外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

日本の投資家いじめ

2006-04-04 12:54:23 | ☆外国為替を読む

先ほどは失礼しました。空いた時間で幾度かに分けて書いた下書きが完成し、投稿した途端中身が消え、タイトルだけがアップされてしまいました(時間を返せ!)。すみません。

さて気を取り直し、このところ為替相場が荒れています。ドルが強い通貨ペアとそうでもないペアがはっきりしていますが、新会計年度を迎えて本邦から新規投資の設定が外貨需要を高め、一時的に円売り外貨買いのフローが多く発生していることは周知の事実です。USDJPYの118円台後半といいNZDUSDの0.61台後半といい、一口にはドル高とはいえない状況が見受けらるのも、裏づけとなるかもしれません。

いにしえのライブドア劇場第一幕では、米系証券がライブドア社に対して高額融資を行い、株価次第で返済は株式という禁じ手が利用されたことは記憶に新しいところです。結果は、株式を売り込み予定より大量の株式を手に入れた米系証券は、やがて落ち着いた相場ではまんまと高値で売りぬき、瞬間で巨額の収益を挙げたことになっています。必然性をうまく収益に結びつけた結果ですね。

自分で取得しようとしている株価を作為的に下げて安値で拾おうという仕掛があるなら、新会計年度では新たな投資によって発生する外貨需要が事前に見積もられている状況下で、売ることを目的として事前に買い上げ、高値で売りぬく手法があって当然です。ましてや期末ではレパトリの流れもあったため、往復で収益チャンスがあったことは否定できません。

秋になると鮭は産卵のため川をのぼります。冬篭りに備えて栄養をつけたい熊にとっては格好のご馳走になります。熊に食われたくなければ日にちをずらすことで、随分命も救われると思うのですが、なぜか一番良い時を熊は判っており、目的を達成できます。産卵を終えると一生が終わる生物と、待ち構えるという学習ができる生物との違いが最も現れる部分かもしれません。

美味しい鮭が今後あと何匹上ってくるかは疑問ですが、今回が為替取引経験元年であった皆様には、来年のこの時期には参戦できるよう息が続く取引を実現いただきたいと思います。

皆さんは鮭と熊、どちらになりたいですか??