシアンのこと、前衛音楽と古より神に奉仕して来た楽器の響きが何の矛盾無く、見事に融合しています。

難解な音楽に感じられるかもしれませんが、巨大な楽器の威力を最大限に活かした面白い音楽だと思うのであります。

しかし、「深い淵からの手」とか「車輪の中の目」とか、何ともオカルト風のタイトルですね(笑)。

実際は、「深い淵からの手」はオルガンの大音響が炸裂する聴き応えのある曲。「車輪の中の目」も2分弱と短いながらも前衛的な音が飛び交う面白い曲。

また、「鳥たちの歌」では、後年の傑作「鳥のカタログ」を思わせる鳥の歌も聴かれます。

12分ほどの「献堂式のための唱句」は、単独で聴けば一般的には難解な音楽と言うのかもしれませんが、こうして続けて聴くと、柔らかな分かり易い音楽に感じます。

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