こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
先週まで約二週間、反転上昇を継続した相場は、今週に入って反落気味に変動後、昨日はそのレンジの上値と高値を確認する動きを見せました。
陽線で終わりましたが、結局は上値も更新できず、高値揉み合いに突入した印象です。
イギリスが先週のEU首脳会合でも、批准を見送ったことがかえって評価される形となり、ユーロは対ポンドで下落するなど、対ドル以外ではユーロ安となるペアも幾つかありました。このあたりのユーロ売り圧力で、一旦は上げ止まった格好です。
添付のチャートはユーロドルの日足です。
いまだに先週レンジの中での推移となっており、ポンドとは様相が異なります。水準的には上値を試しても良い格好です。先週レンジを超えて引けるようなら、もう少し上値を試しそうですが、ここから先は100ポイントごとにレジスタンスが見えており、また、さすがに明日はアメリカの雇用統計を控えて、仕掛けにくい感じです。
下値は、やはり心理的節目の1.3000はサポートになりそうです。そこが割れても、先週レンジの下値やその水準に近い、1.2900は年末年始の下値を支えたこともあり、目先目標の限界に見えています。
1.30台前半へと沈み込む局面があれば、ユーロ買いとし、1.2950付近にストップを置くイメージです。
上値も1.3200は重たいでしょうから、1.3180付近では一旦スクエアにする感じです。ドル全面安の展開になっても、余り走るイメージはできません。
さて、少し前にスペインの失業率が発表されました。前月比4.01%の増加という結果だったようですが、いよいよ重債務国に不況の兆しが見えてきた感じです。
一方、スペインやフランスの入札は順調にこなされている模様です。買っている正体は不明ですが、各国の事情を考えると、国内の安全志向が一因…ということはないのでしょうかね。だとすれば、少しはうなずけるところです。
明日の米国雇用統計を控えて、今夜の失業保険申請件数 発表は一応押さえておきたい指標です。ADPが悪化した後だけに、もし申請数が上昇していれば、ドルのショートカバーが優勢になるリスクはありそうです。
以上、本日のFX海外戦略はこの辺で終わります。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、
どうも動画でリリースするタイミングがなかなかありません。今日もブログで失礼します。
さて、先週までは2週間連続して大幅上昇してきたポンドドルですが、今週に入ってもその勢いが止まりません。
先週後半のEU首脳会合で財政強化策の採決がなされましたが、案の定、イギリスは反対を表明し、27か国中25か国での批准となりました(あと一か国はチェコでした)。
それまでの10連騰で、いつごろから織り込まれていたかは疑問ですが、その後の上昇は、イギリスの大英断(イギリスだけに??)が市場に評価されたという皮肉な材料が要因になっているかもしれません。
添付のチャートは日足ですが、
緑で囲った先週のレンジを一気に上に抜け、1.58台に載せるばかりか、1.59台を伺う展開です。
1.5800は青い丸でも示したように、昨年終盤の揉み合いで上値を抑えた、それなりに強いレジスタンスでした。そこを超えた以上、戻りサポートとなるのは必至でしょう。
そこが割れても、先週レンジの高値や下値、その間の1.5600付近は昨年末の揉み合い下値を支えた水準であり、サポートとなりそうです。
一方、上値は昨日の上値を抑えた1.5900となりますが、この水準は11月を挟んだ大きな揉み合いの下限となっており、ここを上に抜けると、1.5900~1.6100というレンジに入り込みそうです。相当重たいことが予想されますが、同じように相当重いと思われていた、1.5600~1.5700をいとも簡単に抜けてきたことを考えると、よほどのことがない限り、1.5900越えを一度は試しそうな展開です。
イギリスの建築業PMIが前回と予想を下回る51.4という発表がありました。それでも下落反応は極限定的で、今日の足はいまだに陽線となっています。
1.5775あたりまでジリジリ押すような場面では、ポンドを拾ってみたい印象です。
続いてユーロドルです。
浅野