16日㈭、午前、午後に安平町と札幌市で学校2校視察した後、夕方は札幌市議会へ。
「課題解決型図書館」を目指している「札幌市図書・情報館」について、札幌市の担当者の淺野隆夫さんから説明を受けた。淺野さんは、とても市役所の職員とは思えない柔軟な発想と上手なプレゼンをされたので驚いた。
札幌市図書・情報館は札幌市が建設した劇場やアートセンター、オフィス、テレビ局などが入った複合ビルに2018年にオープンした。
館のコンセプトは「はたらくをらくにする」。
札幌市役所のすぐそばで市の中心部にあるため、現役世代や若者をどう利用客として取り込むかを考えた結果、ビジネスの役に立ったり、起業支援をする場所にできないか?という発想で企画されたとのことだった。
予約すれば無料で使える会議室もあるし、様々なデータベースを取り出す端末、融資や許認可などの専門家との相談日も用意されている。
今回の視察全体を通して言えることだが、「こうあるべき」という固定観念を破棄して、ゼロから新しいものを生み出していくことがいかに重要であり、私達にはそれができていないかを感じさせられた。北海道はやはり「開拓者精神(フロンティアスピリッツ)」に溢れた土地柄なのだろう。
学校でも「教室型」は江戸時代の寺子屋や戦前の教育をいまだに脱しきれていない。もはや「教室」や「教科書」に縛られない教育こそが必要だ。今、綾部小学校や綾部中学校で取り組んでいる教育改革こそがそれなのだと実感した。
教育は「最先端」であるべきで、いつまでも「シーラカンス」が泳いでいる水槽であってはダメだと痛感した。
夜は札幌市に泊まった。少しは寒かったが、まだまだ暖かい北海道だった。