ジェンダーからみるカンボジア

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女性に対する暴力

2014年06月14日 | 女性の自立

 

 

女性に対する暴力の分野は、犯罪や人権侵害っていう観点から取り上げられることが多いのだけれど、Public Healthや国家予算などの問題にも直結していて、この分野の研究がどんどんすすんでる。

カンボジアでも、世界保健機構が、1年以上かけて女性に対する暴力の調査をすることになって、チームが無事到着、活動をやっと開始したところ。世界レベルでの高い技術と知識をもってやってきた人たち(なぜか女性ばかり)、マニラの地域事務所とカンボジアとを往復しながら、National Institute of Statisticsと女性省と調査を実施していく予定。

たまたま、いま取り組んでる仕事を国連の事務所でやってたら、「保健関係だけれど、性暴力の被害にあった女性に対する医療機関の対応に関するガイドラインの作成会議だから、来ない?」とさそわれたので、参加してみることに。実は大親友が作成しているこのガイドライン、いろんな人のいろんな利害関係があって、援助強調は無理!!って思わざるを得ないかなというかんじなんだけれど・・・・・久しぶりに、援助機関が喧々諤々の議論をして(でも技術的なことではなくて、表面的なことばっかり・・・・・)、親友が苦労しているのを一緒に体験させられたのである。

最近のWHOの調査では、以下のことがわかってる。

15-49歳の女性の

  • 13-61%が親しい関係の男性から肉体的暴力をうけたことがある
  • 6-59%がレイプされたことがある

1-28%の女性が妊娠中に親しい男性(夫や恋人)から暴力をうけている

 

まあ、ざくっとした調査なんだけれど、20-50歳の女性が、交通事故にあう確率より男性から暴力をうける確率のほうが高いっていうほうが、わかりやすいかな・・・・・

女性に対する暴力は、確かに保健分野の問題。被害にあった女性に最初にサービスを提供するのは、医療従事者だっていうのが統計でもわかってるのだ。

 

 

 

 

 


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