さて、５庭園巡りの中休みも兼ねた食事を終え、午後四番目の庭園となる小石川後楽園へ向かいます。この庭園は、水戸徳川家の祖である頼房候の中屋敷として造られたもので、よくご存じ水戸光圀公の御代に完成したとか。この庭園では、いろはかえでが見事に色づいていました。見事な紅葉をご覧ください。
午前中最後、三番目は清澄庭園です。ここは池の面積がかなり大きい庭園で、ほぼ半分くらいが池と言う感じがします。そのせいか、都鳥、アオサギなどを見ることができました。
紅葉はほとんどが黄櫨です。一方銀杏はまだ薄緑色といった感じで、黄葉になるまでには、しばらく時間がかかりそうです。
庭園巡りの二番目は、旧浜離宮恩賜庭園です。旧芝離宮恩賜庭園より徒歩１５分くらいの距離です。公共交通機関を利用するには、ずっと遠回りとなってしまいます。歩くのが苦でなければ、ここは徒歩に限ります。そんなわけで、首都高そばの黄色く色づき始めている銀杏並木沿いに、浜離宮へと向かいました。
この浜離宮では、いろは紅葉ではなく、カナダ国旗そっくりの葉が三本に分かれた楓が、きれいに色づいていました。誰がやったか、松の幹にしつらえられている「こも巻き」には、黄櫨（はぜ）の小枝が挿されていました。
汐留の高層ビルをバックに、塩入の池に映るきれいに紅葉した楓の樹です。この中島の茶屋では時々お茶をいただきますが、このときは時間に追われ、そんな余裕もありませんでした。
浜離宮内の銀杏は、まだ黄色く色づくところまでは至っていません。高速道路沿いの銀杏の方が、もっときれいに黄色に彩られていました。
次の二点は、植物ではありません。はじめは木の枝でひなたぼっこでもしているのか、猫ちゃんです。写真を撮ろうと構えたときには、じろっとにらまれたような気がしましたが、できあがった写真では、ちゃんと目は閉じられていました。
最後は、塩入の池畔で、こちらもしばしの憩いを邪魔されたせいか、じっと見つめ返してきたたぶんアオサギかと思われる鳥です。
昨日大急ぎで一回りしてきた、都立５庭園の紅葉状態を、順を追ってご覧いただきたいと思います。
最初に訪れたのはＪＲ浜松町駅そばにある、旧芝離宮恩賜庭園です。ここはもっと狭かった、と思っていたのですが、実際は結構広い庭園でした。
入場門そばにあったのが、このいろはモミジです。かなり若い樹ですが、下の方の葉をのぞいて、ほぼ赤く色づいています。
次は、満天星（どうだんつつじ）です。この木は生長が遅いと、どこかで説明を聞いたような気がしますが、どこで聞いたのか記憶が定かではありません。成長が遅いとして、この樹で樹齢はどのくらいなのでしょうか。
三番目は、この時期いろんなところでお目にかかれる十月桜です。この芝離宮庭園でも咲いていました。ただ、ここの桜は、まだ葉が落ちきってはいなくて、残っています。今まで見た十月桜は、ほとんど葉はついていなかったような気がします。どちらがふつうの状態なのでしょう。
最後はちょっと毛色の違ったものをご覧ください。それは雪吊りです。最近の暖冬気味の東京では、雪吊りの必要性はほとんどないと思いますが、これも冬のシーズンの風物詩ではあります。個人的には、これが役に立つ冬でないことを希望します。
都立の９庭園が連携して実施している、１１月２２日から１２月１４日までのライトアップ期間中、に５庭園分のスタンプを集めると、「庭園カレンダー２００９」のプレゼントを受けとることができます。このことは、今月半ばに向島百花園へいったときに、ポスターで知りました。でも、事前の予定や、天候の都合もあり、中々実行できませんでした。今日は晴天ということなので、急遽今日一日で５庭園を回ることにしました。
実行するとなると、結構大変でした。各庭園を訪れ、スタンプを押してすぐ次の庭園へ移動、とでもすればまだしも、とりあえず５庭園すべてを、駆け足とはいえ、それぞれ一巡してきました。
午前中は「旧芝離宮」、「浜離宮」、「清澄庭園」の大江戸線沿線の３庭園を訪れました。昼食を兼ねてしばらく休憩の後、午後は「小石川後楽園」を拝見した後、最後の５番目の庭園として「六義園」を訪れました。
「六義園」を退去する際、受付で来年度のカレンダーをいただいてきました。今日は初めてお渡しします、とおっしゃっていらっしゃいました。この行事は、まだ来月１４日までと半月以上の期間が残っています。皆様ものんびり庭園巡りをなさってみてはいかがでしょうか。今日現在では、小石川後楽園が一番紅葉が進んでいました。各庭園ともライトアップもあるそうなので、夜間にでもお出かけになってみてください。また違った景観に遭遇できると思います。
