三尾三山最後のお寺は、栂尾山高山寺です。ここは神護寺から1kmほど奥に当たります。かつて最初に高尾の紅葉を探勝に訪れたときには、この三尾三山を同じ順に拝観し、最後にこの高山寺を拝観したような気がします。公共のバスで出かけたので、帰りを一番奥のバス停で乗車しようと考えたからです。そのときの印象と、今回の印象がどうも微妙に一致しないのです。どこがどう違っていたのか、どうにも理解できません。想像するところでは、前回はもう少し時期的に遅い頃だったので、境内の紅葉がもっと進んで、それこそ境内全山紅葉の真っ最中状態だったのではないか、と言うことです。
この高山寺には今も茶園があり、鎌倉時代初期に明恵上人が栄西禅師より贈られた茶の種を植えたところだそうです。日本の茶の発祥の地と言うことで、「日本最古之茶園」との石碑もあります。
石水院という国宝の建造物があり、そこには鳥羽僧正筆になる「鳥獣戯画」(のレプリカ、本物は東京国立博物館所蔵)も展示されています。またこの石水院からの紅葉した周辺の眺めも、いいものです。
最初の写真は、高山寺前の駐車場です。駐車場自体にもまだ余地があります。それより何より、道路には渋滞が全く見られません。まだ紅葉の時期、と一般には思われていないからなのでしょう。今週末には、きっとこれとは全く違った状況となっていることでしょう。
駐車場そばの紅葉です。何本かの楓が、紅葉の状態に差があるのがわかると思います。
石水院内部の部屋から望むお庭の状況です。
これは、展示されていましたレプリカの、鳥獣戯画の一部です。
最後にご覧いただくのは、境内にあったちょっと違った画像で、佛足石です。