ジェンダーからみるカンボジア

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インドで読んだ本:Extraordinary, Ordinary, People

2014年11月14日 | 女性の自立

 

 

つい6日前、ポルトガルからカンボジアへ戻るとき、BANGKOKのIOKUNIYAで買っCondoleezza Riceの自伝、Extraordinary, Ordinary, People。

彼女の分厚い本、No higher honorがまだ読み終わってない・・・・ずっと机の本棚にあるので気になってるんだけれど、どうも教科書を読んでるみたいで進まない。でも、この本は、彼女の自分の生き方とかをご両親との関係で書いているみたいで、おもしろいかなと思って手に取ったら、ほんとにおもしろくって、あっという間に読んじゃった。

 

英語の点では、On Balance、ってい表現がなんども出てきて、そういえばずいぶん前に読んだ、インドで最初に最高裁判所の判事になった女性の自伝のタイトルがこれだったような記憶が。

黒人であることで、他人の2倍良くないと評価されないってご両親に言われ続けて、でもとっても優秀だった彼女。そういう過去を、過小評価も多大評価もすることなく、たんたんと両親との関係で振り返ってる。面白いのは、背伸びする子どもだったっていう点。

両親は、わたしをしつけるためには、They only had to say something about being "disappointed" in me. あるいは、" You are acting like a child" なんでも、子どもランチとかもいやで大人のを要求して、子ども割引も拒否したそうな。

お母様が46歳で亡くなってしまったっていうのはとても悲しいし、お父様も自分のキャリアの最高のときになくしてしまって、一人になってしまった彼女。

Affirmative Actionに反対の姿勢を持つ彼女、彼女自身はAffirmative Actionあってこそ、上司たちに気にいられてかわいがられてキャリアを積んできたはず。もっと若い女性に明るいメッセージを送ってほしいかな。そういうのはないのである。あくまで人間としてがんばってきていて、「黒人であること」に挑戦し続けてきたっていうメッセージが全面的にでてる。「人種差別といわれるかもしれないけれど、結婚するなら黒人と結婚したいとおもっていた」、って書いてるくらいなのだ。まあ、この問題、Intersectionalityこそが、ジェンダーがMOVEMENTとしてぶつかってきている壁なんだろうなあ。

↓インドのスターバックスで感動したSUMATRA、いろんな飲み方があるのだ

 

強い女性といわれる彼女だけれど、この本を読んでいると、「疲れ切っていた」という表現が何度もでてくるし、いろんなことで悩んでいる様子がよく伝わってくる。今は一人ぼっちだけれど、自分が情熱をかけて作ったDisadvantaged childrenのための学校にる子どもたちを自分の子どものようにかわいがってる。もし結婚して子育てしていたら、今よりもっともっと出世して成功していて、今頃彼女はアメリカ大統領になってたかもしれないのにな、いろんな可能性があるなと思うのである。

自分のお父様が倒れて大変な状況になってしまって、ブッシュ大統領に国家安全保障担当官になるよう依頼されたときいったん断るんだけれど、その際友達に言ったのが、「子どもがいるからワシントンに行けないと言えばだれでも理解してくれるけれど、父親の看護のために行けないっていうのは誰も共感してくれない」。子どももいて親の看護もある女性だってたくさんいるんだけどな・・・いずれにしても、Men Engageの精神じゃないけれど、子育てとか介護を個人の問題にするのではなくて、社会全体の問題として取り組んでいく必要があるんだろうなあ。

 

さて、インドからの帰路は、KINOKUNIYAによるので、また何を買おうかなあ。アメリカのジャーナリストが書いてるイスラム女性の本で、ヨルダンのNORA王妃の話をちらっと読んで、彼女に関心があったのだけれどEMPOEIUMでは打ってなかったので、彼女の自伝が伊勢丹かPARAGONのKINOKNIYAで手に入るといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 


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