Please look after mom は、インチョンで読んで本がおわっちゃって、本屋に入って「韓国人の作家のを読んでみよう」と思って買った本。実は、以前読んだことのある作家（シン・ギョンスク）の本だったことがわかって、ぜひよみたいなって思っていたのを思い出したのである。
内容は、混雑しているソウル駅で、年老いた妻が、手を握っていたはずの夫の手をはなしてしまって、そのまま行方不明なるところからはじまる。行方不明になった彼女のことを、子どもたちや夫が、実はあまり理解していないままに月日がたっていたっていう話。
この作者の短編、「いま、私たちの隣りに誰がいるのか」も、一緒に暮らしていた夫と妻が、実はほとんど理解しあっていないままだったという結末のストーリー。作者は林真理子にちょっと似ているんだけれど、都会の人たちの孤独を描き出すのが得意なのかもしれない。
↓生ビールは薄い気がしてあまり飲めなくなってきた今日この頃
あっという間に読んでしまった子の話。自分の生活でも、大切な人のことは、行方不明になってしまう前に、いなくなる前に、ちゃんと分かり合っておくべきだなあと思ったのである。
