ジェンダーからみるカンボジア

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ポイペトでの調査

2015年01月22日 |  ジェンダー調査2014

 


5年ぶりに、国境の町ポイペト訪問。

道が良くなってるので、バンテアイミエンチャイ州シソポンから、車で一時間で国境の町ポイペト。

↓ごみ拾いの子ども達は多数、この子は魚をもってて撮影させてもらった

 

いつの間にか、ポイペトは特別市に格上げされていて、3つの群を管轄する特別区となっているのである。

↓ポイペト特別市の市役所

 

ポイペト特別市・市議会にある、女性子ども評議会にインタビューするために訪問したら、普段の会合では参加者が不足しているそうなのに、17名も参加してくれて(メンバーは27名)、大歓迎されたのである。

 

やはりポイペトは国境の町だけあって、評議会の優先事項は人身取引。つい先日もタイからの政府代表団がNGOの資金支援を受けて、ポイペトを訪問して、今後の協力体制について協議していったそう。この一ヶ月の活動報告を見ていても、「インドネシアに人身取引された男性を慰問訪問」とかあって、ちょっと女性と子どもの委員会の活動から外れている気がするんだけれど。

↓女性局局長は産休中だそう

 

↓休憩時間は一切なしで会議ばかり、途中でコーヒーをゲット

 

↓カンボジアに入国するイミグレ

 

↓とある郡の教育局訪問、性教育の実施状況について調査

↓とある中学校、どの教科が何時間教えられているかの記録

性教育の授業は、本来の予定では2週間に1時間は時間をとって子どもたちに教えられていないといけないんだけれど、先生の都合もあって、1週間に10分教えらられていたらいいほうみたい・・・・そうだろうなあ、そもそも性教育なんて若い先生はやりたくないだろうし、年配の先生だっていやだろうなあ。

↓体育の授業、女子ばかりサッカーをやってる

なんでも、15歳くらいの男子はみんなタイに出稼ぎに行っちゃうので、男性が超少ないそうな。

↓国境のレストランへ、向こうはタイ側

国境のカジノ(9つ営業中)のエンターテイメント産業で働く女性たちに性教育とかリプロのサービスを紹介する活動も視察したのだけれど、カジノでは労働組合を作れないようになっていて、女性のエンパワーメントは外部の団体に依存しているそう。カジノのエンターテイメントワーカーは、8割が結婚していた経験があって、多くの女性は5−9人同時並行で付き合ってる男性がいるそうな・・・すごいなあ。政府が2000リエルで販売している避妊薬OKは、2000リエルで最初の一ヶ月を購入できるんだけれど(2ヶ月目からは3ヶ月分で2000リエル)、副作用で太っちゃうとかいう噂があるために、タイから輸入のJasmineを使っている女性が多くて、こちらは一ヶ月分10ドルくらいするそう。残念ながら保健所職員の彼女たちに対する差別感情はまだあるそうで、カジノ女性が公立施設を使うことにはいろいろ課題があるらしい・・・・政府の協力で以前よりは改善されてるとはいっても課題がまだまだあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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