15日㈭、10時から綾部市戦没者追悼式に参列し、戦没者の御霊に献花させていただいた。
着替えて京都に向かい、午後は決算特別委員会の農林水産部の書面審査。
16日㈮、10時から決算特別委員会の健康福祉部の書面審査。
質問は1点。府立医大附属病院での「周産期医療」に関して。
政府は1996年頃から、重症新生児に対して高度な医療提供が可能な「総合周産期母子医療センター」を人口100万人につき1ヵ所整備するために、全国の都道府県に支援を行ってきた。
京都府内では1997年に京都第一赤十字病院が1ヶ所目の指定を受けたが、人口260万の京都府には3ヶ所は必要であり、ようやく2019年2月に京都大学附属病院が2ヵ所目の指定を受けた。
指定を受けるにはNICU(新生児集中治療室)が9床以上あることが最低条件であるため、京都府は2019年度に、府立医大付属病院のNICUを6床から9床に増やす工事を行い、設備や機器の全面リニューアルも実施した。
そして、この春、2020年4月にリニューアルオープンさせ、府内で3ヶ所目の総合周産期母子医療センターに指定される準備が整うはずだった。
今年度の稼働実態を調べてみると、4月1日~6月15日まではコロナ患者への対応のための予備病床となっていてオープンできなかった。4月時点ではコロナが今後どういう拡大をするのかがよく分からなかったので、オープンできなかったのはやむを得なかったかもしれない。
しかし、6月16日以降、一部オープンしたものの、10月中旬の今に至っても6床(うち1床は、新生児のコロナ患者に対応できるよう常に空けてあるため、実質5床)しか稼働しておらず、整備前と変わっていない。
この間、病床はほぼ満床で、7月から9月の3ヶ月間で9人の重症新生児の入院要請を断らざるを得なかったという。かつ何人かは府外を含む他病院に回ってもらっている。
9月中旬、この状況を危惧された現場の医師らから病院長に「フル稼働させてほしい」という要望書も出されたという。京都府の健康福祉部長も「要望書が提出されたことは承知している」と言いながら、なぜ一刻も早くフル稼働させて、幼い命を守ろうとしないのか?と府の対応を質した。
部長の答弁は「フル稼働できないのは、NICUに配置すべき能力の高い看護師がコロナ対応に回ってしまっていて看護スタッフが回せない」「現在、関係者の間でフル稼働に向けて調整中だが、いつフル稼働できるかは分からない」というものだった。
コロナ患者への対応はもちろん重要だが、産まれたばかりで重い病気にかかって命をかけて闘っている子どもへの対応も重要だ。親御さんは病院にすがるしかないのに、府民の税金で整備されたNICUがありながら、他の病院や府外の病院に回されるという状況で府立医大が府民の信頼に応えられるのか、と早期のフル稼働を府立医大に働きかけるよう強く求めた。
何度質問しても、最後までハッキリした答えはなく、京都府の対応は間違っていないという答弁だったので、質問しながら、だんだん腹が立ってきた。「わかりました。すぐに対応します」と、なぜ言えないのかと強く感じた。
来週には文化・スポーツ部の書面審査で府立医大からの出席もあるので、引き続き、早期のフル稼働を求めていく。
その後は人事委員会と監査委員会の書面審査。人事委員会では職員採用に関して、1点質問した。
夜は綾部に戻って、会食。